西表島 POLEPOLE アウトドアツアー

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平成29年 海上保安庁との海上合同訓練

2017-05-23 19:46:48 | 安全への取り組み
本日 H29.5.23海上保安庁との合同海上救助訓練に参加してきました。



午前は海上保安庁職員の方々による講習と、石垣島地方気象台の職員の方による講習でした。
 


118番で救助要請した際の返答シュミレーションや、救助要請があった際の海保側の体制などの話を伺いました。
全国で起こった海難事故事例など、事業所として参考にさせて頂ける内容もあり勉強になりました。


午後は海上訓練。

今回はカヤックの海難事故の救助も講習内容に組んでいただけました。


カヤック業者はカヤックにて海上の訓練現場に向かいます。

石垣島からヘリの到着を待ち、海難救助の際のヘリコプターによる下降気流を海上で体験します。



今回は事前に要望を出しておいたので僕も体験できました。
カメラは・・・・・・持って行けませんでした・・・


↑巡視艇の左上に見えるのが海保のヘリです。

ヘリ下はかなりの風で、飛沫の痛さや風圧も肌で体験。
起こしてはならない海難事故ですが、要請を出さざるを得ない場合、海上での心構えが少しだけ整ったかも知れません。
百聞は一見に如かずです。


続いてダイビング・シュノーケル・カヤック業者のグループ別に分かれて海上から動力船への引き上げ訓練。
今回はシュノーケル業者様の和船にて引き上げ訓練を行わせて頂けました。



カヤックから動力船へ。
要救助者は何らかの理由によりほとんど体を動かせず、コックピット内に寝そべる状態でガイドが牽引し、動力船に救助要請という限定のシュチュエーションです。



何パターンか試し、検証。
海況や体格差などもあるので正解が決まってる訳ではないのですがガイドが集まり、人数や方法などの可能性を探りました。
でも最後はやっぱり力技になってしまうので筋力の必要性も個人的に痛感・・・


海難救助の際に使用される、要救助者をヘリから吊り上げ救助するハーネスのようなものも試着させて頂けました。



要救助者の体格や装備に関係なく、安全にヘリに引き上げ可能なものでした。

そして残り時間で海上保安庁の職員の方への質疑応答。
実際の救助についての質問や、シーカヤックの救助の進め方など具体的な話が聞けて収穫は非常に大きいものでした。
こういった質疑応答は少人数でないとなかなか言い出しにくい内容もあるので、この時間が個人的には有難かったと思いました。




そして最後はローカルテレビの撮影で全員集合。
ここで挨拶となり解散。
我々はカヤックにて帰港しました。



年に一度の海上保安庁との合同訓練。
ダイビング組合と海保が主導で開催して頂いているこの救助訓練ですが、カヤック業者向けの内容も今回組んで頂きこちらとしても有意義な講習を体験させて頂きました。
開催にあたってご準備頂いた全ての関係者の皆様に感謝致します。
また、ガイドからの質疑応答に親切に対応して頂いた海保の職員の方々にも感謝致します。
非常に参考になりました。


講習が続く夏目前のシーズンオフ。
事故を起こしてはならないという意識向上が、少なくとも図れたのではないかと感じています。
もちろん万が一の際の対応に関して勉強になりました。
これからも参加できる勉強会には極力参加させていただきたいです。

夏のシーズンはもうすぐ始まります。
今年も事故が無く、皆様に素敵な思い出作っていただければと思います。