腎臓疾患闘病記

いつもの尿蛋白・・・それが不幸の始まりだった

コレステロールは高いほうが病気にならない

2006-08-27 22:03:30 | 病気
2006年7月20日

あまりにコレステロールが高いことを指摘されるのでついつい手にした「コレステロールは高いほうが尿気にならない」というタイトルの本。

別にあやしい本ではない。脂質栄養学会会長である富山大学教授の浜崎智仁氏の本である。

この本はぜひ読んでもらいたい。

結論を言えば「心筋梗塞を起こしてさえいなければ、また家族性コレステロール血症(遺伝性の病気)でなければ、コレステロールを下げる必要はない」ということだ。おもしろいのは、低いにこしたことはないけど無理に薬で下げる必要はないよと言っているのではない、むしろ低いことの方が問題なんだと書いてある。

つまりは高脂血症候治療ガイドなどで書かれてある、総コレステロール、LDL(悪玉)コレステロールがいくつ以上は治療が必要なんてのことより、メタボリック・シンドロームの診断基準の方が大切だということ。

ちなみにメタボリック・シンドロームの診断基準でコレステロール値に関する基準は、HDL(善玉)コレステロールが40mg/dl未満という基準だけである。

私にはかかりつけの医師と著者とどちらが正しいかを断言することはできないが、日々進歩している医学の中で、学説もいろいろあるだろうに、単純に検査結果が基準値からはみ出しているというだけで、ああしろ、こうしろ、薬を飲めなんてのはどうかと思うんだ。