和州独案内あるいは野菜大全

第一回奈良観光ソムリエであり、野菜のソムリエ(笑)でもある者の備忘録のようなもの。文章力をつける為の練習帳に

この大根はセウト

2011年03月09日 | Weblog
 
 マンドラゴラはナス科の植物がモチーフらしいですが、根が人の形をしていると言われても余り同意できない気がします。寧ろこちらのほうが↑マンドラゴラと言っても良い様な、まるでドラクエのモンスターにでも出てきそうな感じで、よく見るとかなり卑猥というか滑稽です。
 引っこ抜いた根がまるで人の形を連想させるものは、セリ科のニンジンかアブラナ科の大根が筆頭だと思います。そんな大根も又根になっては商品価値がありませんから、古くから「大根十耕」というように良く土を砕き、肥料分を散らして根の伸張を妨げないようするのですが、個人的にはと言うか、現代ではトラクタで畝立てするために多くて二回、あるいは一回という場合もあるようです。
 大根は人型よりも「大根足」のように女性の足に対する侮蔑の言葉に使われることが多いでしょう。でも、個人的には大根は雪のように白く緻密で、スラリと適度に伸びた印象が強いので、大根足で上等じゃないかと思うのです。でも、間違っても「君の足は大根のようだ」と褒めたりはしません。

 他の大根より頭一つ葉の繁りが大きいなと思ったら、やはり根がこんな事になっていました。根の伸張が阻害されて、本来根に行く栄養が葉部に回った結果でしょうか?又根の葉は正常なものと何処かしら異なるもので、それを目安に間引きを行います。ですからこんな根の大根に出くわす事はごく稀なことなのです。

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