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X-ファイル: 真実を求めて』

2015-11-09 20:12:39 | 日記
I Want to Believe」と願う人には一言「Don't Give up」と. まさにこの2つの言葉で成り立つのが「X-ファイル」の世界. そしてフォックス・モルダーとダナ・スカーリーの2人が織り成す世界がこの作品の魅力. TVシリーズは第3期以降は全く見ておらず、映画版に至っては実に10年ぶりで凄く懐かしかったのですが、やはり10年という歳月によるパワーダウンは感じずにはいられませんでした. お馴染みのテーマが流れて、次に雪原で行われるFBIの捜査をどこか意味深に見せる手法が「X-ファイル」なんですよね. 単なる猟奇サスペンスに見せるのではなく、人知の想像を超えた超常現象がいつ起こるか分からない、あの「何かあるかも? 」と思わせる面白さ. 別にその後に何もなくてもいいんです. なぜなら都合よく起きないのが超常現象なんですもん. 滅多にお目にかかれないからこそ、そこに神秘性と大いなるメッセージが隠されているのですから. ただ仕方ないんですけど、10年前と比べるとスカーリーがちょっと痩せてました. モルダーもちょっとやつれ気味. 特にデビッド・ドゥカブニーの場合は私生活でセックス依存症という病気を患っていましたからね. 当初は彼を見るたびにティア・レオーニの苦労が偲ばれましたよ. 映画としても懐かしさを前面に持ってきたり、『24』などの最近のTVドラマに対抗するようなことはしていない分、どことなくパワーダウンを感じてしまうのはちょっと淋しかったです. しかしモルダーが髭を剃り落としてからは「モルダーが帰ってきた! 」とばかりにいつものモルダーとスカーリーによる独自の捜査はやっぱり面白いです. 他のFBI捜査官が点と点を半ば無理やりに結びつけて線にしようとしてはどこかでほころびが出て捜査に行き詰るのに対して、非現実的な超常現象を信じるモルダーが信念に従って点と点を線にし、それを科学的・医学的な立場からスカーリーが現実的なものに整えていく. 超常現象を信じるモルダーに理解があるスカーリーだからこそできることであり、互いの信頼が最後には事件解決へと導いてくれるあの面白さが健在だったのは凄く嬉しいことでした. DVFから待望のアイウェアデビュー! New Baladidas originalsance またモルダーだけでなく、彼に半ば振り回されているスカーリーも理解してくれているスキナーの登場や、ジョー神父が血の涙を流すなどの、信心深い信者に起こるという宗教的奇跡も超常現象の一つとして描いてくれているのも嬉しいところ. そしてロシア人医師による不法延命手術という恐ろしい世界も雪深い外よりも冷たく感じる怖さ、言い換えれば目に見える超常現象よりも人の心が一番怖い超常現象だと描く「X-ファイル」ならではの世界観がちゃんと残っていたのが最も嬉しいところでした. 真実も嘘も、現実も超常現象も、見方を変えれば全く違って見えてくるもの. ジョー神父が見たビジョンをどう見るかも、少年の脳手術の可否も、そしてモルダーとスカーリーの幸せも、全て「I Want to Believe」と願えば「Don't Give up」と念じるしかないもの. 証明は信じることと諦めないことから導き出されるもの. 決して科学だけでは導き出せるものではない. それこそがモルダーの信念、そして「X-ファイル」という作品の世界観だと思いました. 深夜らじお@の映画館 は超常現象を信じます.

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