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日本代表、ドイツワールドカップを振り返って・・・

2006年06月24日 02時33分11秒 | 雑談
今回のワールドカップの日本代表について、ちょっと酷評だが書いてみました。とりあえず、自分の戦前の予想通り2敗1分だった。しかも、予想通り、オーストラリアとブラジルに負け、クロアチアに引き分け。ただ、点数は予想外だった。オーストラリアは1-2の負け、クロアチア戦は1-1の分け、ブラジル戦は1-3の負けが自分の戦前の予想だった。オーストラリア戦の3点目は考えられなかった。最終的にはその3点目のために、ブラジルから1点取ってもさらに攻めざるを得ない状況になってしまった。かなり厳しい見方だが、客観的に見てみればこういう予想になってしまった。しかし、見ての通り初戦、第2戦は接戦を予想しており、ワールドカップの舞台では何が起こるかわからないので、転び方によっては1勝1分け、もしくは2勝もあり得ると思っていた。が、結果は予想通り。その敗因を以下で述べています。

まず最初に断っておきますが、酷評の対象となる方々がいますので、その方のファンであったりした場合にはごめんなさい。もしくは、読まない方がいいかも・・・

まず批判の対象となるのが、(1)日本サッカー協会、(2)ジーコ監督、(3)宮本、中村、柳沢、である。

今回のワールドカップ1次リーグ敗退の最大の原因は、日本サッカー協会であろう。中田英が言っていたとおり、「暑さ」は両チームに影響するものであり、それを勝敗に関連付けて言い訳するのは意味がない。しかし、この時期のドイツが暑くなるのは前もってわかっていたことである。課題となる点をできるだけ解決し、その上で選手がピッチで最善を尽くしてこそ結果が出るものである。なぜ日本代表の合宿をJビレッジで行ったのか?確かに観客が集まり、盛り上がった。日本サッカー協会も大喜びであろう。しかし、それが目的の合宿だったのか?ワールドカップで結果を残すための合宿だったはず。であれば、なぜ沖縄・九州で合宿を組まなかったのか?日本代表合宿が盛り上がる中で冷ややかに見ていたのは私だけであろうか?短期間の合宿でどこまで暑さに慣れられたかはわからないが、少しでも課題の解決を試みて欲しかった。特に、第1戦は暑さで後半バテバテになりピッチ上の日本代表は完全に走り負けしていた。あの中田英のあそこまでバテた姿を見たのは初めてである。わかっていた課題を解決せず、作ってしまったからという理由か、
観客を集めたかったという理由か・・・わからないが、本来の目的を忘れてしまったのが最大の敗因原因である。

次にジーコ監督である。まず最初に断っておきたいのが、ジーコ監督で問題となるのは第1戦オーストラリア戦だけと思っている。前述のとおり、ピッチ上の選手は暑さで本当にバテバテであった。特に足が動かなくなっていたのが、フォワードであり、後半は前線でのプレスが全くかかっていなかった。これは誰の目にも明らかであったはず。さらに、中村・中田英には徹底的なマークをつけられ、攻撃の起点を完全に潰された。単発の攻撃だけで完全にオーストラリアに抑えられてしまっていた。ジーコ監督の問題というのは、選手交代のタイミングであり、その意図
である。後半投入された小野はタイミングが遅いばかりでなく、その意図がはっきりしない。確かに小野が入り、パスが回るようになり、日本らしさが少しは出てきた。しかし、あの時点で攻撃強化か?だったら、後半開始直後などもう少し早いタイミングでの投入にして欲しかった。あのタイミングであれば守備強化のはず。稲本、中田浩あたりをディフェンシブに投入して欲しかった。次に、フォワードの投入のタイミングである。あのバテバテの状況であればもっと早めに交代をし、前線で掻き回して欲しかった。前線でのプレスを強化すれば試合は全然違う形になったはず。

続いて、選手に対する評価である。まず、宮本は完全に当たり負けしていた。アジア予選のような同じような体格で格下の相手であれば強力なリーダーシップを発揮し、よいディフェンスリーダーであったが、ワールドカップのような体格で完全に負けており、格上の相手の場合には少し荷が重かったか。宮本に関しては残念だがミスが目立った。第1戦の2点目は相手がシュート体勢に入る前に、あと2~3歩前に寄っていればシュートすら打てないはず。自らのミスが多かったためか、試合中仲間を鼓舞する宮本の姿はそれほど見れなかった。それでも宮本が精神的な支柱になっていたことが第3戦で明らかになってしまった。次に中村であるが、彼に関してはあまりコメントがない。というか、何かやった?という感じ。ピッチ上にいただけ、という感じである。というのも、今回のワールドカップでは中盤の下(ボランチ)からサイドを使うか、一気にトップへロングボールという形が多かったということもあり、ほとんど何もできなかった。そして柳沢。彼は点を取るのが仕事のはず。相手キーパーへのパス?高校生でも決められそうなフリーのシュート外して・・・呆れて言葉ない。なぜ彼が先発で起用されるんだ?

逆に良かったのは、中田英、小笠原、玉田、高原、福西、加地、サントス、川口。中田英は相変わらず安定感がある。パスミスも目立ったが、縦への鋭いパスは健在だった。というより、あの位置だから余裕をもってボールを持てたということもあるだろう。なかなかいいロングシュートも打っていたし。中田英がいなかったら・・と思うとゾッとする。小笠原もなかなかいいパスを出し、キレのある動きをしていた。玉田は点を取った。フォワードは点を取れば評価されるのである。しかも、あのシュートはなかなか難しいのに、よく決めた。高原はなかなか良い動きをしていた。それを台無しにしたのが柳沢なのであるが・・・高原は点を決められなかったが、点に繋がるいい動きをしていたと思う。続いて福西。彼は相変わらず攻めと守りのバランスを上手く調整して、いい働きをしていた。彼も安定感があり、安心して見ていられる一人である。続いて、両サイド。何度のチャンスを作っていたのが、両サイドの加地とサントスである。素晴らしい飛び出しで両サイドを抉り、センタリングを上げていたし、守りにもある程度貢献していた。初戦に加地の変わりに出場した駒野はラストパスの精度が欠け、ちょっと残念。川口はミスもあったが、何度も日本のピンチを救った。

今回の1次リーグ敗退は、第1戦で決まってしまったのであろう。残念ながら1点取られるとガタガタに崩壊してしまう日本のパターンは一向に改善されず。第1戦の敗退により、第2戦、第3戦は4-4-2の攻撃的布陣で臨まざるを得なくなった。さらに、1戦目の得失点-2が後々に大きく響いた。リードした時の戦い方が本当に下手なんだな~と、ブラジルの戦い方を見て思ってしまった。ジーコ監督はリードしていても攻撃重視し、攻撃は最大の防御を実践しようとしていたが、やっぱりある程度の攻撃力があっての戦略なのかもしれない。追加点を取って止めをさせないんだから。逆にブラジルにはそれを実践された。

次に、報道でよく目にする中田英の孤立について。練習風景を見ても明らかに孤立している感じが見て取れる。申し訳ないが、中田英の言っていることは、ほぼ正しい。まあ、言い方の問題はあるが。しかし、それで揉めるって・・・ガキの集団か!?とは言ったものの、人間関係は非常に難しい。会社という組織でもこのようなことは頻繁に起こりうる。あそこまで孤立するには、誰かが先導しているとしか思えない。会社でもそういった人間はいる。そういった組織は多々問題を抱えているし、働きづらい。残念だ。中田英はもっとも経験豊な、才能もある選手。海外の有力選手ともプレー経験が豊富で、状況を客観的に判断し、目標をはっきり、夢も持っていると見える(夢は破れたっぽいが)。ただ、人との接し方が苦手なだけである。非常に勿体無い。中田英を見ていると、ワタミの渡辺社長と被ることが結構ある。あの人は妥協を許さず、間違っていると思われることとは徹底的に交戦する。中田英と違うことと言えば、渡辺社長が創業社長でワタミの中では絶対的な存在であること。中田英にはそのような立場は与えられていない。なんか中田英が常に前進を求めるキレ者社長で、その他の選手がそれを嫌がる頭の堅い古い経営者に
見えるのは自分だけであろうか。

最後に、ジーコ監督に対する批判が多々見受けられるが、自分は遅かれ早かれジーコのような人に監督をやってもらった方が将来的に日本サッカーが強くなるのではと思っている。トルシエのように徹底的に管理されるサッカーは強いが、監督の駒のようになり、主張が抑えられる。ジーコのような個人を重視するサッカーは、ピッチやピッチ外でそれぞれ考えて動く必要がある。個々の創造性でゲームが展開される。その創造性が相手チームを凌駕したとき、良い結果が見られるのであろう。ただ、今回のように相手チームの方が上の場合に、それを超える創造性を発揮できず押さえ込まれてしまう。ということで、少しジーコの監督は日本にとって早すぎたのか!?システムと創造性が噛み合わさった時、日本サッカーは発展する可能性があるのでは。

長々と書いてしまった。皆さんはそれぞれ違った考えを持っているとは思います。そういった意見を考慮し、課題を潰していけば日本サッカーの将来は明るいかもしれませんね。