見て知って関西

関西周辺の身近な場所にもこんな風景が…見慣れた場所再発見紹介ブログ。

アマミノクロウサギ

2011年06月10日 19時31分43秒 | Weblog
アマミノクロウサギのお話

時は現代、沖縄県の奄美地方にクロウサギ夫婦がひっそりと暮らしていた。
昨今の、異常気象や地球温暖化、マングースによる被害による絶滅危惧種に
指定され、細々と種を継承させてきた。

(クロウサギ夫婦の会話)
ウサギ(夫) もう限界だ! 私達の食べる物も水もなにもかもが失われつつある……
ウサギ(妻) そうね、これじゃ子孫も育てる環境にはなっていないわ、人間が
      みんな壊したのよ!
ウサギ(夫) この前インターネットを見ていてたら、相手はこの地球上の人間様と言う
種族なんだけれども、私達の惨状を憂いで、アマミのクロウサギの
の生存権獲得のために活動している、ある弁護士の話をきいたことあるよ、
ウサギ(妻) そう、最近人間様にも地球温暖化に進むにつれ、私達動物にたいして
      も配慮してくれる人達が増えてきているのも確かね。
ウサギ(夫) 人間界では生存権が人間どうしではあるらしいが、地球上でのことでは無
      く、動物や、植物その他生き物すべてに対しては認めたくはないんだよ!
      思い切って人間界に訴えてみようか!
ウサギ(妻) そうだわ、その人間界の弁護士さんに、協力してもらって私達の最低限
      の生存権を勝ちとりましょうよ!

そうして、数ヶ月があつという間に過ぎ去り、アマミノクロウサギやマングース、へび
やカエルが後ろ盾になって、ひとりの活動弁護士が動植物の生存権確立のためにたちあ
がった。

(活動弁護士とクロウサギ夫婦の会話)
活動弁護士 人類全体と動植物全体との生存権をめぐる争いになる。
      動植物にも生存権はあるのか、ないのか、あるとしたらどの程度なのか?
      だが、現実的には人類という種がこの地球を牛耳つているのが現実だよ
      どうしても動植物の立場は弱いよ!
ウサギ(夫) そうだ! 太陽(神)に頼もう! 地球上の生き物にひとしく光と熱エネキギーを
      常に等しくお分けになつてるから公平な立場で裁定してくださるよ
ウサギ(妻) そうね,名案だわ!

そうして、数年あっという間にすぎアマミノクロウサギも年老いてきた。
やがて活動弁護士からこの案件について。お願いしていた太陽(神)からのメール
が届いたことを知らされた。
内容はこのようであった。

太陽(神)  「地球上に生きてきた、また生きようとしてるものたちに告ぐ!
 私には決められない、また決めたいとも思わない!」と
      「あえて言うなら生物間同士が一緒に考え調和する道を模索せよ!」と

ウサギ夫婦に不満が残った、想定されていた答えしか得られなかつたからだ。

(活動弁護士とクロウサギ夫婦の会話)
活動弁護士  そんなことは、とっくに昔から人間誰もが考えて行動し、努力してきた
       んじゃないか、最低限の生存権くらい公に確立させる意義の難しさが
       あるので太陽(神)に裁定を頼んでいるのに......。
ウサギ(妻)  私達アマミノクロウサギは数億年前よりこの地球上で種の継承をはかり
       いき延びてきているのよ!
ウサギ(夫)  そうだよ、人類なんて私達にくらべれば歴史的には短いほうだ。ごく
       最近になって この地球上のすべてを支配してきたかのごときふるまい
       が多すぎるよ。生存権を容認しあう仕組みは人類間同士だけでとり決め
       られているにすぎないのだから。

しばらく3つの生き物の間で沈黙がつづいた………。

ウサギ(夫)   そうか、われわれクロウサギが長い歴史を歩むだけじゃだめなんだ
        人間のような努力が必要だったのかも?
ウサギ(妻)   毎日、今日食べる物を確保する心配や、マングースにおそわれる不安、
        厳しい気候に変化対応するための努力など、毎日が余裕のない生活で
        一生がおわりそうね…….
ウサギ(夫)   私達がもし今度、生まれ変われるとしたら、人間になって自由に
       動食物に君臨し従え、あらゆる生きてるものに生存権がある、調和が
       ある世界にしてみたいな。

じっとしばらく話をきいていたウサギ(妻)は大きな目をとじながらこういった。

ウサギ(妻)   私は生まれ変われるとしたらやはりアマミノクロウサギでいいわ!
  だって今、私達の仲間はこの地球上で100匹しかいないのよ!

ウサギ(妻)のとじられた目からおおきな涙がぼた、ぼたと流れ落ちた。
その下には流れ落ちた涙からまた小さな緑の生命の息吹が芽吹いていた。

                               おしまい

(無断転載 (注) 個人の創作文ですのでアマミノクロウサギ実存数100は事実ではありません)

いまの心境

2011年06月08日 18時28分14秒 | Weblog
このところこのブログで自分以外の人間のことをずいぶんポロくそに非難して
少々つかれてきたので、ちょっと一服したい写真です。その日は蒸し暑い日だったのですが
ときおり吹く風が花弁や葉をゆらし、なんともいえない薔薇の甘い香りをただよわせていました。
この間、テレビをみていたら京都にある日本最古の禅寺の建仁寺の住職がうまいこといっていたので
紹介します。「自分」という言葉は「自然の一部分}の自と分からきてるそうな、しゃれたことを言うな
とおもいましたよ。座禅修行はわざと自分に不自然な姿勢をとらせ自然と一体になって自分の
心のかたよりをとつてもらうのが修行ですと。私もこの薔薇園で自分の邪念を捨て、自然と対話し。
心のまがりを矯正しょうと思ったのです。多少血圧が下がったきになりました。(合掌)