『ぼくだよ ぼくだよ』
きくちちき作
理論社
ヒョウとライオンが
ぼくだよ ぼくだよ
ぼくのつめのほうがするどいよ
ぼくのきんにくのほうがつよいよ
と次々と
"自分の方がね、すごいんだよ"
って主張を繰り広げていきます。
きくちちきさんの
ページに収まりきらない溢れかえる
伸びやかな絵に圧倒されながら
小さい子同士ってこうだなぁ、
と眺めていたのですが、
久しぶりに本を開いて、
"あぁ、これは兄弟だ"
と思うと、本当に心が揺さぶられました。
お互いを認めている。
でもまだまだ自分も認めてほしい。
じゃれてけんかに見えても邪気はないんだな。
この素晴らしい絵本は
子どもには響きにくい。
大事に取っておこう!
大きくなってまた読んでね。