雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

5月3日ザルツブルク

2012-06-13 20:57:00 | 旅行
ザルツブルク2日目である。
本日は、まず路線バスを使ってモントゼー行きである。モントゼーには、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で結婚式の撮影を行った教会がある。

路線バス(140番)は、ザルツブルク中央駅から出ている。ホテルのフロントで、バスの時刻を調べてもらった。バスは1時間に1本、所要50分である。バスの出発時刻(9時40分)に合わせて、ホテルの前からタクシーで中央駅に向かった。
バスが到着した。切符は乗るときに運転手から購入する。
バスが走り出してすぐにわかったのだが、バスは途中ミラベル広場で停車する。これだったら、ホテルから歩いてミラベル広場まで行き、そこでバスに乗ることもできた。

バスはザルツブルク郊外の丘陵地帯を走る。そしてモントゼーに到着した。
バスを降りたが、見回してもそれらしい教会は見あたらない。行き先表示もない。教会へ行くらしい観光客もわれわれだけだ。
しかたないので、近くにいる人に「教会はどっちですか」と聞いてみた。その人は親切に方向を教えてくれた。
言われたとおりに歩いていくとほどなく、教会に到着した(下写真)。
  
モントゼー教区教会

教会正面に近づくと、中から葬式の一団が出てきた。ちょうど葬式が行われていたらしい。教会前の脇にはチロル服(?)を着た3、4名の楽団が控えている。教会前でさらに儀式が行われるらしい。
儀式の邪魔をしてはいけないので、われわれは教会横のベンチで休んでいることにした。
しばらくして葬式の一団も解散したので、教会の中に入ることにする。

内部は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の結婚式シーンそのものである。存在しないのは、隣接する尼僧院と、尼僧院との間を仕切りの鉄格子だけである。
それでは、映画のストーリーに従って中を見ていくことにする。

教会の祭壇近くには大佐がこちらを向いて待ち構えている(下写真)。
 
マリアは、長女に先導されながら、中央の通路を前へ進む(下写真)。
 
大佐が待つ祭壇前に向かって、マリアが階段を上がっていく(下写真)。
 
マリアと大佐は手を取り合って、祭壇前にひざまづき、司祭から祝福を受けます(下写真)。
 
映画において、なぜこの教会がロケ地に選ばれたのだろうか。
私は、祭壇前の階段がポイントだと思う。祭壇前にこのような階段が設けられた教会というのは、あまり数がないようだ。監督は、マリアがこの階段を上がって大佐と手を取り合う場面を、どうしても入れたかったのだろう。

教会の取材は終わった。ただし、ザルツブルク行きのバス発車時刻までにはまだ時間がある。
教会の南に続く木々のむこうに、湖らしきものが見える。時間つぶしにその湖に行くことにした。モントゼー(Mondsee)は「モント湖」、「月の湖」という意味であり、湖は三日月型をしているという。この湖の名前がそのまま街の名前になっている。
  
                モント湖

ゆっくりと時間をつぶし、バスターミナルに向かった。12時27分発のバスでザルツブルクに帰った。
  
モントゼー バスターミナル                 モントゼーからザルツブルクへ向かうバスの中から

帰りはミラベル広場でバスを降り、歩いてホテルに戻った。
 
本日の午後は、旧市街を回ることにする。まずは、メンヒスベルクのエレベータを使ってメンヒスベルクの崖の上に行く。
ホテルの部屋から川向こうを見ると、メンヒスベルクの崖に沿って垂直に設けられた細い建造物が見える。私はこれがメンヒスベルクのエレベータだろうと誤解した。そのため、その細い建造物めざして歩いていったのだが、その界隈にはエレベータの入場口がどうしても見つからないのである。しばらくうろうろしてやっと見つかった。エレベータは崖の地下を掘って構築されているのである。崖の表面に沿った建造物はエレベータではなかった。考えてみれば当たり前のことではあるが。
エレベータで上へ昇ると、そこは近代美術館である。美術館には入らず、テラスで食事をすることにした。サンドイッチを1つ注文し、2人でシェアした。

テラスから南東方向を望むと、ザルツブルクの旧市街を一望できる(下写真)。遙か山の上がホーエンザルツブルク城塞である。中央よりやや左の遠くに見える緑のツインタワーは大聖堂(ドーム)の尖塔であり、ツインタワーの左の塔の向こうに見える緑のドームが大聖堂である。緑のツインタワーの中央のさらに遠くに朱色のタワーが見えるが、それがノンベルク修道院、マリアが入っていた修道院である。
ツインタワーの手前にあるドームはコレーギエン教会である。その右にフランツィスカーナー教会、さらにその右にザンクト・ペーター教会の尖塔が見える。
手前中央の建物は大学、右端は祝祭劇場である。
 
       メンヒスベルクエレベータから南東方向

  
メンヒスベルクエレベータから北東方向                東方向

 
メンヒスベルクエレベータから祝祭劇場

メンヒスベルクエレベータを降り、東方向にゲトライデガッセの通りを歩いた。ブランドショップ通りである。途中で南に折れ、大学広場に出た。
大学広場では、毎日朝市が開かれている。われわれが行ったときはちょうど店じまいする直前であった。
この朝市は、サウンド・オブ・ミュージックでマリアが果物のお手玉をする場所である。映画と同じ背景の建物を探したが、見つけることはできなかった。
  
大学広場と朝市

次に向かうのは馬洗い池である。ここも、マリアと子供たちが遠足で立ち寄った場所である。
 
  ↑ 馬洗い池 ↓
 

馬洗い池から南東方向に向かうと、右は祝祭劇場の建物、左は大学の建物で囲まれた広い道に出る。われわれが目的としているのはフェルゼンライトシューレである。祝祭劇場の南東端に位置しているはずだ。ここは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で音楽祭会場として使われた場所である。映画撮影時は屋根がなかったが、その後屋根が設けられたという。
祝祭劇場の南東端まで達したが、どうしても中にはいることができない。左下写真の右端が祝祭劇場の南東端である。上に昇る階段があったので昇ってみた。階段の上から祝祭劇場南東端を撮したのが右下写真だ。
結局、フェルゼンライトシューレの中に入ることはできなかった。
日本に帰ってもう一度映画「サウンド・オブ・ミュージック」を見た。マリアと大佐が新婚旅行中、オーストリアがナチスドイツに併合され、ナチスの地方長官が音楽祭会場に来るまで乗り付ける場面がある。その場面が、まさに右上写真の場所で撮影されたものであった。車は、右上写真の右端にちょっと見える渡り廊下の下を通って到着し、車を降りたナチス地方長官は写真の左端あたりから中に入っていった。そこでは、天井のない劇場の舞台で、トラップ家の子供たちがちょうど練習しているところだった。
  
        フェルゼンライトシューレ南東端

左上写真に見える崖の上の通路に立ち、ふと東方向を見ると旧市街が広がっていた。何気なくシャッターを切ったのが下の写真だ。
実は、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の場面のうち、マリアが修道院を出てトラップ大佐邸に向かう場面で、修道院を出た直後のシーンの撮影場所が不明であった。ホテルに帰ってから映画の写真と下の写真を見比べてみたら、まさにドンピシャで一致していたのである。あの場面は、左上写真機崖の上の通路で撮影した場面だったのだ。
 
        フェルゼンライトシューレ南東端の高台から東方向

このあと、ゲトライデガッセにあるモーツァルトの生家を訪問した。

本日の夕食は、ザッハーホテルの近くにあるカフェ バツァールである。鶏肉と野菜を注文し、シェアした。支払いにクレジットカードが使えなかったのにはびっくりした。

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