フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

初春 - フランス映画祭2006 LE PREMIER PRINTEMPS

2006-03-12 17:38:26 | 俳句、詩

昨日に続いて漢詩を写してみる。いずれもお酒に絡んでいるのはどういう訳だろうか。

-------------------------

初 春   

春来日漸長  春来たりて 日 漸(ようや)く長く
酔客喜年光  酔客(すいかく) 年光を喜ぶ
稍覚池亭好  稍(やや)覚ゆ 池亭の好(よ)きを
偏聞酒甕香  偏(ひとえ)に聞く 酒甕(しゅおう)の香るを

大体の意味は、以下の如し。
春が来て日が長くなると酒好き(の私)には春の光がうれしい。池のほとりのあずまやも様子が良くなり、酒がめの香りも漂う。

これから酒を味わう季節になってきたなあー、という気持ちが表れた酒好きの王績(初唐)による詩。

-------------------------

今日、飛行機の中で地域版が備前になっている新聞を手に取る。その中に、「フランス映画祭2006 Festival du Film Francais 2006」を記念したシンポジウムが大阪で開かれた記事が出ていた。京都大学の浅田彰、フランソワーズ・モレシャン、長野県知事の田中康夫の三氏がパネリストで、結論から言うと「大阪はフランス」ということ。流れに乗らず、自分の感性をその判断基準に置いているようなところがその根拠だったように記憶している。15日から東京と大阪でそのお祭りが始まるようだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 漢詩を書き写す LE POEME CH... | トップ | 英語で考えようとして ESSAY... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俳句、詩」カテゴリの最新記事