大塚実の取材日記

記事で書ききれなかったことなどを補足していこうと思ってます

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はやぶさウィークリーブリーフィング第4回

2010年08月10日 12時32分45秒 | 宇宙
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月9日(月)、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル内のサンプル採集作業について説明するブリーフィングの第4回を開催した。今回も私はサボったのだが、またマイコミジャーナルの小林記者が取材メモをまわしてくれたので、ここで掲載させてもらう。

出席者は上野宗孝・JAXA/ISASミッション機器系グループ副グループ長。向井利典・JAXA技術参与は相模原からの中継参加だった。

ーーーーーーーーー
これまでやっていた作業。サンプルキャッチャーから取り出した粒子の回収を今週も続けている。

内容に関しては、(先週の)水曜から金曜まで開催した月・惑星シンポジウムの金曜のセッションでも報告。先々週と引き続き、サンプルキャッチャーからとりだしたヘラから粒子を回収している話。

今後、サンプルキャッチャーのサンプル回収を進めるべく、顕微鏡ですみずみまで見られないかの準備を開始。あわせて回収方法の効率向上を模索。先週も報告したが、ヘラで回収したサンプルを直接電子顕微鏡で観察できないかとか、マニピュレータで拾い出す作業を加速できないかとか、条件を変えて模索している状況。

今週一週間ではこんなくらいで、なかなか報告することがない。

質疑応答

Q 進歩している部分は?

A 採取している粒子の数が増えているが、大きな進歩はない。黙々と作業を進めている。

Q 残りの粒の数と回収方法の進歩

A 現在使っているヘラはそのまま電子顕微鏡に持っていけない。現在の構成から違うものにして直接持っていけないか、などを検討しているが、みなの最終合意に達していない。材料を用意して、そこに模擬的な粒子を置いてみて、うまく行くか調べているが、最終的にこれでいこうというところまで落ち着いていない。

現在のヘラではキャッチャーの中すべてを見るのが難しいので、どうやったら全部見れるかを考えているところ

Q 粒の数は

A 見えている範囲で残っているのは数十個オーダーであるだろうが、はっきりとした数は難しい

Q ヘラで採取する作業はある段階からしてない?

A 現在は新しいヘラで試す模擬試験をしている。材料を変えたところ、どんな影響がでるか、せっかく擦り取った材料が落ちないか、とかそういったのを確認している

Q 今週はどういう作業を予定しているのか

A 今週は全体として休みはとらないが、人数が減ってしまうので、作業の体制を維持するのと、最低限の作業だけになると思う。

Q 顕微鏡で新しい面を見ている?

A サンプルキャッチャーが複雑な形状をしているため、顕微鏡の動作範囲には限りがあり、簡単には見れない。それでうまく見れるように調整を進めている。

これから見ようとセットアップを進めている状況。

Q それで見えるようになる面とは?

A 下の隅のいわゆる組み立てのつなぎ部分まで追いかけたいなと思っている。比較的平らな部分は見やすいが、角の部分まで見たいと思っている。要は下の方が狭くなって見づらくなっている。

Q すでに見ている面は

A 上と下の平らな面は比較的良く見える。それ以外は見えない。おおむね見ているが、顕微鏡の分解能で見ているかといわれると違う。

Q 下の方からは微粒子は出てきていない?

A 向井
光の当て方とかなんとかで違ってくるので、今まで見えてきていたところも、きっちりと見直そうと。

Q B室の方を開ける見通しは?

A 完全にこちらのサンプルが終わっていないので、その作業状況を見ながらになります。

Q 顕微鏡で粒子を観察したときに、宇宙物質かどうかの感触は

A上野
普通の光学顕微鏡で見れるぎりぎりのレベル。詳しい情報は別の方法で調べるしかない。光学顕微鏡だと形が確認できないレベルなので。

A 向井
いつからやるかは決まってないが、そろそろ電子顕微鏡の準備も始まりました。

A 上野
それに補足しますが、これまで回収した粒子にそろそろ電子顕微鏡で識別したいという準備は進めています。

Q いつとは決めていないとのことだが、その見通しは

A 向井
決めてないものをいつと聞かれても難しい。まずは多分地球物質だろうな、というものを使って、今まで何度も言ってますが、電子顕微鏡を当てると変質する可能性もあるので、除外できるものからやろうと。いつからは分からないが、近いうちにやって、あきらかにコレ地球物質だね、っていう確認をしようと。

以上で終了

JAXA広報
次回23日は向井先生が出張で1日連絡できないとのことで、後ほど調整させてもらいます、とのこと

Q 23日までは電子顕微鏡で見ない?

A 向井
それは分かりません。

A 上野
今週はないでしょうが、来週絶対無いとは言い切れません。

A 向井
別に大きなことが発見されれば発表はしますよ。23日は今週来週のレポートということですね。

Q 23日までにB室に行くことは?

A 多分ないですね

Q 8月中にB室に行くことは?

A ないとは言えない。そろそろ行きたい。初めはA室全部と思っていたが、きりがないのでB室にも行かないと、と思い始めた。

Q 先週までに20数粒動かしたと言っていた

A 頑張れば頑張るほど、小さい粒子が出てくる

Q B室を開けて、様子が違っていれば期待ができるわけですよね

A B室には我々も期待はしています。こっちのほうが確率高いわけですから。B室の方が大きな粒子が入っている可能性もあるわけです。

Q もしそちらに大きなものが見つかればそちらに集中する?

A そうなるでしょう。構造的にA室から行きやすいというのと、回収技術の成熟を進めるという意味も含めてA室からやった

Q 色々な技術が出てきますよね

A ヘラとかにしても、新しい材料とかを作るとなると2~3週間かかるので、そういった作業を進めないといけない

来週の後半までには具体的に作業ができる準備を整えたいなと。8月の終わりにはB室には行きたい。A室と同じなのか、はたまた…
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