2015年3月28日(土)、一関市東山町松川の県道沿いにある民家の畑に植栽されているウメ(白梅)が、花を沢山咲かせていました。この梅の木は、毎年いち早く花を咲かせるのですが、今年も4~5日前に通りかかったとき既に花を咲かせていました。また、そこから道路の東側の高台にピンク色をした紅梅が今を盛りと花を咲かせていました。’獅子頭’(豊後系杏性)cv.Shishigashiraか’八重寒紅’(野梅系野梅性)cv.Yae-kankouという品種かもしれません。
ウメ(梅) バラ科 サクラ属 Prunus mume
中国原産の落葉小高木。花木、果樹としてアジアを中心に栽培される。ウメには実ウメと花ウメがある。花は白、桃、紅色で、日本各地に梅園が開かれる。花色のほか花形、花の大きさ、樹形など変異が大きいので、多くの品種が作出されている。唐時代に中国から導入後に、日本で育成された品種は中国品種とは形態、花形など若干異なっている。果実はスモモと異なり表面に毛が生えている。果実酒、梅干し、薬用、そのほかの加工品にされる。また花木として庭木、公園、鉢植え、盆栽用に広く利用される。
ウメは大きく野梅系、豊後系、緋梅系に分けられる。野梅系は葉が小さく軟毛がわずかにある野梅性、蕾の先端と花弁の先部が紅色の紅筆性、白花の難波性、枝や萼が緑色の青梅性がある。豊後系はアンズとの雑種とも考えられる。枝が太く、大きな円葉の豊後性と秋に紅葉する杏性がある。緋梅系は、枝が細く、葉柄が濃紅色になり、紅梅性、緋梅性、唐梅性がある。栽培:繁殖は実生、挿し木、接木。花期:1~3月。果期:6月頃。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]