パソコンよろずQ&A

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Windows Vista Beta 2のIntel Macでfnキーを使えるようにするには

2006年08月26日 | Mac

Boot Camp 1.1にはキーボードドライバと常駐ソフトウェアが収録されています。残念ながら、まだ日本語キーマップが収録されていないため、¥キーや英数キー、かなキーは認識されませんが、fnキーが有効になることでdelキーをはじめPageUp、PageDown、Home、Endの各キーが使えるようになっています。しかし、Windows XP SP2に適用した場合は特に問題ないようなのですが、Windows Vistaではうまく適用されません。

そこで今回は、Intel Mac+Windows Vista Beta 2にBoot Camp 1.1付属のキーボードドライバを適用する方法をご紹介します。

毎度のお約束ですが、いちおうお読みください。

【注意!】これらの手順のすべてが、製品ではないベータ版で行われています。これらの手順でインストールされたOSは私の環境での動作実績はありますが、必ずしも皆様の環境で同様に行えることを保証するものではありません。 Apple、Microsoft、パソコンよろずQ&A管理人のいずれも、この情報を元に実施した作業のいかなる責任の一切を負わないことを、あらかじめご承知おきください。

【補足】Apple KeyboardドライバはBoot Camp 1.1 Betaから付属しています。Boot Camp 1.0.x Betaをお使いの方は「Boot Camp 1.1 BetaのドライバCDだけを作成するには」を参照してにBoot Camp 1.1 BetaのドライバCDを作成し、「Intel MacでMac OS XとWindows Vistaをデュアルブートするには ~その4~」の「■ドライバセットアッププログラムの起動」から「■ドライバセットアッププログラムの中断とWindows Vistaの再起動」を参考に、ドライバファイルを取り出しておいてください。

■UACをオフにする
最初に、UAC(User Account Controll)の機能をオフにして作業します。UACをオフにしないと、このあとのinfからのドライバインストールがうまくいかない可能性があります。

 画面左下のスタートボタンをクリックして、「コントロールパネル」をクリック
 「ユーザーアカウントと家族のための安全設定」-「ユーザーアカウント」-「セキュリティ設定の変更」の順に開く
 「ユーザーアカウント制御」の画面で「続行」ボタンをクリック
 「ユーザーアカウント制御(UAC)を使ってコンピュータの保護に役立たせる」のチェックをはずし、「OK」ボタンをクリック
 「再起動」ボタンをクリック
 再起動され、UACがオフになった

■セットアッププログラムの実行
キーボードドライバの展開とソフトウェアのインストールはセットアッププログラムによって行われます。

7 左下のスタートボタンをクリックし、「ドキュメント」をクリック
8 「Macintosh Drivers for Windows XP」-「Apple Keyboard」の順に開く
 「Setup」をダブルクリックして起動
10 ウィザードに従って、ドライバをインストールする
11 「発行元を確認できませんでした」というダイアログボックスで「インストール」ボタンをクリック(2回繰り返す)
12 インストール完了時に表示される画面で「No, I will restart my computer later.」(いいえ、あとでコンピュータを再起動します)をクリックし、「Finish」ボタンをクリック

■セットアップ情報ファイル(infファイル)の修正
マウスドライバと同じく、キーボードドライバのセットアップ情報ファイル(infファイル)をあらかじめ編集する必要があります。

13 左下のスタートボタンをクリックし、「コンピュータ」をクリック
14 「ローカルディスク(C:)」-「Program Files」-「Apple Keyboard Support」-「inf」の順に開く
15 「KeyMagic.inf」をダブルクリックして開く

※標準では拡張子が表示されないため「KeyMagic」とだけ表示されています。「KeyMagic.sys」ではありませんので、ご注意ください。

16 [USBKeyboard]セクションの記述中、「Dri_HID_Inst」を「Dri_HID_Inst.NT」に修正
17
 「KeyMagic.inf」を上書き保存して、閉じる

■USB Human Interface Deviceにドライバを適用する
上記の変更を施したのち、ドライバを適用します。エラーが表示されてドライバが適用されない場合は、上記の変更が正しくされていない可能性がありますので、再度ご確認ください。

18 左下のスタートボタンをクリックし、「コントロールパネル」をクリック
19 「ハードウェアとサウンド」をクリックし、「デバイスマネージャ」をクリック
20 メニューの「表示」-「デバイス(接続別)」をクリック
21 「ACPI x86ベースPC」-「Microsoft ACPI-Compliant System」-「PCIバス」-「Intel(R) 82801G(ICH7 Family) USB2 Enhanced Host Controller - 27C8」-「USB ルートハブ」-「USB 複合デバイス」の順に開く

※MacBook以外ではUSB Host Controllerの4桁の番号が異なる可能性もあります。下記の「USB Human Interface Device」を確認する方法を参考に、正しいデバイスを開いてください。

22 3つ表示された中で一番上の「USB Human Interface Device」を開いて、その下に「HID Keyboard Device」と表示されていることを確認する
23 確認した「USB Human Interface Device」をダブルクリック
24 「ドライバ」タブをクリックし、「ドライバの更新」ボタンをクリック
25 「コンピュータでドライバソフトウェアを参照します」をクリック
26 「参照」ボタンをクリックして、「ローカルディスク(C:)」-「Program Files」-「Apple Keyboad Support」-「inf」を選択し、「OK」ボタンをクリック
27 「次へ」ボタンをクリック
28 「発行元を確認できませんでした」というダイアログボックスで「インストール」ボタンをクリック
29 「ドライバソフトウェアが正常に更新されました」と表示されたら「閉じる」ボタンをクリック
30 続けて、3つ表示された中で一番下の「USB Human Interface Device」を開いて、その下に「HID 準拠コンシューマ制御デバイス」と表示されていることを確認する
31 確認した「USB Human Interface Device」をダブルクリック
32 「ドライバ」タブをクリックし、「ドライバの更新」ボタンをクリック
33 「コンピュータでドライバソフトウェアを参照します」をクリック
34 「参照」ボタンをクリックして、「ローカルディスク(C:)」-「Program Files」-「Apple Keyboad Support」-「inf」を選択し、「OK」ボタンをクリック
35 「次へ」ボタンをクリック
36 「発行元を確認できませんでした」というダイアログボックスで「インストール」ボタンをクリック
37 「ドライバソフトウェアが正常に更新されました」と表示されたら「閉じる」ボタンをクリック

■UACをオンにし、キーボードマネージャソフトウェアの特権設定を行う
最初にオフにしたUACを再度オンにした上で、キーボードマネージャソフトウェア(KbdMgr.exe)を管理者として実行するように設定します。

38 手順1~6を参考にUACをオンに切り替えて、Windowsを再起動する
39 左下のスタートボタンをクリックし、「コンピュータ」をクリック
40 「ローカルディスク(C:)」-「Program Files」-「Apple Keyboard Support」の順に開く
41 「KbdMgr.exe」をを選択して「整理」-「プロパティ」をクリック
42 プロパティの画面の「互換性」タブをクリックし、「管理者としてこのプログラムを実行する」にチェックを付けて、「OK」ボタンをクリック
43 Windowsを再起動する

これで、fnキーが有効になり、以下のキー入力や操作ができるようになります。

・fn + delete(delキー)
・fn + ↑(PageUpキー)
・fn + ↓(PageDownキー)
・fn + ←(Homeキー)
・fn + →(Endキー)
・fn + F1(輝度を下げる)
・fn + F2(輝度を上げる)
・fn + F6(numlockキーを“光らせる”)
・fn + ▲(CD排出)

残念ながら、MacBookのnumlockキーは光るだけで正しく動作しませんでした。おそらく、フルキーボードのnumlockキーとして動作しているのではないかと推測されます。

何か不明な点がありましたら、コメントでどうぞ。

それでは、また。


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