2010年5月30日(日)、大師山森林公園(奥州市水沢区黒石字長根小田地内)に行き写真を撮った後、昼食を摂るために、近くにある黒石寺(こくせきじ)前の「東光庵」という食事処に行きました。黒石寺の入口に植えられたヒラドツツジ(平戸躑躅)’アケボノ(曙)’と思われるものが、今を盛りと花を咲かせていました。’アケボノ(曙)’はオオムラサキツツジ(大紫躑躅)の枝変わりとされています。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)’アケボノ(曙)’ ツツジ科 ツツジ(ロホドデンドロン)属 Rhododendron pulchrom Akebono
オオムラサキツツジ(大紫躑躅)の枝変わりによってできた品種。葉は広披針形~長楕円形で厚い。花は淡紅色。花弁の縁に白い覆輪があり、上弁に濃紅紫色の斑点がある。別名はタカネシボリ(高根絞り)。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)は長崎県の平戸に古くから多数植栽され、各地に広まった変異に富んだ大形ツツジの品種群の総称である。平戸は昔から海外交通の要港で、多くの植物が輸入され、ツツジも国の内外から持ち込まれた。同地が実生に適した環境であるため、自然交配と実生が繰り返され、多くの品種ができたものと思われる。その中の優れたものを選抜したのがヒラドツツジ(平戸躑躅)で、その形成に大きく影響したのはケラマツツジ(慶良間躑躅)、モチツツジ(餅躑躅/黐躑躅)、キシツツジ(岸躑躅)、リュウキュウツツジ(琉球躑躅)と考えられる。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%D2%A5%E9%A5%C9%A5%C4%A5%C4%A5%B8 [peaの植物図鑑:オオムラサキの枝変わり’アケボノ(曙)’]