ハイペリオン高解像度擬似カラーモザイク画像

No.107　2005/10/8作成

9月26日にNASAの土星探査機カッシーニが初めて土星の小衛星ハイペリオンに接近し、観測を行いました。
数多くの画像が撮影されましたが、これは中でも解像度の高い画像を組み合わせて作成した擬似カラーモザイク画像です。
赤外線、緑、紫外線にそれぞれ赤、緑、青を対応させて合成してみました。
ハイペリオンは360×280×225kmの小型の衛星で、いびつな形をしています。
表面をびっしりと覆うクレーターは中央が暗く見え、他の衛星にはない特徴の一つです。
表面はさらに小さなクレーターで覆われていますが、それほど密度は高くないようです。
全体に赤っぽい地表ですが、クレーターの斜面などは明るい青に見えます。
ところどころに赤い斑点が見られます。
どんな物質でできているのでしょうか。
クレーターの底に見られる黒い物質ともまた異なるようです。

元の画像：NASA/JPL提供