冥土院日本(MADE IN NIPPON)

日本とフリーメーソン③ 「アジアの先兵 明治篇」

■明治憲法
『1882年(明治15年)参議・伊藤博文は政府の命を受けて渡欧し、プロイセン系立憲主義の理論と実際について調査を始めました。伊藤はベルリン大学のルドルフ・フォン・グナイスト、ウィーン大学のロレンツ・フォン・シュタインからアドバイスを受けました。その結果、伊藤は『プロイセンの憲法体制が最も日本に適すると信ずるに至った』と判断しました。こうして七年後の1889年「大日本帝国憲法」として公布されました』
※プロイセン:プロイセン王国(北ドイツ連邦の盟主)ドイツ帝国(1871~1918)の母体となった。

と、私達は学校の歴史で習いましたが、事実は多少違っていました。渡欧した伊藤等の滞在中の世話をしたのは、幕末の密航事件以来繋がりの出来たロスチャイルドでした。伊藤等の要請に応えて、二人のユダヤ人憲法学者を伊藤に紹介したのもロスチャイルドであったようです。憲法は一国の将来を左右する大変重要指針です。伊藤の要請に対してロスチャイルドは何故イギリスの学者ではなく、プロイセンの学者を紹介したのか?しかもユダヤ人の学者を・・・ 今、日本とドイツが辿った過去の歴史を振り返ってみると、そこに何かしらのロスチャイルドの深謀遠慮が働いていたような気がしてならないのです。

■西郷隆盛と征韓論
明治維新の功労者、西郷隆盛は「征韓論」に敗れて野に下ったとされていますが、事実はまったく違います。西郷隆盛は最後まで朝鮮に軍隊を送ることに反対したのです。軍隊ではなく話し合う為の正式の使節を派遣すべきである。自分自身が使節として朝鮮へ赴いても良いとまで主張しました。しかしながらメーソンと通じていた強硬派の岩倉具視、大久保利通の策略にはまり、西郷は明治政府を去ることになります。そして西南の役で逆賊の汚名を着せられた上に無念の死をとげるのです。

■日清戦争
明治27年の日清戦戦争は征韓論に起因しています。日本の朝鮮半島への進出政策が古くから朝鮮の宗主国であった中国(清国)との軋轢を生み出す要因となったのです。日清戦戦争は日本の勝利に終わり、下関講和条約の主な内容としては「清は朝鮮の独立を認める」「清は遼東半島・台湾・澎湖島を日本に譲り渡す」というものでした。

当時ロシアは満州(中国東北部)への進出を狙っていたため、遼東半島が日本領になることに激しく反発しました。ロシアはドイツ、フランスとともに遼東半島を清に返還することを要求したのです。これが有名な三国干渉です。日本がこれらの列強に抵抗するすべも無く要求は受け入れざるを得ませんでした。この出来事以来、日本はロシアを仮想敵国として軍備を拡大させてゆきます。下関講和条約の内容を見ると日本側の主張には、おかしなことにイギリスの利権を代弁している部分が見られます。日本政府(日本の首脳)はイギリスによって、良いようにコントロールされていたようです。

戦争後、欧州列強は清の弱体化を見て取り、中国分割に乗り出しました。ロシアは旅順と大連、ドイツは膠州湾、フランスは広州湾、イギリスは九竜半島と威海衛を租借したのです。これらの国々は自らの手を汚すことなく中国侵略の足がかりを得たのでした。日本が欧州列強の術中にはまり、体よく利用されたことは明らかです。

■日露戦争
明治37年の日露戦争は、アジアの小国日本が超大国帝政ロシアと戦うことは当時の常識では無謀に近い愚挙とされました。長期化する戦争に戦費がかさみ国家財政は底をつきました。時の財務官、高橋是清は莫大な戦費調達のために欧米を駈けずり回りました。西洋化を始めたばかりのアジアの小国に資金援助を申し出てくれる者も無く、資金調達は困難を極めました。当時の金額で2億5000万円の戦債募集に、唯一応じたのがニューヨークのユダヤ系金融財閥クーン・ローブ商会でした。この資金で日本は息を吹き返し、形勢有利のうちに講和会議に持ち込むことが出来ました。

実はこの戦争の裏には闇の勢力の企みが隠されていました。闇の勢力はロシアのロマノフ王朝が所有する莫大な富と資産をかねてから狙っていました。また前回紹介した「アルバート・パイク」の書簡に見られるように彼らが当時最も敵視していたのはバチカンと帝政ロシアだったのです。小国日本が超大国ロシアを敗戦に追い込むことで、王室の権威を失墜させ国民の不満の種を作るという革命分子への側面支援の意味合いもあったと思われます。

■ロシア革命
時代は後へと飛びますが「メーソンの教皇」こと「アルバート・パイク」の予言どおり、第一次世界大戦のさなかロシア革命によってニコライ二世は退位し、1917年世界初の社会主義国家ソビエト連邦が誕生します。マルクス主義の提唱者「カール・マルクス」はユダヤ系ドイツ人であり、建国の指導者であった「レーニン」と「トロツキー」はその出自には常にユダヤ人説が付きまとっています。そして後者の両名はフリーメーソンとの強い繋がりがありました。アメリカのロックフェラーとつながりの深いドイツ人「マックス・ワールブルク」やアメリカ人の「パウル・ワールブベル」から革命資金の援助を受けていたのです。謀略とテロの限りを尽くして実権を手中にした 「レーニン」と「トロツキー」の政治手法はまさにメーソン流といえるのかもしれません。

ここでもう一度「アルバート・パイク」の予言を書いておきましょう。
●『第一次世界大戦は、ツァーリズムのロシアを破壊し、広大な地をイルミナティのエージェントの直接の管理下に置くために仕組まれることになる。そして、ロシアはイルミナティの目的を世界に促進させるための“お化け役”として利用されるだろう』


続く

最近の「ユダヤの陰謀」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2021年
人気記事