やぎのブログ(日記編)

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はやぶさリハーサル降下について

2005-11-20 04:30:00 | はやぶさ
歴史的な着陸までもうすぐ!
このページでは、小惑星探査機はやぶさが行った小惑星イトカワへのリハーサル降下について簡単に解説しておきま~す★
(画像はISAS/JAXA提供)

11月4日 リハーサル降下中断

 午前4時17分、高度3.5kmからゆっくりとイトカワへ接近していったょ。午前8時前に高度2km、午前10時半頃に高度1kmと順調に降下していったはやぶさだけど、問題があって、高度700mまで降下した時点でこの日のリハーサル降下は中止になったんだ。

 原因は軌道の微調整がうまくいかなかったこと。原因の一つは小惑星の形を自動的に認識するための画像処理のしかたに問題があって、処理能力の限界を超えてしまったことだったんだ。これはすぐに解決できる問題だってことがわかったょ。

 そして実は以前、探査機の軌道を調節するリアクションホイールという装置3つのうち2つが故障するっていうトラブルがあったんだ。これがなくてもジェットエンジンで軌道のコントロールをすることはできるんだ。でもジェットだと微妙な調節が難しい。今回のリハーサルでは軌道の微妙なズレが許容範囲を超えてしまったんだ。探査機は自分で軌道を調節しながら降下したんだけど、これからは地上からも手助けしてやらなきゃならないことがわかったょ。

 そして今回さらに、はやぶさの着陸予定地点の「ウーメラ域」が予想以上にごつごつしていて、着陸が難しいこともわかったょ。


11月9日 誘導航行機能の確認のためテスト降下

 9日に、いくつかの技術の確認のためにテスト降下が行われたょ。この日は2回、10時に高度70m、13時に高度500mまで降下したんだ。

 前回問題となった画像処理の方法も解決されたし、ジェットによる軌道の調節も地上からの手助けによってうまくいくことが確かめられたょ。

 さらに前回中止されたテストも行われたんだ。まずは近距離レーザー距離計のテスト。これははやぶさがイトカワの地表に着陸するときに地表までの距離を測定する機械なんだけど、これもうまく機能することが確かめられたょ。もう一つはターゲットマーカーの投下テスト。本番ではこのターゲットマーカーを着陸地点に落として、それを目印にしてはやぶさが地表に接近し着陸することになっているんだ。今回のテストでは、はやぶさが自動的にターゲットマーカーを認識し、それを追跡して位置を把握することができたょ。本番でもうまくいくといいねぇ。

 また、「ウーメラ域」に代わって着陸予定地点第1候補となった「ミューゼスの海」の地表が詳しく撮影されたょ。「ウーメラ域」よりも大きな岩が少なく、より安全に着陸できそう。


11月12日 再リハーサル降下、ミネルバ着陸失敗

 12日、軌道の調節などはうまくいくか、近距離レーザー距離計はうまくはたらくかなどを確かめるために2回目のリハーサル降下が行われたょ。

 慎重に軌道を調節しながら降りていったために、予定より1時間遅くなっちゃって、NASAの通信設備を借りてテストを行ったょ。そのせいで当初の目的地から少しずれて、「ミューゼスの海」の東側に向けてテスト降下が行われたんだ。距離計もうまくはたらくことが確かめられ、4つのビームで地表の傾きを測ることにも成功したょ。最終的に55mの高さにまで接近したんだ。

 今回のリハーサル降下では小型探査機ミネルバが放出されたょ。3時24分に指令が送られて、3時40分にミネルバははやぶさ本体から切り離されたんだ。このときイトカワの地表からの高さは200mだったみたい。ところがミネルバはイトカワ表面への着陸に失敗。はやぶさは位置を微調整するためにジェット噴射を繰り返していたんだけど、ちょうどはやぶさの速度がイトカワから離れる方向に向かった瞬間に放出されちゃったらしいんだ。イトカワは小さ過ぎてほとんど重力がないから、ものを地面に落とすだけでもとっても難しいんだねぇ。

 それでもミネルバははやぶさ本体と連絡を取り合い、いくつかのデータが得られたょ。はやぶさ本体を撮影したカラー画像が得られ、太陽光がイトカワ表面に反射した光によってミネルバの温度が上がったことなどがわかったんだ。

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