白い月

白い月

莫妄想  

2013-09-21 18:52:16 | 心事ポエム

何もかもが冷えて透き通ってきた 
いまだに此処に居続ける不思議
ひたすら問い続ける因果因縁

今朝 残心の幻月を知る
わたしの傍で揺れるこすもす
さわさわと草笛を鳴らす九月の風

目蓋を寄せて 薄く瞳を開ける
肩の力抜いて 吹く風に任せよう
忍び寄るもののけの気配もする

この夏 何があった?
何を見た?
何を聴いた?
誰もが答えを持っている

夜が不安ー
夜が怖いー
くちばしる人よ
わたしは吐息に苦しむばかりです

白いヴェール
ゆったりと纏わらせ
日々削がれゆく月の貌よ 白い月よ。

フーガ

2013-09-14 15:12:37 | 心事ポエム
星雲の彼方

高原を吹き過ぎる風に乗り

美しく踊る子よ 種子よ

死の萌芽

横たわる屍

風化した骨が鳴る

渾身の炎

昏睡続ける往生

問われる意図を映し終え

光浴び

輝き続けた過去

容赦ない審判

全ては謎

風琴を奏でる刻の羽

移り行く季節を編む

こうも幸せになれる

霧散した不具合ひとつ。

揺れる心象風景は半月に託された 




何処へ?

2013-09-07 19:14:19 | 心事ポエム

薫香を燻らせ 灰に穴を穿ち 
真っ直ぐに立てる いつも同じ作務

見て! 今朝も来た
慎み深い鳥の家族は11羽の雀

わたしは薔薇色のジャムを紅茶に沈め
一死からの解放をかみしめるのだが

いざ今日を・・と披くやいなや
錯乱する魔界からの伝言

天頂を目指す陽も月も
閉ざされたまま何日も見えない

時ならぬ豪雨降り注ぎ 光の粒を消し  
風を巻き起こす狂気の所業に一驚

殺戮は止まず 血に染む拳
運命は選択・・・うそぶく独裁者

手を貸した訳でもないのに
いつの間にか同じ舟に乗って漕いでいる

大いなる闇に心震える
此処にいる不思議は果てしも無い