本日の Le Point の小さな記事に目が行く。アート・バックウォルドが死の床にあるという。私のアメリカ時代にテレビで見たり、読んだりしていたアメリカのジャーナリスト。ニューヨーカーの彼は22歳でフランスへ行き、14年もの間パリの様子を本国に送り続け、その後も新聞に連載をしていた。
もう80歳になる彼は透析を断り、従容と死に向かう道を選んでいるようだ。ホスピスにお見舞いに来た人が駐車する場所が見つからなかったと文句を言った時、こんな冗談を言ったという。
« Mourir, c'est facile, trouver une place de parking, c'est impossible. »
(死ぬのは簡単、駐車場を見つけるのはお手上げだ)
四半世紀前に初めて知った時から皮肉たっぷりに時世を切っていたが、後味の悪さがないので嫌いではなかった。今本棚を探してみたところ、数冊はあるはずだが、彼が58歳の時の本、"While Reagan Slept" だけが顔を出した。少しだけ読んでみたい。
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30 avril 2006 アート・バックウォルド再び INTERVIEW AVEC ART BUCHWALD