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ぐーぐーぽさぽさ日記

化粧落とさず風呂ガス切らず、
オマエ百までワシャ九十九まで。

ボるタクシーとの闘い

2009年10月31日 18時26分45秒 | もろっこ
マジョレル庭園から戻り、リヤドをチェックアウトすると、
タクシーでマラケシュ駅へ向かいます。

リヤドは車が通れない路地にあるので、表通りに出てみたものの
大通りではないし、メディア内ではなかなかタクシーが捕まりません。
あづい~っ、と思いながら歩くコト数分、やっと来たタクシーを捕まえ乗り込むと、
「60Dh(約720円)。」
だと。

はぁ~~~~~っ?
マラケシュ駅までそんなに遠くないぞー!
来る時は15Dhもしなかったぞー!
ボる気だなー!
と、思って抗議すると、
「コレはグランタクシーだから。」

そう、モロッコのタクシーには、プチグランの2種類があって、
プチがメーターで走る小型のタクシー、グランはセダンで、基本乗合タクシー。
なので、通常グランタクシーは、
「乗り場」から乗って、同じ方向行きの人が集まれば発車。料金は折半。
というモノなのです。

乗り場でもないトコロで止めて、独りで乗り込んだ私には負担が大きいので困っていると、
グランタクシーの運転手が
「じゃ、降りてプチタクシー捕まえる?」
というので、そうするコトに。
トランクに入れたキャリーケースも出してくれたこの運ちゃんは、良心的です。

・・・が、それからまた暫くタクシーが通らず、
ヘトヘトになってきたせいか、次に止めたタクシーもまたグランタクシー。

もー、この際少しくらい高くても、払ってもいっか。
という気になり料金を聞くと、この運転手はあまり言葉が通じず、いくらなのかよく解らん。
そうこうしながらもタクシーは走り出し、
ブンブン車が走ってるギリーズの大通りへ出た辺りで、ようやく
200Dh。」
と聞き取れたのでした。

んなぁにぃ~~~~~~っっ!!!
んなバカ高いワケねーだろ!!

「停まって!!降りるっ!」
と言うと、減速して道路の脇に車を停めようとするも、まだ反論してる。
「そんな高いワケない!高すぎる!」
「これはグランタクシーだぞ!フツーだ!」
「イーヤ、そんなコトない!いいから停めて。」
片足をドアから出したまま抗議を続けると、
ついに文句を言いながらもトランクから私の荷物を出してくれた。
「乗換えたら、もっと高くつくぞー!」
と捨てゼリフ吐きながら。

ただ、ココまで走っちゃったので料金は請求され、
50Dhという高くムダな出費をするハメに。

でも、ここは大通りなので、すぐにプチタクシーが捕まりました。
アラビア語オンリーなカンジのオジイ運ちゃん。

「メーター使ってよ。」
言わないとプチタクシーでも使ってくれないことが殆ど。
オジイ運ちゃんは悪知恵も働かないくらい地元密着型だったので、
何の問題もなく駅に到着しました。

私に小銭がないコトが分かると、駅構内まで走って両替しに行く間
信用してずっと待っていてくれた。
タクシーに戻ってお金を払うと、もう次のお客さんが乗っていて、
その人にお礼を言われました。
私が戻らなかったら、きっとその人が私の分も払わされたんでしょう。

その後、今度は間違えないように1等車の切符を買って、
既に発車時間を過ぎてもホームに停まってた列車に大慌てで飛び乗り、
滑り込みセーフでマラケシュを離れたのでした。




Jardin Majorelle

2009年10月31日 13時04分01秒 | もろっこ
さて~、、、

サハラからマラケシュへ戻り、みんなとお別れした後も
私は感情高ぶりっぱなしで、コーフン覚めやらぬ状態でした(いつもこーなる)。

とはいえ、明日はこのマラケシュをも離れ、
帰国に備えてカサブランカで前泊しなければいけないので、
まだ旅が終わったワケじゃありません。

マラケシュも、サハラツアーに出掛ける前に丸一日しか見ていないから、
今のところスークしか印象がありません。
なので、時間はあまりないけど、もう1ヶ所行きたかったトコロへ
翌日の午前中に行くコトにしました。

ギリーズ(新市街)にあるソコへは、
メディナ(旧市街)のリヤドから歩いて行ってみるコトにしました。
が・・・、方向音痴の私。
午前中から容赦なく照りつける日差しの強さにヘトヘトになりながら、
一体何人の人と喋ったか?ってくらいたくさんの人に道を尋ねて

ようやく、
この案内板に辿りつきました。ふ~、遠かった。

一番下のグリーンに書いてあるのがソコ、マジョレル庭園です。

マジョレル庭園とは、、、え~・・・ペラペラ
フランスの画家ジャック・マジョレルが造園し、、、パラパラ
他界後、イヴ・サンローランが買い取って修復し経営を始めた庭園、、、パタッ
です。(本によると。)



ココが、庭園の中にある“イスラム美術館”です。
奇抜な「」です。

とにかくこの庭園は、この 青 で統一されていて、所々に置いてある
オレンジや黄色の鉢との対比もまたキレイです。
ココの魅力は是非、8ko's photostreamにて
お楽しみください。。。下手っぴ写真で伝わるかどうか・・・
「色」に興味のある人にはオススメ。

さぁ、午後からはまた列車に乗って、哀愁の街へ移動するつもりなので
急がねば・・・!




サハラツアー最終回

2009年10月29日 23時56分02秒 | もろっこ
一夜明け、
「JAPA~N!ENGLA~ND!・・・」
というバラーの目覚まし代わりの呼び声で目を覚ますと、
すっかり明るくなっていたので、慌ててテントを出ました。



なんとかサンライズには間に合い、ホッとして
ペットボトルの水で申し訳程度の歯磨きをしながら、朝陽を拝みます。

今日の相方は、、、


寝ボケまなこ の3号
ナゼなら、スペイン父ちゃんが、我が子のために一番乗りで1号を確保したからです。
でも、私はコレがまた好都合でした。

だって・・・

この写真→ 
が撮りたかったから!一番前だとムリでしょ?

朝陽を浴びながら、ゆーっくり ゆーっくり、また1時間程かけて砂漠の入口まで戻ります。

到着し、ラクダから降りたジョアンナが
「Thank you, Mr.camel~!」
と言ってるのを横で聞きながら、私は
「ラクダくん、ありがとな~。」
と3号の労をねぎらっていました。

やっぱり「くん」や「Mr.」で呼ぶんだ~。
ラクダ=男 のイメージは万国共通なのかね。

ホントにホントに楽しかった砂漠での1泊2日。
思いっきり後ろ髪引かれながら、車に乗り込み、また10時間掛けてマラケシュへ帰ります。

一夜明けても、ステファンが
「オマエ、昨日 歌上手かったなぁ~!」
と言ってくれ、他のみんなも口々に褒めてくれるので、
まんざらでもない(というか上機嫌の)私は、
いつまでもニヤニヤと余韻に浸りながら、揺れる車の中で眠りに就くのでした。

もうすぐこのツアーも終わりで、みんなともお別れだと思うと
なんだか急に寂しくなったりもして。。。

そんな中、ステファンからビデオ出演の依頼が。

実は彼は、出掛ける先々で出会う各国の人にお願いをして、一緒にビデオを撮っているのです。
その内容というのは、
・ステファンは有名なコメディアンで、出演者はステファンの大ファンという設定。
・カメラの前でステファンについて熱く語っているところへ、本人登場。
・大興奮、大盛り上がりでシーン終了。
というショートコントみたいなモノなんだけど、
それを各国出演者の母国語で喋るところが、コレクション的で面白いし、
背景も様々だから思い出にもなる。
この2泊3日の間にも、
ドライバーのスメール、ガイド、スペイン一家のお母さん、などの面々に依頼して
何本か撮り終えていました。
ツアーも終盤に差し掛かったので、いよいよメンバーの番になったのです。

私も日本語で演技(全部アドリブ)をして、なんとか任務を遂行したけれど、
語学力の低さで、どーも私は設定を間違って把握していたような気がする。
でも、ダーレも日本語解らないので、ダーレも気づかず、
「またイイのが撮れた~!」
と喜んでもらえたから、まぁいっか。

そして、メールアドレスの交換。

私はモロッコに来る時に、
“チップ用に”と和紙でできたポチ袋をいくつか持ってきていたので、
ジョアンナ・ペーターには「可愛らしい雪だるま柄」の、
サブリナ・ステファンには「大人っぽい鶴の柄」のソレに、
メールアドレスと、それぞれの母国語で「Thank you very much!」「Merci beaucoup!」
と感謝の言葉を書いた紙を入れて渡しました。
だって、本当にみんなには感謝をしてるから。
そして、みんなもモーレツに喜んでくれて、
マラケシュに着いた時には、名残惜しくて惜しくて、、、
一人一人ハグをしてサヨナラしました。

・・・っと言っても、ま、私以外はみんな相方がいるので、
これほど寂しさ募ってはいないだろーけどね。
「さっ、次の街行くか!」
ってなモンかもね~。

私は、モロッコ旅行を決めた当初、2週間くらいの行程を予定していたんだけど、
帰りの飛行機がどうしても取れず、やむなく行きたい街を2都市減らして
9日間で計画を立て直したのです。
でも、今となっては、これでヨカッタと思う。
だって、砂漠から戻って更に旅を続けてたら、あのカンドーが薄れちゃうもーん!

今回はこれでイイ。

帰国して3週間が経った今なお、
『上を向いて歩こう』と『Yellow submarine』を聴きながら、
日々思い出に浸ってるんだから。




感動のサハラ砂漠/後編

2009年10月28日 17時48分04秒 | もろっこ

あーっはっはっは!コレ、どーなの!?

イヤイヤ、この写真、あまりにもお気に入りなので、
どうしてもブログにUPしたく、自画像の“お面”を被せてみました(笑)。あはあは。

お気に入りポイントは、
“1号”がカメラ目線なトコと、遠くの砂丘に映るキャラバンの影。

砂漠は、一言で言って、とてつもなく美しい。です。

各自、当てがわれたテントに荷物を置いて、
砂丘のテッペンまで登りに行ったり、ラクダに話し掛けに行ったりと自由に過ごします。
私も登山しに行こうとしたその時、バラーに呼び止められました。
「JAPANは独りだから、手伝え。」

ここ砂漠でも、やっぱりモロッコ。
ウェルカムティーとして、ミントティーを入れるというので、
私はその手伝いに借り出されました。

面白そうなので付いていくと、
まず、井戸に紐の付いたバケツを垂らし、水を汲み上げます。
「ア、ラクダ ノ ナガレボシ ガ・・・」
バラーは砂漠に関する日本語を、観光客から聞いて結構知っています。
「え?“流れ星”?」
見ると、バケツの中には井戸水と、、、ラクダの糞
「えーっ!ちょっとぉ~!」
「ワハハハハ。」
笑いながら、もう一度水を汲み上げ直します。同じような気がするケド。

宿泊用のテントの近くに“炊事小屋”みたいなのがあって
その中で、コンロに火を付けお湯を沸かします。

みんなが散策から戻って来ると、ミントティーを入れて飲み、
その後は夕食の準備。
またまた私は炊事小屋で、パンを切ったり、鍋を運んだりして、手伝いを楽しみました。

メニューは、
“ラクダ遣い特製タジン”。 
今回のモロッコ旅行で食べた料理の中で、一番美味しかった!!
通常壊れやすいタジン鍋は、砂漠では持ち運びやすいよう アルミ製 でした。

 また出た・・・

満天の星空の下、みんなでテーブルを囲んでする食事は、本当に贅沢に感じます。
食後のデザートはメロン。

夕食が終わると、バラーが太鼓を叩き始めました。

雲に隠れていた月が顔を出すと、
今まで真っ暗で何も見えなかった砂漠が一気に明るくなります。
こんなに明るくて強い月光、見たコトない!!

夜空を見ながら聴くアフリカンな太鼓の音色は、コレまた贅沢なBGMです。
超ナチュラル・ヒーリング!

すると、バラーが、
「JAPAN、歌え。」

来ると思ったよ。
ぜぇったい、ターゲットになるよなー、今日の流れだと。

「えぇー!・・・」
と言いながら、
「『SUKIYAKI』。」
と言われると、
「あー『SUKIYAKI』かぁ・・・・♪上を向ぅいて~・・・」

歌いました、ワタクシ。

♪ウッヘッホッ ムッフゥヒッテェ、ア~ッルッ コッホッホッホ~

、、、と、モノマネこそしなかった(しても通じんわな。)けど、
坂本ちゃんの歌を子が、各国の皆様の前で披露させてイタダキました。

砂漠・月・満天の星空・太鼓のBGM、、、
最高のシチュエーションのおかげで、めちゃめちゃ気持ちよくなり、フルコーラス熱唱!
それがまた、今までにないほど上手く歌えて、歌い終わると、全員から拍手喝采!
「上手~い!!!」
「やるじゃーん!!」
と、みんな口々に褒めてくれます。
言葉の壁に阻まれ、思うように発言できなかったこれまでの姿とのギャップに、
自分を含め全員が驚いたのでした。

「じゃ~あ・・・ENGLAND~。」
バラーがイギリス組にも振りました。

イギリスと言えば、、、ずうとるび。・・・じゃない、ビートルズ。

「『Yellow submarine』は?」
「あー・・・よしっ、OK。」
やっぱり、歌うのはペーター(♂)ではなく、ジョアンナ(♀)です。

私、(素人の)イギリス人が歌うビートルズって初めて聴いたー。
それだけでカンドー。

さすがにビートルズは各国誰もが知ってるので、サビは全員で大合唱。

♪We all live in a yellow submarine~

あぁ~、人類皆兄弟。
我々“地球人”は、みーんな一つの黄色い潜水艦で生きてるんだなや~。
、、、と、ミョーに感慨に耽ったり。

「次~、CANADA~。」
「え~・・え~・・どうしよう・・何歌おう?」
珍しくステファンが悩んでいます。
誰もカナダの有名な曲が浮かばなかったので、
「OK。じゃあ、歌を作ります。」
と、ステファンなんと、即興で歌ってくれました。
歌詞は、
「♪ジャ~パニーズ ガール~、あちこちで土産物屋に追っかけられ~・・・
  “Hey、JAPA~N!ラストプライス~?”・・・」

私のコトやん!
そう、このツアーでのエピソードを曲にしてくれたのです。
もちろん、メンバー全員登場。

・・・なんて、粋な!!じーん。(モーレツにカンドー中)

最後にスペイン一家。
でも、坊やのジョエルが“おねむ”で、お母さんも寝かしつけるためテントに入っちゃったので、
人見知りなお父さんが一人でオロオロ・・・。
テントに向かって
「おーい・・・。」
全然歌い出せず、“お父さん待ち”状態になって、ウヤムヤのまま宴は終了。

それでも、一生ココロに残るサイコーの夜となりました。




感動のサハラ砂漠/前編

2009年10月27日 14時48分16秒 | もろっこ
昼食後、陽気なガイドとお別れして、一路いよいよサハラ砂漠を目指します。

だんだんと建物が少なくなっていき、乾いた土色の風景が広がり始めます。
大きな牛が、まるまる1頭、道端にひっくり返って死んでいたりと、
今の日本ではあり得ない光景も目にします。

途中、もう1ヶ所だけ“化石工房”みたいなトコに立寄り、
アンモナイトやらナンやらの化石の加工過程を見る。
んも~っ、じれったい!

で、ついに建物だけじゃなく、道もなくなり、
道なき道を砂埃舞い上げながら、ひたすら車を走らせると・・・・・

見えてきました!!



ホラ、まだ遠いけど、ちょっとピンク色に膨らんでるのが砂漠です!

あんまり車の中に砂埃が入ってくるので、停車して窓が開いてないか点検するついでに、
スメール、撮影タイムを取ってくれました。



もう今や、誰も不機嫌な人はイマセン。
サハラ砂漠を前にして、みーんながウキウキです。
(私の影は、別に“奈良時代の人”じゃないですヨ。)

でーぇ!つ、い、に!
来ました、



ハイ、どぉーーーん!!

実際に見ると、ピンクともオレンジとも言えない、なんとも神秘的な色です。
夕陽に照らされて一層キレイ・・・。

ココからラクダに乗って、今夜宿泊するテントまで移動します。

ステファンも、
スメールにターバンを巻いてもらって準備OK。

 ラクダも私たちのためにスタンバってます。

あーーーーーー、ワクワクゥ~~~~~!
あーーーーーー、ソワソワァ~~~~~!

想像つくと思いますが、もぅ、超コーフン状態です。

みんなが、大きい荷物から1泊分の荷物をまとめている間、
(ラクダに乗るから、大きい荷物は車に置いて行きます。)
ディパック1個しかない私は、スメールと“KARATEごっこ”。
スメール、アメリカ式空手をやってるんだって。

ラクダは1列に並んで紐で結ばれていて、
一番後ろのラクダから順番に乗って1頭ずつ立ち上がります。

サブリナ、ステファン、ジョアンナ、ペーターが乗り、
次は当然私かと思いきや、
「JAPANはちょっと待て。」
と、ラクダ遣い。

えー・・・なんでぇ~?しかも、また“JAPAN”・・・。
サブリナが笑ってます。

その後、ココで合流したスペイン人家族のお母さんと坊や(ちょっと怖がってた)、
そしてお父さんが乗り、なかなか順番が来ないのでサブリナを写してた私に
「JAPAーN!早く、早く!」
と、ようやく声が掛かりました。

なんと、ラクダ遣いの計らいで、私を先頭ラクダに乗せてくれたのです。

わぁ~~~~い! 

ひゃあっほ~ぅ!!!

叫びまくり です。

みんなは“連れ”と母国語で感動を分かち合っているけど、
私は独りでヒャーヒャーはしゃいじゃってます。

なので、時々ラクダ遣いが
「ん?ナニ?」
と振り向きます。

彼の名は バラー。
結構、頭の切れる29歳。

前方に見える砂丘が、まるで絵画のようデショ?

ラクダくんは、あったかくて大人しくてカワイイし・・・
と思ってたら、私の乗ってる“1号”が急にグズり出しました。
ハエを追い払うために鼻息フンフンしてるのかと思ったら、
バラーが様子を気にし始めたので、何かいつもと違うのかも。
「ラクダ、チョット バカ。」
バラーがカタコトの日本語を発したその直後、
“1号”がバラーの背中を突っつきました。

すると、バラー、
なんと、「グー」で“1号”の顔を殴りました。。。ひぃー、ヤメテ~。
人間に服従させるための、それが砂漠の掟なのですね。。。

列を成して、歩くこと約1時間。
もうすぐテントに到着です。

日も暮れてきました。




I am ジャパン。

2009年10月26日 15時27分21秒 | もろっこ
ティネリールの街を出て、その足で昼食場所のレストランに向かいます。
もうお昼?と思いきや、どうやら希望のメニューのオーダーだけを先にして、
観光している間に用意しておくらしいのです。

というのも、タジンやクスクスといった代表的なモロッコ料理は
どれも鍋で長時間煮込んで作るので、オーダーしてから結構時間が掛かるのです。

なのに、、、

「私、クスクス!」

とオーダーしたら、
「あ・・・クスクスはできません。。。」
時間が間に合わないようなコトを言われたと思うんだけど、
残念ながら却下でした。
仕方なくケバブをお願いすると、名前を聞かれ、
頼んだメニュー名の横にアラビア語で「8子」と書いてくれました。

私の後に順番を待っていたサブリナが、
「8子ってどんなスペル?」
と聞くので教えると、
「Ah~!8ko!」
・・・ツアー2日目にして初めてキチンと私の名前を把握したようです。

そう、このブログでも何度も書いていますが、
私の名前は多くの外国人にとても発音しにくいようで、なかなか覚えてもらえません。
今回の旅でも何度も名前を聞かれ、何度も教えたんだけど、
結局誰一人上手く発音できず、ダーレにも私の名前は覚えてもらえませんでした(涙)。。。

ランチのオーダーが終わると、また車に乗って
次は私の楽しみにしていた場所、トドラ渓谷です!

 ココ!!
ドドーン!とそびえ立つ岩山。下にいる人たちと大きさを比べてください!
すーごい迫力です!!

私は、サハラ砂漠に行くならココにぜぇーったい寄りたかったんです。

渓谷を流れるトドラ川の水はとってもキレイ。


冷たくて気持ち~ィ!!ニセクロックス履いて来てヨカッタ。

 ロッククライミングしてる人も見かけます。
もう、コレ、相当高い。落ちたらひとたまりもないわ、コリャ。

この渓谷を端から端まで歩いて 
戻るだけだけど、very気持ちいい散策。

「JAPO~N!俺のカメラで一緒に写真撮ろう!」
陽気なガイドが自分のケータイカメラで撮りたがり、
ドライバーのスメールが撮ってくれようとすると、
「いいんだ、自分で撮るのッ!」
と、どうしてもセルフシャッターを使いたがる。
見ると、私のケータイよりもセルフシャッターの画像がキレイだった。
そして、ローアングルでケータイを構えるもんだから、
私は結構な二重アゴに写ってしまって、かなり不満足・・・ま、いっか

時間があったので、お土産屋さんを冷やかしていると、
この地域の多くの女性が頭から身体に巻いて肌を隠している黒く大きい布
に目が行きました。

そう、モロッコ南部では北部以上に女性は顔・肌を隠します。
目も出さずに、全身布を被って歩いている人も珍しくありません。
“布がサングラス掛けて動いてる”みたいな人もいてビックリしました。

黒地にカラフルな糸でキレイな刺繍がしてあるその布を、
私はちょっと気に入ったんだけど、買うとなるとちょっとメンドクサイ。
ナゼなら、「モロッコでの買物は交渉ありき」だから時間が掛かるから。

案の定、ドコからともなく店の人が現れて
「いくらなら?」
となる。
向こうはすごく高くフッかけてくるし、私は私ですごく安く提示する。
その差がありすぎて時間が掛かるのです。
「じゃあ、要らない。」
とやると、
「ラストプライスは?」
コレはモロッコ全土、どこのお土産屋さんも言うセリフ。
だからと言って、
「だーから、私のラストプライスは○○Dhって言ってんじゃん!」
と返しても、交渉はまだまだ続く。

そうこうしてたら、ジョアンナがそんな様子を見かねて
「もう行く時間だよ~!」
と私を呼んでくれたので、結局買わずにみんなのもとへ。
サブリナとジョアンナ、女性陣2人が私を囲んで、保護するかのように歩いてくれた。
みんな、私が追い込まれて断れなくなってると思ってんだなー。
イヤ、ちょっとは買う気あったんだけど。。。

言葉ができなくて独りだから、なんとなく弱く見えるのかもしれないけど、
みんなが思うよりよっぽど厚かましいよ、私は。

「JAPA~N・・・!!」
後ろからお土産屋が追いかけてきた。
「私の名前はJAPANじゃないっつの!それは国の名前!」
「そーよねぇ。」
と言いながら、みんな笑ってたけど、
ガイドも、お土産屋も、そして、スメールも、
みんなが私を「JAPON」とか「JAPAN」とか呼ぶので、
結局「8子」を覚えられなかったツアーメンバーまで、冗談を装って
Hey、JAPA~~~~N!(笑)
と言うようになってしまったのでした。




ザ・プレッシャー

2009年10月25日 15時24分24秒 | もろっこ
翌朝 集合すると、
スメールは本当に車ん中で寝たようでした。ちょびっとカワイソウ。。。

わー、寝巻きのまんまで出掛けるのぉ?
と思いきや、
スメールが着ていたネグリジェみたいなソレは民族衣装でした。


さて、今日はいよいよサハラ砂漠へ向けて、レッツゴー!
と、その前に、
もう1ヶ所、私がとても楽しみにしていた場所にも寄るんです。

まずは、昨日と同じように、いくつかのフォトスポットに停まりながら
車を走らせること数時間。

のどか~な田園風景が見えてきました。

ティネリールという街の 
オアシスと呼ばれる耕作地帯です。

と、ドコからともなくガイドが現れました。(待ってたんだろーけど。)
ココからはガイド付きです。

陽気なガイドの後に私たち5人が1列に並んで、
説明を聞きながら畦道を歩きます。

ガイド 「英語?フランス語?どっちがイイ?」
8子  (ニホンゴー。)←心の声
みんな 「英語だねー。」
でも、カナダ組との質疑応答はフラ語。

作っている作物や現地の人の生活についての話、
それから、畑仕事をしているのは全員女性なので
くれぐれも写真撮影はしないでくれとの注意がありました。
「JAPO~N、いいなー?」
ナゼか私だけ個別注意を受けてみんなに笑われる。。。

でも、確かに、女性が畑仕事をしている風景は絵になるし、
途中で渡った川でジャブジャブ洗濯をしていた姿も
ホントは写真に収めたかったけど、
モロッコでは女性を撮影することがヨシとされていないので
ここは我慢しないと。

暫くして、ベルベル人の民家群に到着。
そのうちの1軒に入るよう言われ、そこではミントティを振舞われた後
ベルベル絨毯のセールスが始まります。



私はコレを知っていたし、
ツアーでお土産屋さんに連れて行かれたりってのは よくあるコトなので、
知っらーん顔してお茶飲んで座ってたけど、
イギリス・カナダ組は、それぞれ相方とヒソヒソ話をしながら
この“何か買わなきゃいけない雰囲気”に苦しんでいるようでした。

こういう時、一人旅(&子供っぽい外見)はノンプレッシャーでラク。
やっぱり一番年上のカナダカップルがターゲットになり、
ステファンは困り顔で汗を掻きながら
もう、買うか?ってトコまで追い込まれてたけど、
最終的には誰も買わずに帰ってきました。



本当にイイ物だろうし、欲しいなら買えばいいんだけど(実際に買う人もいるし)、
みんなは「要らない。」って言ってた。
私は結構好きだけど、なにしろ金銭的余裕が無いし、今後の旅の邪魔になる。

後々、この時の驚きとプレッシャーを、ステファン始め
みんな何度も口にしてたから、よっぽど辛かったんだろーね。
欧米にはこういう“ツアーに付随するリベート絡みの立寄り”は無いんかね・・・?


あ、次のスポットについても一緒に書くつもりが、
またまた長くなってシマウマした。

では次回。。。




初めての試練

2009年10月24日 14時47分34秒 | もろっこ

こんな巨岩壁の山並みが現れたり、カスバの集落が点々と続いたり、
河原で女性陣が洗濯をしていたり、ロバたちが並んで水を飲んでいたり、
アトラス越えで通過するこのカスバ街道では、ホントにいろんな風景が見られます。

そうこうしているうちに、車は渓谷の麓にあるホテルの前に停まりました。
ツアー1泊目のホテルです。

(私にとっては、) 
結構いいホテル!!熱いお湯も終日ジャージャー出ます(←コレ貴重)。

窓の外には、

 こ~んな岩壁がそびえ立っています。

夕食までの空いた時間、ドライバーのスメールと渓谷を散歩しました。
私のケータイカメラを気に入ったスメール、写メ撮りまくり。

「今夜はホテルが満室で、僕の部屋がないんだ。」
「へー。じゃあ、スメールはドコで寝るの?」
「車ん中。」
「ホントにィ?ウララ~。」
「君の部屋のベッド1台、使わせてもらってもいい?」
「いーワケねーダロ!!」
「ホントに寝るだけだから・・・」
「さ、か~えろ。」

ホテルに戻ったはいいけど、やっぱりこういう所、夜はとっても冷えます。
メンバーの中でただ一人、ディパック1個という軽装で来た私。
みんなに
「軽そうでイイね~。マラケシュの宿に置いてきたの?頭イイー!」
と尊敬された昼間の栄光もドコへやら・・・。
おぉ、寒っ!カタカタカタ・・・

ジャンパー着て、誰よりも早く夕食会場へ行ってしまって、
よそのグループの晩餐を眺めていました。みんな遅いナー。



暫くして、「寒い、寒い。」と言いながら
ウチのメンバーもテーブルに揃い、夕食が始まりました。

昼間、全然喋ってなかったイギリス組とカナダ組は
果たしてどーなるのだろーか・・・?

・・・心配ご無用。
そんな懸念は、この夜で消えました。

むしろ、、、
一人だけ言葉が解らない。
という新たな心配事が発生・・・。

“発生”って、今まで心配してなかったのにナゼ?
とお思いでしょうが、それが“対話”と“会話”の違いでしょーか?(笑)

誰か(または1グループ)との、1対1(もしくは1対1グループ)の対話なら、
時間も掛けられるし、相手も理解しようと努力してれる。
お互いの会話の流れで、言葉足らずでも言いたいコトがなんとなく解る。
それに、“言葉できない”コトをまた会話のネタとして発展させるのもアリ。
だから、ヘーキ。

だけど、
大勢で話す時、話してる内容は大体理解できるものの、発言ができない。
「ワケわからん発言をして、
 このスムーズなみんなの会話の流れを止めるワケには・・・」
という空気の読みが、自然と私を無口にさせる。。。

だってぇ~、私“空気が読めない人”、大っ嫌いだもーん!(笑)

カナダ組は2人とも英語が話せて、
やや、彼のステファンの方がペラペラ度が高そうだけど、
彼女サブリナも全っ然会話には困らないレベル。
学校にも通ったって言ってたし、仕事の上司がイギリス人なんだそう。
どーりでねぇ。。。やっぱり勉強しないとイケマセン!

で、私はディベート好きな欧米人の中でどうしたかと言うと、

聞き役に徹する

これでイイ、と思った。
ちゃんと、解るトコロは頷きながら聞いてた。

ところが、、、
みんなイイ人だから、(特にイギリス組が)私のコトを気にして話を振ってくれちゃう。
ペーターなんかは、
「さっき彼女にも聞いたんだけど、みんなモロッコまで何時間掛かったの?」
という、既に私と昼間交わした会話をカナダ組に問い、
「彼女なんて19時間なんだよ~!」
「えぇ~~~~っ!!」
という風に、私に発言させずして私を主役にしてくれる手法!
もー、ホンットにペーターには頭が下がりっぱなしです。

で、おかげで黙ってても私の存在は消されず、
ステファンもサブリナも私に話を振り出した。

“今の子供はゲームばっかりして外で遊ばない。”
なんて話題の時にも、
「日本はどう?」
って聞いてくれちゃうもんだから、
「え?ナニ?」
と、どうしても聞き直して場をシラケさせちゃう(と思っちゃう)。
「あ、あぁ、日本の子供・・・」
さっきからみんなが口にしてる“playstation”も“DS”も、
ぜーんぶ日本が作ったんですけどー。。。
と思いながらも、自分を省みると日本人を誇れず、
甥のカンタがDSばっかりやってるのを思い出しながら
「ウンウン、日本の子供もそう。ゲームばっかり。」
と、ありきたりな回答しかできないのでした。

あぁ、、、皆さんのご厚意は本当にありがたいですぅ。。。
ごめんなさい、あんまり応えられなくて。。。
もぅ、申し訳なさでいっぱいになって、
一足先に退席して食堂を出るコトにしました。

「部屋に戻るね、シャワー浴びたいし。」
と言おうとして、
「部屋に戻るね、写真撮りたいし。」
と間違え、みんなを混乱させたまま・・・・・。え~!真っ暗なのにィ??




日英同盟ランチ

2009年10月23日 20時56分20秒 | もろっこ
アイト・ベン・ハッドゥをあとにして、
次に車が停まったのは昼食場所のレストランでした。

「じゃあ、各自食べて来てねー。」という感じです。
ドライバーがいちいち一緒にツーリスト用のレストランで食べてたら、
財布がもちませんわねー。



私はスタスタと一番に店内に入って、
見晴らしの良さそうなこのテラスにとっとと腰掛けました。
(階下はお土産屋さん。)

すると、後から入ってきたペーターとジョアンナが、
ドコに座ろうかなー・・・という感じでキョロキョロしていて、
私と目が合ったジョアンナが、
「一緒に食べてもイイ?」
と、相席を希望してくれたので、喜んで同意しました。

早速私が、語学力の無さでミンナに迷惑かけちゃうコトを詫びると、
「そんなこと、ナイナイ。」
と二人してかばってくれる。

「英語もこんなんだけど、フラ語もダメなんだー。
 あ、あの二人はフレンチスピーカーだよね。」
と、後からテラスに上がってきて席を探していたカナダ組を指すと、
「X△#●*@□・・・!」
何て言ったか解らなかったけど、ジョアンナは明らかに嫌そうな顔をして
吐き捨てるように「彼女たちキライ!」的なコトを呟いた。

あぁ、、、どうしましょ。

ジョアンナは、とても活発で社交的。海外旅行が大好きな女の子。
ペーターは、さすが英国人!という感じのジェントルマン。
口数は少なめだけど、すごく気遣いができて優しく、
「こんな彼氏いいなァ~・・・」と本気で思った8子、36歳の秋ヒュルリ~・・・。

対照的な二人は本当にお似合い。(・・・自分を立て直す。)
ペーターは今回のモロッコが初めての海外旅行だと言うので、
あ~、ジョアンナが草食系の彼を引っ張って来たんだなぁ、、、というのがよくワカル。

私はこのランチタイムに、初めてのタジンを食べました。


ベジタブルタジン。

味は・・・オリーブ味。。。
全部の野菜がオリーブ風味に変わってた。

タジンは、店によってかなり味が様々なようです。

で、モロッコではドコでナニを注文しても、

必ず 
この“モロッコパン”が付いてくるので、主食は頼まなくてヨイです。

このパンは顔よりデカくて、そして美味しいです。
元フランス領の国は、概してパンがウマイ!

ツアー代金にはランチと飲み物代は含まれてないので、
各自食べたいモノを注文して、各自支払います。

食後は、レストランの周りをブラブラ散策して、時間になったら車に戻ります。

レストランの隣に 
musée du cinéma(映画博物館)”という施設があって、
確かにこのモロッコ南部では、これまで いたる所で有名な映画が撮られてるんだけど、
あぁ、興醒めするから、テーマパーク的なモノは作って欲しくないなぁ!
と、ちょっとガッカリ。
でも、どこの国でもそうですね。

さて、午後からまたユラユラ揺られて1泊目のホテルへ向かいます~。




つぶやき

2009年10月23日 14時10分03秒 | もろっこ
今日、お昼のテレホンショッキングでタモリが、

「俺、モロッコ行ってみたいんだよね~!モロッコいいらしいねー。」

と言っていたので、
ひょっとしてブームになってしまうかも。。。


これ以上飛行機取れなくなったら、困るんですけどー。




アイト!ベン!ハッドゥ~!

2009年10月22日 22時54分32秒 | もろっこ
ハイ、
その10時間の間にはいろんな見どころへ立ち寄るワケですが、
私が楽しみにしていたポイントの一つ、
アイト・ベン・ハッドゥに着きました~!



コチラです。パチパチパチ。

モロッコで世界遺産といえば、まずココです。

ナニがいいって、アータ、
この空の青さと、建物の土色の相性の良さ!

アイト・ベン・ハッドゥは、カスバ(城壁で囲まれた要塞)の村で、
現在も数家族のベルベル人が実際に住んでいるんです。




庭?では羊(カワイー!)やロバも飼っています。

住んでいるのに、

 家の中も見学できます。
ココは穀物倉庫みたいですね。

入場料は10Dh(約120円)・・・だったかな?

でも、ココでの滞在時間が20分くらいととても短く、
私は10Dh払ったものの、全部見てたら絶対遅刻するなと思ったので、

階段は上らず 
入口で引き返して来ちゃいました。残念。。。


イギリス組は端から建物に近づきもせず。
カナダ組は真逆で、全部見学して帰ってきた。

案の定、また遅刻・・・。
しかも、戻ってくるなりドライバーに文句タラタラ。

彼らはカナダといってもモントリオールの人なので、フレンチスピーカー。
ドライバーのスメールはモロッコ人だから、同じくフランス語を話す。

私はスメールの
「だって・・・・・僕だって・・・・・」
という反論しか理解できなかったけど、
明らかに責められてるスメールが なんだか可哀想だった。

でもって、ジョアンナはまた呆れ顔で少々ご立腹。

この先どうなるんだろ~~~?

んま、私ゃもともと一人旅だから、気にしないけどねー。
そ・れ・に!
フラ語も英語も完璧じゃないから、
聞きたくない言葉は耳に入ってこなくて、こういう時だけはラッキー。

大事なコト理解できない時は アンラッキー・・・ですけど。




☆彡

2009年10月21日 23時14分02秒 | できごと
皆さん、見ました?オリオン座流星群!!

今、まさに・・・見えましたよ、名古屋でも!
情報の通り、23時がピークだったみたい。

薄っすらと雲が掛かってたけど、
弱~い光だけど、

ビュンビュン流れる星。。。

おっと!忘れるトコだった!!
願い事、願い事、、、えーっと・・・

「しあっ・・・」

「しあわっ・・・あぁ・・・


・・・・・ビュンビュン過ぎて、ダメ。

やっぱ、神頼みだな。


   幸せになれますよーに。 パン、パン!




決死のアトラス越え

2009年10月21日 19時52分15秒 | もろっこ
マラケシュから砂漠へ行くには、どうしても越えなければいけない難関があります。
その難関とは、アトラス山脈
それを文字通り 越えなければならないのであります。

モロッコを南北に分けるように横たわるアトラス山脈。
北の都市エリア から 南の大自然エリア へ行くには、
アトラス越えは避けられませんっ。 カ~~~~~ッ、ペッ!

「このモロッコのふたつの顔を知らずして、モロッコは語れない。」 by 地球の歩き方

そっかー、“バックパッカーの教科書”もそう言っておられる。
帰国後ブログでモロッコを語りたい私は、二つの顔を知るべく
やはり行かねばなるまい、行かねばならぬ、ならぬのだ~! はよ、行け。

で、コレがですね、正に「言うはやすし・きよし、行うは難し」でして、
かなり険しい山道が続きます。
3000~4000m級だって!ふーん・・・ピンと来ん。
一番高い山で4167mだって!ふーん・・・数字苦手。

でも、ピンと来んくても、車に乗ってりゃイヤでも解ります。

クネクネクネクネ・・・・
グワングワングワングワン・・・

シートベルト締めてなきゃ、振り飛ばされます。
私、寝不足だし、朝食クロワッサンだけだし、、、酔いそー。。。
頭フラつかないように、シートにくっつけて・・と、、、
あ、もーダメェェェ、、、

・・・って時に、天の助け!
1つ目のビューポイントに到着。



わ~、イイ景色ぃ~~~!!
空気もおーいし~ぃ!!
スーハー、スーハー。 ヒッ、ヒッ、フ~。(ラマーズ法)



ロバくんもいました。
青い空に黒いボディが良く似合う。

そして、残ってたパン・オ・ショコラを食べたら調子良くなってきた!
空腹はダメよねん~。

こうして、いくつものビューポイントで停まったり、トイレ休憩などを挟みながら
10時間ほど掛けてアトラス越えをするのです。
例え、私たちが停まりたくなくても、ドライバーも休まないとねー。

ちなみに・・・

コレが 
アラビア式トイレです。タイと似てるね。
しゃがみ方は、穴の方にお尻を。
で、不浄の手(左)で水をすくってセルフウォシュレット。
便器の方は、置いてあるバケツに水を汲んで流します。
やっぱりタイと似てるね。




サハラツアーへ出発!

2009年10月20日 14時40分17秒 | もろっこ
フナ広場では遊んでるばっかりじゃありませんでした。
明日からの“砂漠ツアー”の申込みに行く!という、大事な用事があったのです。

砂漠ツアーは、現地で激安のヤツに申込むことにしました。

ただ、私のリヤドの人が言うには、
・砂漠での滞在時間が短い
・安いだけに、スタッフの対応が粗雑
・各所での観光時間も短く、ツーリスティック
・・・などなど、「安いだけが取り柄」だと。

そりゃ、もっと砂漠を満喫できるいいツアーはいっぱいあるんだけど、
なにしろ高い!
とにかくお金と時間の無い私にとっては、
対応<料金 なので、何と言われようと選択の余地がナイのでした。

私が申込んだ SAHARA EXPEDITION (フナ広場からちょっと行った所) のツアーは
他の国の人たちにも有名なようで、イギリスのガイドブックにも載っていました。

以前テレビでやってたんだけど、日本のガイドブックのように
写真がウジャウジャ掲載されているのは他に類を見ないそう。
確かに他国のガイドブックって、文字ばっかりで写真がナイんだよね。
(ミシュランも然り。)
だから、実際にその地を訪れて初めて、
自分の目・足・舌で、自分なりの味わい方をするのだと。
日本人は、「ガイドブックに載ってるトコに行かなきゃ!」とか
「ガイドブックと同じ写真を撮らなきゃ!」と必死になるばっかりで
せっかく疲れを癒しに旅行に来ても、余計に疲れちゃうだけなのだと。
日本人の旅行下手はそこから来てるんだそーな。 
ナルホド~。

話が逸れましたが、砂漠ツアーですね、
SAHARA EXPEDITION でもいろんなコースがあるようだったけど、
私はいろんな観光地を少しずつ回って行く2泊3日のコースに。
車1台に対する参加人数によって料金が変わるんですが、
運良く私を入れて5人集まったとのことで、最安値の950Dh(約11,400円)。

朝7時に集合なので、前夜はフナ広場での夜遊びもソコソコに、
早めに床に就いた よい子の8子(ただ朝が苦手なダケ)

翌朝 朝食も摂らず、リヤドを出ます。


昨夜のお祭り騒ぎがウソのような、早朝6時半頃のフナ広場付近。

途中のパン屋さんでクロワッサンとパン・オ・ショコラと水を買って、
時間もあることだし『フナ広場横の公園で朝食を』。
(わかります?勿論『ティファニーで・・・』のパロディよ。ついて来てね。)

すると、この公園にはクチの待機所があるので、
お馬さん方の おウンチの臭いがプ~ン・・・・
動物園臭を嗅ぎながらクロワッサンをかじり、集合時間を待つのでした。

7時になって、集合場所へ行くと、
時間に正確な日本人が一番かと思いきや、
既に2人、金髪の若いカップルが待っていました。
彼らはロンドンから来たペーターとジョアンナ。

「Good morning~!」とお互いに挨拶。
とっても爽やかなカップルです。

お前ら、いいカップルだ。結婚せぃ。
と、心ん中で許可しながら、待つこと10分・・・20分・・・
あと2人がナカナカ来ません。

30分くらい待ったところで、
ようやく もう1組カップルが登場。
私より年上と思われるそのカナダ人カップルは、
遅刻してきたにもかかわらず、謝りもせずナゼか2人ともムッツリ顔。

ムッツリしたいのはコッチだわ!
と言いつつ、私はサハラへ行くワクワク感でいっぱいだったので、
何があってもそんなに気にしてなかったけど、
ロンドンっ子のジョアンナは この一件に関してご立腹だったよう。


さて、
ペーターとジョアンナ、遅刻組ステファンとサブリナ、そして8子
という、2カップル+独女 の5人で、サハラ2泊3日ツアーに出発~!

・・・するのですが、、、
私はチョットこれから出掛けますので、続きはまた明日。

サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。(淀川さん風ですよ、ついて来てー!)




Marrakech Night

2009年10月19日 16時40分03秒 | もろっこ
そろそろ下りるかぁー。


・・・ってんで、カフェ・ド・フランスをあとにしまして下に下りてきました。

マラケシュの最たる見所の一つ、フナ広場の屋台&大道芸です。



こんな風に、モクモクと湯気や煙を立ち上らせながら、
たくさんの屋台が軒を連ねています。
呼び込みも多いです。
けど、しつこくはなく、活気を楽しめるカンジ。



エスカルゴや羊の脳みそなども味わえます。
私ゃ、ダメダメだけどね。。。

大道芸人は写真を撮るとチップがドンドン飛んでいくので
あんまり撮ってないんですが、
モロッコを初めとするアフリカ楽器を奏でる人たちもたくさんいて、
太鼓のリズムに思わず、このリズム感のない8子もノリノリになってしまう
コレが“マラケシュ・マジック”!!

大道芸のほか、何やらこんなゲームも。



釣りゲーム。
ジュースとかを釣ってる。
原始的な遊びだけど、こういうトコだと何やっても楽しーのよ。

あ~、楽しい。
あ~、楽しい。

独りなのに、ワクワクして血が騒ぎます。

この広場、こんなコトが毎晩繰り返されてるなんて、スゴイね。
毎晩、世界中から観光客が来るんだね。地元の人もいるけど。

なんて、非日常。。。ポワーン・・・
完全に現実逃避できます。

で、さらにブラブラ歩いていたら、
もっと“非日常”なモノを目にしてしまいました。

!!! 

ギョヘ~!
我々日本人は見慣れてないから、かなりショッキング~。

でも、イスラム圏で羊肉は切っても切れない食材だもんね。

コレ~・・・アタマがないよぅ。お腹にハーブが・・・。
でもって、 ばっかなのね~。