雑記帳

日々の徒然をとにかく書き込んでおきます

5月3日ドレスデン(1)

2010-07-10 14:08:34 | 旅行
ホテルの食堂(下の写真)で朝食をとる。


本日はドレスデン市内観光だ。
ガイドブックによると、ドレスデン城の内部を見学するには予約券が必要とある。当日券も入手可能ということなので、開場する10時にドレスデン城に行くことにする。また、ゼンパーオペラのガイドツアーが13時半から16時半の間で、随時出発するらしい。これにも参加の予定だ。

10時までには時間があるので、まずカトリック旧宮廷教会へ向かった。
  
カトリック旧宮廷教会

《ドレスデン城》
次はドレスデン城だ。城というと岡の上に立っていて全体を見渡せる場合が多いが、ここドレスデン城は街中にあり、その回りを教会や別の建物が囲んでいるので全体像がわからない。左下写真の塔が建っているところが城の本体、左の三角屋根も城の一部だが、通り抜けできる街の門のようでもある。右にわずかに見えているのは旧宮廷教会だ。右下写真は、城の反対側、ケンピンスキーホテルと空中回廊を撮った写真である。左が城である。
  
    アウグストゥス橋側から          ケンピンスキーホテルとの回廊

10時前に到着した。中に入ると、中庭に出る(下の写真)。半透明の屋根がかけられた中庭だ。切符売り場があり、すでに長い行列ができている。やっとのことで切符を入手した。入場時刻が決められている。そんなに待たずに入場することができた。
中に入ると、そこは高価そうな工芸品の陳列室である。そして気付いたら、次の部屋に入る扉が二重扉になっている。そこにまた行列ができているのだ。こちらのほうが大変だった。その二重扉の向こうに貴重品展示室があり、入場者数を制限しているらしい。出口から人が出たらその人数だけ新たに入れるということで、しばらくまたされてしまった。
この展示室は写真撮影禁止である。「歴史的緑の丸天井」と呼ばれる展示室らしく、ガイドブックによると「金銀、宝石、琥珀などをふんだんにちりばめた、中世から初期ルネッサンス時代の目がくらみそうな財宝が並ぶ。」とあるが、興味がないのであまり印象に残らなかった。
 
城の中庭部分

《君主の行列(壁画)》
ドレスデン城の東側は、シュタールホーフという中庭であり、昔は武芸競技場だったらしい。その北側の建物外壁に、マイセン磁器のタイルに描かれた君主の行列という壁画が見られる。上のアウグストゥス橋から見たドレスデン城の写真、左の三角屋根の建物の左側に続く外壁がそれである。
全景は左下写真。1123年から1904年までのザクセン君主の騎馬像や、時代を飾った芸術家ら総勢93人が描かれているのことである。右下写真は、その中のいわゆるアウグスト強王とその息子のアウグスト2世の壁画である。壁画の下にAUGUST IIとあるのがアウグスト強王(1世)、AUGUST IIIとあるのがアウグスト2世である。壁画の下の年代から言って間違いない。アウグスト王はザクセン君主とともにポーランド君主も兼ねていた。ザクセン君主としてはアウグスト1世、ポーランド君主としてはアウグスト2世でややこしい。なぜか君主の行列壁画ではアウグスト2世として描かれている。
  
   全景                      アウグスト強王とアウグスト2世

この壁画の向こうはどうなっているのだろう、というのがとても気になる。その全貌を示したのが下の写真だ。
右下は、このあと訪れるフラウエン教会のてっぺんから撮った写真だ。右上に旧宮廷教会、左上にドレスデン城の尖塔、その手前中央の赤い高い屋根の部分から、手前側に伸びている狭い回廊のような建物が君主の行列が描かれた建物である。そしてその手前の端の部分から、裏側を覗くことができた。左下と左中央写真がそれである。
   
   裏面側          壁面部分の回廊         壁画表面側

君主の行列の東端をさらに行くとフラウエン教会に出る。そろそろお昼の時間だ。ガイドブックで探し、市庁舎の近くのフリーゲンテ・ホレンダーという店に行こうとしたのだが、道を間違えてしまったらしくたどり着けなかった。仕方ないのでフラウエン教会の近くのピザ屋に入り、ピザ1枚とサラダをオーダーして二人で食した。
フラウエン教会から北へ向かいエルベ川の方に歩く。階段を上がると、そこはブリュールのテラスと呼ばれる場所だ。エルベ川を望むテラスである。西は高裁の端まで続く。東側、テラスが接する建物は下の写真にある建物だ。芸術アカデミーらしい。古い建物で、本当に今でも使われているのか疑わしいほどだ。扉から内部を覗いてみたら一応廃墟ではなかった。
  
Lipsius Bulding housing art exhibitions    芸術アカデミー

アウグスト強王が亡くなったあと、息子のアウグスト2世が世襲したが、この人は芸術ばかりに傾注して政治に全く無関心であった。政治については首相のブリュール伯爵に任せきりであった。ところがこのブリュール伯爵、国の浮沈よりも自分の懐に興味のある男で、収賄と公金横領、贅沢、そして陰謀は目に余るものだったという。そのため国庫は破綻した。エルベ川のほとり、聖母教会(フラウエン教会)の隣の一等地に絢爛たるブリュー御殿が建っていたらしい。今はこのブリュールのテラスの遊歩道に、当時のブリュールの権勢を偲ぶしかない。
 
ブリュールのテラスから 旧宮廷教会と遠景にゼンパーオペラ

 
ブリュールのテラス上り口


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