私はある二匹の猫との出会いがきっかけでHASを始めました。
当時私は中学生でした。
いつも通り学校へ向かう途中、突然ちいさな猫が私のあとを追いかけてきたのです。
猫といえばすぐに逃げてしまうイメージがあったのに
その猫は「にゃ~にゃ~」鳴きながら私の後を追いかけ、
しばらくすると私を追い抜いて前を歩き始めたのです。
1年以上通っていた道でしたが、猫の姿すらみたことがなかったのでとても驚きました。
その猫は今度は草むらへ入り、姿を消しました。
こんなに人に慣れた猫を見たのは初めてだったので
気になって草むらの中を覗こうと近づいてみると、
なんとちいさな猫と一緒に、おおきな猫も草むらから出てきたのです!!
でもそのおおきな猫はしっぽの先の毛がなく、真っ赤で痛そうでした(; ;)
どうしよう・・・怪我してる・・・
我が家は喘息や猫アレルギーの人間がいたため、
毛のある動物、特に猫は拾ってくるなと昔から言われていました。
でも放っておけないし・・・どうしようどうしようとオロオロしていると、
授業開始5分前のチャイムが聞こえてきて、慌てて学校へ走りました。
この日は猫のことで頭がいっぱいで、放課後すぐ猫を探しに行きました。
連れて帰ったら怒られちゃう・・・でもでもでも・・・当時私は今以上にとってもビビリだったのです(^ ^;)
そのおおきな猫は、ほとんど同じ場所にいました。
ただ眺めていることしかできず、猫の前にしゃがんでいると、
偶然通りがかったウオーキング中のおばさんが、
「その猫、前からしっぽが赤いのよね~」っと言って立ち去りました。
その言葉を聞いて、ちょっと安心したことを覚えています。
すぐ死んじゃわないんだって。
不思議なことに、この日から2匹とはしょっちゅう会うようになりました。
ちいさい子は「トラ」
通りがかりのおじさんが「そいつは虎だ!虎だ!」と言って立ち去っていき、
そのままそう呼ぶことに。
そうなると、おおきな子にも名前を付けてあげなくちゃ!と思い、
どうせ付けるならかわいい名前を考え、
「クゥ」ちゃんと呼ぶことにしました。
トラとクゥちゃんと遊んでいくうちに私の目線はぐっと低くなり、
通学路のすぐ近くに「猫を捨てないで」と書かれた
呼び掛けのポスターが貼られていたことに気がつきました。
ポスターの最後には、
「動物愛護ボランティア Home Animal Society (HAS)」と書かれていて、
このとき初めて動物のボランティアがあることを知り、やってみたいなぁ~と思いました。
これがまさに私がHASを始めるきっかけとなったのです。
続く・・・。
トラ