フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

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J'OBSERVE DONC JE SUIS

アート・バックウォルド ART BUCHWALD EST SUR SON LIT DE MORT

2006-04-10 22:34:20 | 年齢とヴィヴァシテ

本日の Le Point の小さな記事に目が行く。アート・バックウォルドが死の床にあるという。私のアメリカ時代にテレビで見たり、読んだりしていたアメリカのジャーナリスト。ニューヨーカーの彼は22歳でフランスへ行き、14年もの間パリの様子を本国に送り続け、その後も新聞に連載をしていた。

もう80歳になる彼は透析を断り、従容と死に向かう道を選んでいるようだ。ホスピスにお見舞いに来た人が駐車する場所が見つからなかったと文句を言った時、こんな冗談を言ったという。

« Mourir, c'est facile, trouver une place de parking, c'est impossible. »
(死ぬのは簡単、駐車場を見つけるのはお手上げだ)

四半世紀前に初めて知った時から皮肉たっぷりに時世を切っていたが、後味の悪さがないので嫌いではなかった。今本棚を探してみたところ、数冊はあるはずだが、彼が58歳の時の本、"While Reagan Slept" だけが顔を出した。少しだけ読んでみたい。

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30 avril 2006 アート・バックウォルド再び INTERVIEW AVEC ART BUCHWALD

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2 コメント

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アート・バックウォルド (lys)
2006-04-11 23:07:45
昨夜久しぶりに訪問させていただき、私の知らなかったこのジャーナリストの名前をはじめて頭に刻みつけ、今朝たまたま、通勤電車の中で人からもらった「ダ・ヴィンチ・コード」を読み始めたところ「かつてコラムニストのアート・バックウォルドが、この三大傑作(注:ルーヴル美術館のモナ・リザ、ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ)を五分五十六秒で観てまわったと誇らしげに書いていた」という文章に出くわし、びっくりしました。でもこのような偶然は意外によくあるような気もします。
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訪問ありがとうございます (paul-ailleurs)
2006-04-12 18:33:46
それは面白い経験をされましたね。そのようなことが起こった時は私の場合、頭の中に風が吹き抜けるような爽快な気分になります。何かと何かが繋がることが頭に歓びを生み出してくれるかのようです。ブログを始めてからそういうことによく気付くようになりました。

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