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新型インフルエンザは生物兵器か? その2

SARSウィルスの脅威は伝染力の強さと高い致死率の強毒性にあった。さらに驚くべき事に死亡者の大多数がアジアの人達であった。アジア以外の国ではカナダが38名の死者を出した。死者はすべてアジア系のカナダ人であった。

カナダの新聞グローブアンドメールやAP通信など、当時の記事を含む複数の情報源によればHLA-B*0703という遺伝子を持つ人はSARSに被患する可能性が極めて高い事が報告された。HLA-B*0703とはほとんどの有色人種が持っている遺伝子であるが、白色人種には珍しい。これらの事象からSARSウィルスは有色人種に強く働くウィルス、つまり有色人種を狙った生物兵器ではないかとの憶測が生まれたのである。果たして特定の遺伝子のみに働くウィルスを作り出すことは可能なのであろうか。

生物化学兵器の歴史は古い。第一次大戦では実戦で毒ガスが使用された。大戦末期に発生したスペイン風邪は生物兵器ではないかという疑惑もあった。第二次大戦中にはわが国の731部隊でも生物兵器として細菌研究が行われていた。戦後、研究内容を全てアメリカ軍に提出する代わりに、研究者の戦犯を免除する司法取引が行われた。蛇足だが戦争責任を免除された重要人物の一人はある製薬会社の重役となった。その製薬会社とは血液製剤によるHIV感染を起こしたミドリ十字である。朝鮮戦争ではアメリカ軍が細菌に感染した動物を使用したという報告もある。

さて話を戻そう。アメリカにはアメリカ新世紀プロジェクト(Project for the New American Century)略してPNAC(ピーナック)という組織がある。1997年に創設された保守系のシンクタンクである。PNACはアメリカの国際的指導力を促進する事を目的とし、地上・宇宙空間・サイバースペースの軍事的・経済的支配を画策する、多数の懸案事項を提起してきた。その思想とメンバーの多くは、タカ派のアメリカ新保守主義(ネオコン)の政治理論に関係している。(フリー百科事典『ウィキペディアより』)

べンジャミンフルフォード氏によれば、2000年に提出されたPNACの論文「アメリカの防衛再建」の60ページにこんな文脈があったという。「特定の遺伝子をターゲット出来る生物兵器戦争の進化した形態は、生物兵器戦争をテロの領域から便利な政治的なツールに転用できる」。ちなみに論文の提出者名簿にはチェィニー米副大統領、ラムズフェルド元防衛長官、ウォルフォウイッツ元世界銀行頭取の名前があったという。その翌年の夏、アメリカは生物化学兵器禁止条約(BWC)のプロトコルを拒否して同盟国を驚かせた。そして、SARSの大流行は2002年冬~2003年初夏である。

※ポール・ウォルフォウイッツ(Paul Wolfowitz)アメリカ合衆国のユダヤ系政治家・第10代世界銀行総裁

●アメリカ、秘密裏に生物兵器を開発か
http://www.kcn.ne.jp/~gauss/jsf/bioweapon.html

旧来の外交の切り札は軍事力や核兵器であったが、現在では有効な方法ではない事は衆知の通りである。核兵器に変わる新しい外交の切り札こそが前出の論文にある『便利な政治的なツール』の真の意味である。

生物兵器は生産、維持コストが安く、使用にあたっても核兵器のようにミサイルや航空機、原潜などの大がかりな装置・設備は必要としない。例えば工作員一人が敵国に潜入しウィルスを撒布すれば事は足りるのである。したがって作戦遂行にあたり相手国に事前に察知されにくいというメリットもある。

唯一欠点と言えば、伝染力が強ければ自滅の可能性もあることだ。自国の軍隊や国民を守るためには大量のワクチンの製造とストックが必要となる。しかし、特定の遺伝子をターゲットに出来るウィルスがあれば、いとも簡単にこの問題は解決できる。

ウイルスに感染させた渡り鳥や小動物を敵国内に放てば、証拠も残さないので完全犯罪も可能である。相手国にすれば鳥や小動物では防御の方法は全く無いといってよいであろう。

今回の新型インフルエンザにおけるメキシコの例をみても分かるように、感染が広まれば一国の経済活動がストップする。生物兵器は人的被害だけでなく、計り知れない経済的打撃を与える事が出来るのである。

コメント一覧

フォトン
komoriyaさん
タミフルに耐性を持つ新型ウィルス(豚インフル)が発見されたようです。秋までにどのように変化するのでしょうか?注意深く見守って行きたいと思います。
komoriya
新型インフルエンザ
日本は夏なのでこのウィルスの話題は減っていますが南半球は冬です。
この合成されたウィルスはさらに凶暴に変化するでしょう。
フォトン
sibさん
彼らがやることは仰るとおり直感で分かりますね。しかし状況証拠なら、私達でもいくつも探す事が出来ます。彼らの悪行が白日のもとに晒される日はそう遠くないと思っています。
sib
新型インフルは直感的に生物兵器と感じる部分が多いですが、表だって語られることはないでしょうね。

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