(主に)スポーツコラムのスポログ

仕事中ナンバーウェブを通じ王ジャパンのWBC準決勝進出を
知ったので、お祝いがてらスポーツブログを立ち上げようと…

そっかァ、ゴルフだったんだネ!?

2006-09-10 13:45:50 | Weblog
言わずと知れたこの間のイエメン戦…「まるで、他の仕事をしにきたみたいだった」
と、珍しく愚痴った惜しむ監督の言葉を借りるまでもなく、TV観戦していた自分にも、
芋掘り状態のグリーンでゴルフをやっているゴルファーの気分のようだったんだろう
と想像してしまった。
思わず、自分の初ゴルフの日のことを思い出していた。
今から20年ほど前の宮崎県はフェニックスカントリー…前日から雨模様で、私は全
く気分が乗っていなかった。
翌朝…やはり雨、雨、雨。
一応接待ゴルフでもあるので、取引先はもちろんのこと、上司たちも朝からいそい
そと落ち着かない様子で、雨が降ってもやりたいんだァ…と不思議な気持ちで見てい
た。
気を取り直してグリーンへ。
前の週に、練習場で打ち込んではきたが、天気には勝てず、全く役に立たない。
それもその筈、セカンドショット以降は、ぬかるんだ地面との格闘のようなもの、
全然飛んでくれないし、まるで「芋掘りだよナぁ…」と思ったものだ。
パットも転がらず、結局その日は大叩きに終わった。
(最終18番では自分の背丈より高いバンカーに捕まってしまい、バンカーからバンカ
ーへと三往復した挙句、やむなくギブアップ!他にも、藪の中に打ち込んでしまい、
キャディーさんに断ってから手で投げ入れたり…と、散々なゴルフだった)

閑話休題。
先日、ゴルフ中継を観ていて、何となく思い当たったのだ。
何がって!?
オシム監督の目指すサッカーですヨ!
それは、<できるだけ少ない打数(パス数)でカップイン(ゴールイン)を目指す>と
いうゴルフの真髄と同じではないのか!?ってこと。
サッカーの場合、パスを出す相手も受ける相手も動いてはいるけど、最終地点であ
るゴールの場所は決まっているし動かない。
だから、なるべく少ない手数で、もしくは、自らドリブルで持ち込み、エネルギー
消費も考えてゴールへ迫れ!ということではないか!?と閃いた。

ココで、日刊スポーツから拝借したイエメン戦の布陣を見ていただきたい。
イエメンは、ホームでもやはり引いて守りカウンターを狙う中東スタイルの「3-
6-1」。
翻って日本は、アグレッシブな「3-5-2」。
ジャパンのほうが中盤の厚みは少ない訳で、そこは運動量や空中戦でカバーしよう
ということだろう。
してみると、引き気味にセンターFW1人だけ残しほぼ10人全員で守るイエメンは
山あり谷あり池ありの高地の難コースでゴルフするイメージを持てばイイのだろう。
そこで、パスを無理やり通そうとすると、パスの受け手に余計な負担を強いること
にもなり、かつ、パスの手数もより増えてしまう。
それで、積極的なドリブル突破などで局面を打開する、あるいは、闘莉王らの攻撃
参加で空中戦を挑むとか、クレバーな攻め方をして欲しかったに違いない。
ある解説者が、「もっと、サイドから崩してクロスを放り込まないと…」みたいな
ことを言っていたが、全くのお門違いだろう。
ゴール前の密度は元々イエメンのほうが勝っているのだから、むやみにクロスを放
り込んでも徒労に終わるだけ…むしろ、ドッグレックのコースと見立ててスライスや
フック気味のミドルシュートを放つとか、そういう展開のほうが効果的だっただろう
と思う。

してみると、オシムサッカーの真髄は「ゴールへのアプローチ」に有りと
言えそうだが、サッカーの選手って、オフの時にゴルフはするのだろうか!?
へぼゴルファーの自分が言うのは気が引けるが、ゴルフでの組み立てやグリーンへ
のアプローチ戦略をもっと研究してみては!?と感じた。
ゴルフは自然環境と自分の心理状態が相手で、サッカーは動きながら対峙する眼前
の敵が相手だという違いはあるにせよ、クラブを持ち替えることで、(パスを出すか
自ら持ち込むか…という瞬時の戦術選択)局面は打開できる筈だからだ。
そして、チーム全体としてのグリーン(ゴール)への共通のアプローチイメージが、
統一されていれば何も心配することはないのではなかろうか!?

似て非なるスポーツ:ゴルフの徹底研究から、オシムサッカーは始まるのでは!?
と、そんな気のする一戦だった。