ザ・インド人の日本語ブログ

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ほんまに空を飛べるんかいなっ?

2011-02-16 | インド

インド神話に出現するもっとも有名な猿族 (ブァナラ) が 「ハヌマン (Hanumaan)」 という。ハヌマンは、風神ブァーユの化身とされ、したがって空も飛ぶ事ができる。

 そんなハヌマンの別名の一つが 「マルティー(Maruti)」 なのだ。

同じ 「Maruti」 という単語が、インド大手の自動車メーカー 「Maruti Suzuki India Limited」 の名称に含まれている。その会社は、元々はインド政府と日本のスズキ社が1981年に合弁会社として設立され、現在はスズキ社の乗用車生産販売子会社となっている。

俗にいう Maruti Suzuki 社がインドで最初に販売したのは Maruti 800 という車種だった。その車が1980年代のインド国内で小型車市場を事実上独占した。既に生産が終了しているが、Maruti 800 は現在の自動車ブームの先駆けとなったことは間違いない。

そんな往年の名車 Maruti 800 が今にわかに再注目されている。

最近、インドで開催された航空ショー 「エアロインディア2011」 で、世界最新鋭の戦闘機たちの間になぜか1台の Maruti 800 が展示されていたという。

  

 

で、良く見ると (パッと見でも良いけど) 、車体上の四隅に4枚の回転する翼が付いているじゃありませんか、みなさん。さらに、4つのタイヤ部分にフードが付いているじゃありませんか、みなさん。

これが 「フライング・マルティー (Flying Maruti)」 という名の空飛ぶ車。

 

※ちなみに、「Maruti」 のカタカナ表記を 「マルティー」 とすべきだ。当然、「Flying Maruti」 は 「フライング・マルティー」 だ。 「フライング・マルチ」 はおかしい。

 

ある一個人が16年間研究に研究を重ねて Flying Maruti を作り上げたという。車の構造については企業秘密のため明らかにできないようだが、 開発者によると 「車に関係する250万種類の形状と物体を研究し、複雑な理論を通じて、垂直上昇能力を車に与えることができた」 とか。

大渋滞にはまる度に車に乗ったことを後悔するインドの道路事情。そんなときに、空中に垂直上昇し、渋滞の上空を飛ぶことなんかできれば言うことない※。

 

※でも、みんなが Flying Maruti に乗っていて上空で渋滞したらどうなるって?? そんなの知らんがなぁ~

 

しかし、だ。

Flying Maruti に対してまだ一度もテスト飛行が行われていないという。

うん? 航空ショーに展示されていたにも関わらずまだ飛行していない?

どうもそのようだ。

 

神話の世界では、風神の化身だった猿族の Maruti が自由に空を飛ぶことができたという。はたして、現世では Flying Maruti が風神の化身になりうるのか。

見ものだ。



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2 コメント

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Unknown (すけぴん)
2011-02-16 18:55:49
Flying Marutiにみんなが乗り上空で渋滞・・・なんだか凄そうで見てみたい気もしますね。
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購入をやめた方が良いかと (ザ・インド人)
2011-02-17 09:08:35
すけぴん さん、

上空での大渋滞...インドなら可能性が否定できません。

なので、もしも Flying Maruti が手ごろな価格で売り出されるようなことがあった場合に、あえて購入をやめた方が良いでしょう。

そのうち、上空が渋滞でも、道路が空いていたりして。
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