Paraiso Bookshelf

友だちに、こんな本がよかったよとお知らせできるようにブログを始めましたが、途中で普通の日常報告&旅メモと化しています。

ミステリ:Ver.1より移行分:2001以前2

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『クリスマスのフロスト』
R.D.ウィングフィールド
創元推理文庫
好き!この人の冗談はおもしろい!かわいい! 若い刑事がいけすかないところもいい。最近目につくので 思いきって買ったけど、大分前から出てたんだな。 しかもこのミスで1位。わたしにも、こんなミステリ書く 才能があればなー。

『大きな枝が折れる時』
ジョナサン・ケラーマン
扶桑社ミステリー文庫
アレックスシリーズ、ハマりそう。いまいち面白みに欠ける 主人公なのだが、穏健なわりに命知らず。まあ、あまりアクの強い 臨床心理医ってのも困るだろうけど。

『歪んだ果実』
ジョナサン・ケラーマン
扶桑社ミステリー文庫
なんだかんだ言っておもしろい!一日で読んでしまった。しかしこの人の話は人物名が難しいのか、どの人だったかすぐ忘れる。年寄りか、わたしは。全編子供にキーがあるシリーズのようだが、幼児は自分で問題解決してくれないのでもどかしい。

『フロスト日和』
R.D.ウィングフィールド
創元推理文庫
文庫のクセに1100円する分厚さ。しかし「スイートホーム殺人事件」「サマー・オブ・ナイト」ときて詰まっていた読書が一気に進んだおもしろさ。いいなあ、フロスト。例えほとんど寝てない激務に読むだけでうんざりしたとしても、このダラシナサは快感です。

『ストリート・キッズ』
ドン・ウィンズロウ
創元推理文庫
スラスラ読めたけど…よくわからん。そんなに名作か?少年が主人公だからウケるのか…なんというか日本へ持ってきてドラマにできそうな話。昔の永瀬あたりでオヤジ役は…うーん…

『接触』
パトリシア・コーンウェル
講談社文庫
ついに出た、検死官シリーズの新作。(だったのですこの時は)ルーシーがどんどん成長しているところに時の流れを感じる。ウィンゴーまで死んでしまったし、そのうちマリーノが死ぬ んじゃないかと心配だ。今回あまり出番ないけど。

『グラス・キャニオン』
ジョナサン・ケラーマン
扶桑社ミステリー文庫
アレックスの話し方って村上春樹書くところの主人公みたいだなー。人物造型も。感じがよくて、そこそこモテて、しかし浮気心はあまりない。訳者の文体か?上下巻となると、前半は捜査に全然進展がなく、後ろの方で急にドタバタと謎が解かれるというのがちょっとしんどいところである。

『サイレント・パートナー』
ジョナサン・ケラーマン
新潮文庫
いきなり新潮に?アレックスシリーズはどこがハードボイルドなのか?『ストリート・キッズ』もハードボイルドらしいし、ハードボイルドってなんなんだー。双生児の話は興味があったのだが、最後まで分裂の仕方がよくわからなかった。乱暴に読み流しすぎだろうか。

『仏陀の鏡への道』
ドン・ウィンズロウ
創元推理文庫
わかったぞ!主人公が過酷な目にあう、それがハードボイルドだな!?ニールは若いけど、「それで死なんのかい」という苦境体験とへらず口とで間違いなくハードボイルドの主人公。こうなると、アレックスにももう少しヒネてほしいところですな。

『心の昏き川』
D.クーンツ
文春文庫
長かった!スペンサーはシブかったけど、エリーの魅力はいまいち。謀略ものの好きな人にはおもしろいと思う。

『ヒューマン・ファクター』
グレアム・グリーン
ハヤカワ文庫
ジミな話であった…。家族旅行の友として読了。結局ジミと思いながらもグイグイ読めた。ラストが好み。ミステリー読み慣れて「ああスッキリ」に慣れてたけどこういう終わりもありだよね。あ、今気付いたけどこれってミステリーじゃないな。

『デヴィルス・ワルツ』
ジョナサン・ケラーマン
新潮文庫
これは年末帰省の電車で読了。もはや安心して読めるシリーズとして定着決定。

『ウォッチャーズ』
D.クーンツ
文春文庫
昔表紙に惹かれて読んだ本を再読。いやースパイクかわいいっす。犬飼いたい。『ストレンジャーズ』も再読したが、こっちの方がおもしろかった。

『わるい愛』
ジョナサン・ケラーマン
新潮文庫
『プライベート・アイ』が見つからず…。絶版か。やはり村上春樹を思い出しながら読む。

『行きずりの街』
志水辰夫
新潮文庫
北上次郎が「中年の哀愁」を感じる本として推薦していた。おもしろかったにはおもしろかったが…やっぱり少しオヤジくさいか。

『深夜プラス1』
ギャビン・ライアル
ハヤカワ文庫
今さら何を、と思われそうな名作だけあって、シブい小説。ハーヴェイはこの後どうなったのか?カントンの行く末よりも気にかかる。

『天から降ってきた泥棒』
ウェストレイク
ハヤカワミステリー文庫
こういうくだらないギャグまじりの会話、私は弱い!この軽さが好きだ。

『少女ホリーの埋もれた怒り』
ジョナサン・ケラーマン
新潮文庫
安心シリーズ、『プライベート・アイ』以外はこれで読破。(だったのですこの時は)しかし、このシリーズのタイトルはどうにかならんのか。

『闇の奥へ』
クレイグ・トーマス
扶桑社文庫
興奮したっす。最初は誰が誰か把握できず、翻訳ものは名前がおぼえられん!というオバサンのような気持ちを味わったが、かまわず読んでいったらちゃんとハマった。まあ北上次郎の推薦、おもしろくないわけがないという信頼が支えになっていたんだけどね。

『ファイア・フォックス』
クレイグ・トーマス
ハヤカワ文庫
戦闘機好きにはタマらん!小説だろうなあ。オーブリー、かっこいい。

『狼殺し』
クレイグ・トーマス
河出文庫
よくぞあった河出文庫。これだけトーマス読んでも、防諜機関の名前にピンとこないのがある。イギリスって複雑だなあ。ニッポンには内閣調査室以外にナンかあるのかな?

『ダーティ・ホワイト・ボーイズ』
スティーブン・ハンター
扶桑社ミステリー
重くて参る厚さだが、アタマ悪そうなハチャメチャぶりがおもしろかった。 まさにタランティーノっぽいオチが好き。

『ブラックライト』
スティーブン・ハンター
扶桑社ミステリー
驚きのシリーズ化。なるほど『ダーティ・ホワイト…』は外伝だったのか!しかし、やたら「男の中の男」がいっぱい出てきたような気がするな。

『ブラック・ダリア』
ジェームズ・エルロイ
文春文庫
エルロイはいくつか読んでみたけど、あまりハマらなかった。 何か余韻が感じ取れなくて。(自分のせいです)映画の「L.A.コンフィデンシャル」はすごく良かったのになあ。

『火車』
宮部みゆき
新潮文庫
「ひぐるま」と読んでいたぞい、これ…。スゴイ女もいたもんだ!(ったってフィクションなんだけど)中年が主人公というのがイマイチで、子供は大変に大人っぽい。

『ストーン・シティ』
ミッチェル・スミス
新潮文庫
うーん、長い!おもしろかったし、監獄ものはやっぱり興味深いのだけど、これだけの長さの必要な話とは思えない。

『ドッグ・イート・ドッグ』
エドワード・バンカー
ハヤカワ文庫
なるほど、タランティーノ。しかし、ラストはブルー。主人公はかっこよくて映画になると良さそうだけど後味は悪い。

『水の戒律』
フェイ・ケラーマン
創元推理文庫
恋愛のからんだミステリーとしては、読みごたえがあっていい小説だなと思った。ユダヤ教という異質な世界が障壁となるところも新鮮、ヒーローの「まとも」ぶりがいいんだなあ。

『寒い国から帰って来たスパイ』
ル・カレ
ハヤカワ文庫
ヂミな話…。ブルーになる暗さ。しかし、スパイって明るいもんのはずがないよな、と妙に納得。

『聖と俗と』
フェイ・ケラーマン
創元推理文庫
なかなかスッキリと実らない恋愛小説として読んでいるような気がする。続編を買うのが楽しみだ。

『サマー・オブ・ナイト』
ダン・シモンズ
扶桑社文庫
少年が無惨に死んでしまうの悲しい話。しかし、メチャメチャファンタジー。この辺の大人どもは何をやっとるんだ!と始終思いながら読んでしまった。(ファンタジー読む資格なし)

『殺人容疑』
D・グターソン
文春文庫
高倉健主演の図が浮かぶ…(と当時思ったけど、工藤ゆうきがヒロインやった以外のキャストは忘れたなあ)日系アメリカ人の苦労など、大河ドラマになりそうな話。単なるミステリーのベストセラーとはひと味違うわけだな。

ミステリ:Ver.1より移行分:2001以前1

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『トランク・ミュージック』
マイクル・コナリー
扶桑社ミステリー文庫
いまいちクラい、と思ったハリーボッシュシリーズだが、これは上司と部下に恵まれて大活躍!というところで、気持ちよく読めた。

『ミスター・マーダー』
クーンツ
文春文庫
クーンツでは、久々のヒット作、と思った。マイホームパパの小説家が週刊誌に「Mr.マーダー」とあだなされる、っていう設定が好き。悪のクローンの設定のほうは、さすがに「またかい」という気がしたが。

『フラッド』
『赤毛のストレーガ』
『ハード・キャンディ』
アンドリュー・ヴァクス
ハヤカワ文庫
これ、全てメインの女性キャラの名というのが笑える。ファミリーになっているワキ役たちのキャラクターを楽しめるのが、シリーズものミステリの罠。

『八百万の死にざま』
ローレンス・ブロック
ハヤカワ文庫
「この街には八百万の死にざまがある」というマットの述懐に思わずジーンときてしまう名作だった。アル中が出てくる小説はよくあるけど、アル中が死に至る病だということはあまり考えたことがなかったなあ。

『逃げ出した秘宝』
ドナルド・E・ウェストレイク
ハヤカワ文庫
笑えます。こういういいコメディーは時々読みたくなる。

『狼の時』
マキャモン
角川ホラー文庫
昔読んだ平井和正の「狼男シリーズ」が懐かしくなって選んだものの、死体とか食いちぎりの描写 が詳しすぎて、飛ばし読みしてしまった。またもやナチの登場、ホラーの定番なのか?

『罪深き情熱のマンボ』
ランズデール
角川文庫
これはヒット!ゲイの黒人にストレートの白人という変なコンビの友情がいい。お互いにリンチでぼろぼろになった後で残る気まずさとか、友だちの恋人に抱く複雑な感情がうまく書かれていていい。

『夜のフロスト』
R.D.ウィングフィールド
創元推理文庫
今、続きが本当に嬉しいミステリといえば、フロストシリーズ。堂々たる分厚さも気にならない。今回も、きかん気の「ぼうや」が、なぜかアレン警部に出会えず、フロスト警部に巻き込まれる。ワンパターンといえばワンパターン、だけど「これこれ」と嬉しくなってしまう。しかし、今回のぼうやはそのおかげで離婚までしてしまったのには笑った。こんな仕事に理解のない妻とは、別 れて正解!?

『真夜中の相棒』
T.ホワイト
文春文庫
目黒孝二の『活字学級』に出てきたので探した。 「ホモ?」な関係や、童顔の美青年の殺し屋など、 ミステリー好きに「少女趣味」と評されても仕方ない設定。 だけど、わたしは女なので、言おう。大好きだ!いい!

『戦慄のシャドウ・ファイア』
D.R.クーンツ
扶桑社文庫
今度は、別名北上次郎推薦。後のベストセラー 『ウォッチャーズ』やら『ストレンジャーズ』やらに比べると 先へ先へ、の勢いには欠けるのだが、 キング派かクーンツ派かと 言われれば、ハッピーエンドのクーンツが好きなので、おもしろく読めた。 クーンツでは『ウィンタームーン』が良かった。 この人の書く少年と犬のかわいさは、宮部みゆきのキャラクターに 通ずるものがあるような。(逆か)

『凍てついた夜』
『渇いた夜』
リンダ・ラ・プラント
ハヤカワ文庫
女性版ハードボイルド、の売り文句に釣られました。映画に良さそう。 アル中、顔に傷のある女。

『偽りの街』
『ベルリン・レクイエム』
『砕かれた夜』
P.カー
新潮文庫
これも目黒氏の推薦本。 カタイ、重い!でも最高!ハードボイルドと言えば 主人公の減らず口、これってお決まりのようだけど 彼の減らず口は命がけ。なにせ相手はゲシュタポだ。 死にかけた後で「そうか、これも フェーンのせいだろう」には 声を出して笑ってしまいました。 人によると、「恋人に対して、そりゃないだろう」って感想も。

『初秋』
ロバート・B・パーカー
ハヤカワ文庫
またもや目黒氏推薦の中年本。確かに良くて、会社に着いても 読み続けてしまったが、スペンサーのマッチョぶりには ちとついていけないものを感じる。かっこいいんですけど。

『警察署長』
スチュアート・ウッズ
ハヤカワ文庫
このまま犯人がつかまらなかったらどうしよう! 読まなきゃ良かったと思うかも!とハラハラしながら読んだ。 南部の黒人問題が1つのテーマになっているのだけど 文字ではうっかり、登場人物が黒人であることを忘れてしまう。

『ライトニング』
D.クーンツ
文春文庫
『戦慄の…』の次によく挙げられる作品。だが、ややスピードが鈍る。 ナチが出てくるってのも「そりゃねーだろ」という感じ。 ヒロインと双児の友だちがとてもいい。

『悪い奴は友を選ぶ』
T.ホワイト
文春文庫
『真夜中の相棒』が絶賛されればされるほど「ひょっとして他のは 駄作かも…」と恐れていたが、2回バッチで読めた。ちょっと倒錯ありの 男の友情。頼りない犯罪者がいい味出してます。

『刑事コワルスキーの夏』
T.ホワイト
文春文庫
ぐっと倒錯度アップ。やはり頼り無い犯罪者ジョディが光ってる。 「ジョディ」って日本の「カオル」みたいなもんなのでしょーか。

『殺し屋マックスと向こう見ず野郎』
T.ホワイト
文春文庫
どこまでもワンパターン、情けない犯罪者野郎。しかし、二人とも 死なずにラストを迎えたのは良かった。

『シブミ』
トレヴェニアン
ハヤカワ文庫
1日本を読んでいられたので、一気に読めた。最初はとっつきにくかったけど だんだん加速。やはりアクションものはキャラクターです。 高村薫の作風を思い出しました。

『重力が衰えるとき』
ジョージ・アレック・エフィンジャー
ハヤカワ文庫
これはミステリじゃないですね、すみません。 サイバーパンク&ハードボイルドだそうです。 最後、主人公が不幸でいやな感じだったから続編を 読みたいんだけど、絶版みたいですね。

『暗殺者』
ロバート・ラドラム
新潮文庫
生き残ってくれてスッキリしたけど、 ミステリだサスペンスだっても そうそう主人公は死なないのね。将軍がシブかった。カルロスはどーなったんだ。

『覆面作家は二人いる』
『覆面作家の愛の歌』
北村薫
角川文庫
とてもほのぼのと笑えた。いいなあ。あれほどファンが多いのもうなづける。兄弟のやりとりもいい。

『愛しい人の眠る間に』
メアリ・ヒギンズ・クラーク
新潮文庫
もう一冊読みたいってわけではないけれど、読みふけってしまった。 こんなお父さんだったら、そりゃファザコンにもなるぞ。 お母さんが、また素敵。いい女。

ミステリ:Ver.1より移行分:2001

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『斧』
D・E・ウェストレイク/木村二郎訳
文春文庫
「このミス」連発。ウェストレイクの名が気になりつつ手を出していなかったが、やっぱりおもしろそうなので、買った。うーん、おもしろいけどベストに入れるほどのものなのかな~。着想というかジョーク的ストーリーは好きなのだが。<2001.12.29.>

『心の砕ける音』
T・H・クック/村松潔訳
文春文庫
クックの文学的なシミジミとした良さが爆発。主人公が愛想がないながらも人間的で、安心して読める。<2001.12.29.>

『騙し絵の檻』
ジル・マゴーン/中村有希訳
創元推理文庫
無実の罪を負った主人公が謎を解く…という筋はどこかにあった気もするのだが、協力者の存在が明るい出口を感じさせてくれて、救われる。<2001.12.29.>

『女性署長ハマー』
パトリシア・コーンウェル/矢沢聖子訳
文春文庫
ドタバタものというかコメディーというか、この警察署シリーズは、検屍官シリーズとひと味違っておもしろいのだが、いまひとつヒロインの魅力がわからない。やっぱり検屍官シリーズのほうが好きだな。<2001.12.23.>

『R.P.G.』
宮部みゆき
集英社文庫
この人の本は、母が買ってくれるようになったので、実家へ帰った時かりてくる。おもしろいとわかっているので、慌てて読まなくてもいい、という感じ。恐い行動や心理を描いていても、哀愁が残るのが持ち味?<2001.11.17>

『私が愛したリボルバー』
『あたしにしかできない職業』
『モーおじさんの失踪』
『サリーは謎解き名人 』
イヴァノビッチ
扶桑社ミステリー文庫
最初は女性受けを狙ったタイトルに多少警戒したが、笑える!主人公がバツイチ30歳、という、まあ確かに女性受けする内容なのだが…。相方が、ヤバい感じのいい男。好きだな~。

ミステリ:Ver.1より移行分:2002~2003

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『お騒がせなクリスマス』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子訳
扶桑社ミステリー
訳者いわく「ミステリでなくファンタジー」という特別編だが、ステフはいつも通りバタバタしている。忙しいなあ…。どうでもいいけど、今や私ってステフより年上なんでは…。<2003.11.8.>

『ゼルプの殺人』
ベルンハルト・シュリンク/岩渕達治他訳
新潮社
うーん、訳がまずいのか、主人公が老人だからか。面白いことは面白いけどいまいち勢いのないミステリー。<2003.8.18.>

『やっつけ仕事で八方ふさがり』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子訳
扶桑社ミステリー
待っているミステリのシリーズが次々翻訳されるのはいいものである。(フロスト早く出してよねー)そして、ついにステフがレンジャーと…という下世話な面白さも。関係ないけど、いつか表紙にステフやモレリの絵を書いてほしいものである。<2003.6.22.>

『テキサスの懲りない面々』
ジョー・R・ランズデール/鎌田三平訳
角川文庫
出たら読むミステリのシリーズもん。暴力的ながらユルいミステリーで、下品な会話がたまりません。<2003.6.8.>

『コフィン・ダンサー』
ジェフリー・ディーバー/池田真紀子訳
文芸春秋
ライムシリーズ第二作。ハードカバーをモノともせず電車で読んだね。いわゆるどんでん返しにニヤリ、という感じ。<2003.5.29.>

『夜が終わる場所』
クレイグ・ホールデン/近藤純夫訳
扶桑社ミステリー
ミステリの中でも警察小説はかなり好きな分野(これもディーバーもそう)で、集中して読めた。しかし、刑事にも悪はあるという筋書きは私にとっては少し悲しい。<2003.5.29.>

『エンジェル』
石田衣良
集英社
著者はコピーライターだったのですね。死んでいる主人公が自分の人生を捜査するプロットは新しいと思ったが、もっと面白くできたのではという気もする。「エンジェル」がベンチャーの出資者を意味するというのも面白い。<2003.5.29.>

『ボーン・コレクター』
ジェフリー・ディーバー/池田真紀子訳
文春文庫
むむー、いいではないか。スピード感もあってハリウッド映画向き。四肢麻痺の科学捜査専門科リンカーン・ライムとヨゴレの美人刑事(でなくパトロール警官)というのもいい。ムゴいシーンが多いけど、続編が(文庫で)出たら読むだろうな。<2003.5.14.>

『真夜中への鍵』
ディーン・クーンツ/細美遥子訳
創元推理文庫
久々のクーンツ、「今度はナチじゃなくてロシアかー、ま、似たようなもんね」と思いつつやっぱり面白い。ハッピーエンドに決まってるから好きなのかも。舞台が京都なのも珍しい。<2003.5.13.>

『イノセンス 女性刑事ペトラ』
ジョナサン・ケラーマン/北澤和彦訳
講談社文庫
久しぶりのジョナサン・ケラーマン。おなじみのアレックスやマイロの名前も出てくるが、新キャラのペトラが主役。そして、もう一人の主役はやっぱり子どもなんだな。児童虐待テーマは健在である。<2003.4.30.>

『怪傑ムーンはご機嫌ななめ』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子
扶桑社ミステリー
ステフシリーズももう7作目、気を抜いて楽しーく読めるミステリである。ヒロインがめちゃくちゃなわりにモテるのが不思議だが、それも楽しい。二人の男性のうち、私はだんぜんモレリ派なんだが(イタリア系というのがたまらん)、やっぱり普通に結婚してしまうのはつまらないよね。<2003.3.22.>

『バイク・ガールと野郎ども』
ダニエル・チャヴァリア/真崎義博訳
ハヤカワ文庫
久々に軽いミステリが読みたくなってウェストレイクの推薦文にも惹かれた。うーん、ヒロインのハジケ具合は楽しいけど、ただ軽いだけかも。<2003.2.9.>

『ダーウィンの使者』
グレッグ・ベア/大森望訳
ヴィレッジブックス
進化論、遺伝子、グレッグ・ベアときて思わず買ってしまった。科学の解説部分が難しいのだけど、化学者たちが並外れた超人でないところに厚みがあっていいな、と思った。<2003.2.2.>

『さらば、愛しき鉤爪』
エリック・ガルシア/酒井昭伸訳
ヴィレッジブックス
ヴィレッジブックスはいくつか読んだけど、いまいち訳が面白くない気がするのは偶然だろうか。いろいろな恐竜の名前が出て来て恐竜好きには楽しく、ストーリーも飽きさせない。<2003.2.2.>

『赦されざる罪』
フェイ・ケラーマン/高橋恭美子訳
創元推理文庫
シリーズ久しぶりの新作。波瀾の多いデッカー家。しかし、リナ、子ども3人産んで、夫と死別して、刑事を改宗(?)させて再婚して、まだ30歳とはなあ。全体に妊娠にまつわる話で、読んでいて少し落ち着かなかった。<2002.8.11.>

『OUT』
桐野夏生
講談社文庫
久々にミステリっぽい本を読んだ。ミステリというよりはクライム、というに相応しいのだが、ミステリに入れておく。舞台設定は現実以上に現実くさいのだが、雅子がかっこよく描かれているところが良くて、わくわくして読める。<2002.7.10,>

『わしの息子はろくでなし』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子
扶桑社ミステリー文庫
続きが出てくれてほっとする、楽しいミステリー。今回も笑えた!しかし、もう少しモレリとの関係のテンションが上がってくれないと面 白さ半減?<2002.5.6.>

『詩的私的ジャック』
森博嗣
講談社文庫
まあ、なんと理屈っぽそうなタイトルだこと。森教授の名はよく目にしていたが、妹がかしてくれて初めて読んだ。面 白かったからシリーズものを続いて読むことになる。<2002.2.9.>

『すべてがFになる』
森博嗣
講談社文庫
犀川助教授の浮き世離れした常識っぽさが面白い。ミステリファンには「本格」へのこだわりがあるらしくて、なんかそういうのが鬱陶しくて日本のミステリはあまり読んでいなかったが、そういうことにこだわらずとも面 白いものは面白い。<2002.2.9.>

『真夜中のデッド・リミット』
スティーブン・ハンター/染田屋茂訳
新潮社文庫
ずっと読みたいと思っていたハンター出世作、めでたく復刊!しかし、大阪の旭屋とJUNK堂の両方で上巻しか売ってなかったのはどういうわけだ。(紀伊国屋にあった)今にするとモチーフは古臭いが、目まぐるしく変わる視点で読ませる。<2002.2.9.>

『けちんぼフレッドを探せ!』
ジャネット・イヴァノビッチ/細美遥子訳
扶桑社ミステリー文庫
心待ちにしているシリーズもののひとつ。わたしはほとんど恋愛ものとして読んでいるが、5作目にしてやっとステファニーとレンジャーがあやしい雰囲気になった。でも私はモレリのファンだけどね。<2002.2.9.>

『人にはススメられない仕事』
ジョー・R・ランズデール/ 鎌田三平訳
角川文庫
またもや、心待ちシリーズ。ステファニー・プラムシリーズを男側にひっくり返したような、ちょっと下品なコメディーミステリで、ノリが好きだ。より殺伐ともしてるけど。しかし、角川の翻訳ものは高いな。<2002.2.9.>

『神は銃弾』
ボストン・テラン/田口俊樹訳
文春文庫
「このミス」連発第二弾。あまり読みやすくはないが、元ヤク中でかなりの汚れ役ケイスが強烈。こんなヒロインは今までいなかった気がする。しかし、ヒーローの魅力はいまひとつか。<2002.1.5.>

ミステリ:Ver.1より移行分:2004~2005

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『逃れの町』
フェイ・ケラーマン/高橋恭美子 訳 
創元推理文庫
リナとデッカーシリーズ。分厚いし(文庫なのに1300円)、もうシリーズ追うのやめよー、と思いつつ、やっぱり読んでしまう。そしてユダヤ教という特殊な環境(?)の物語ながら、面白い。<2005.10.29.>

『ウォータースライドをのぼれ』
ドン・ウィンズロウ/東江一紀訳 
創元推理文庫
久しぶりのニール・ケアリーシリーズ。(フロストシリーズ早くだしてね)ポリーのキャラがなかなか良く、楽しめました。<2005.8.15.>

『モンスター』
ジョナサン・ケラーマン/北澤和彦
講談社文庫
久しぶりのアレックスシリーズ、長いだけあってなかなか複雑なプロットだが、読み始めると、やっぱり止まらない。<2005.5.4.>

『永遠の仔』
天童荒太
幻冬舎文庫
お客さんが読んでいると言ったので。長いのに売れただけあって話としては面白くて五巻イッキに読めたのだが、ミステリとしては&文学としては食い足りない。基本的に主人公たちが善人だからかな~。<2005.1.10.>

『痕跡』
パトリシア・コーンウェル/相原真理子訳
集英社文庫
事件そのものは、シリーズ初期のころのようなもんだが、周りの状況が複雑になっていて、こりゃ、シリーズ通して読んでないと面白くないだろうなあ、と思う。ファンとしては楽しく読んだけど。<2004.12.26.>

『監禁』
ジェフリー・ディーバー
早川書店
メモっておかなかったので、訳者の名前を忘れました。ディーバーの小説は、ミステリーの中でも端正な描写が魅力。と、とつぜん書評のようなことを書いたりして。このお父さん、イイ男だしお母さんも美女だっていうし、なかなか絵になるんだろうなあ。<2004.2.15.>

『曇り時々ラテ』
ジェイン・アン・クレンツ/中村三千穂訳
二見文庫
軽いミステリー(殺人あるちゅーに)。ほのぼのした恋愛(花嫁に逃げられたんだけど)。緊張せず楽しく読める癒し系ミステリという感じで気に入ったんだけど、訳文がイマイチじゃないかな~、どうも私はビレッジブックス(だっけな)とか、このテのエンタメ系文庫の邦訳に偏見があるらしい?<2004.1.18.>

『石の猿』
ジェフリー・ディーバー/池田真紀子訳
文藝春秋
ライムシリーズ、今回もジェットコースター。図書館で見つけてかりるので、一作飛ばしてるみたい。サックスがちょっと不安定なところがイイ女です。<2004.1.4.>

『黒蠅』
パトリシア・コーンウェル/相原真理子訳
文春文庫
視点がかわる書き方で、なんとなくいつものケイの葛藤が読めないと食いたりない、という感じ。ルーシーの成長は嬉しい。しかし、そりゃないでしょ~、というネタも(ネタバレ控えます)。<2004.1.4.>


ミステリ:Ver.1より移行分:2006~2007

2007年10月01日 | 本棚(ミステリ)
『捜査官ガラーノ』
パトリシア・コーンウェル 
講談社文庫
いまひとつ、登場人物に入り込めないのはシリーズ第一巻だからか。単純でない、深みのあるミステリを書こうとしてるのはわかるんだけどなー。<2007.9.17.>

『風の影』
カルロス・ルイス・サフォン/木村裕美訳 
集英社文庫
世界でベストセラーらしい。確かに面白く、上下巻を3日ぐらいで読んでしまった。父と子、母と子、メイドとお嬢様、男女の恋愛、とともかくいろいろな関係が語られていてミステリーの枠に入れていいのかどうか迷う。<2007.1.27.>

『ダーク』
桐野夏生 
講談社文庫
ミロシリーズに餓えて読んだ本。解説の通り、いままでのミロシリーズより「グロテスク」「OUT」に近いダークな小説だった。どれも好きだけど、ちょっと気分が暗くなる。<2007.1.27.>

『死の開幕』
ジェフリー・ディーバー/越前敏弥訳 
講談社文庫
正月の帰省列車で読もうと買っておいて少し放置。もう翻訳ミステリは無闇に買わないようにしよう、と思っているのだが、読み出すとジェフリー・ディーバーはやっぱり外れません。私はミステリだからといって犯人を想定して読んだりはしないのだが(成りゆき任せ)、それでもやっぱり「こいつか!」の瞬間が面白かった。<2007.1.27.>

『天使に見捨てられた夜』
『顔に降りかかる雨』
『ローズガーデン』
桐野夏生 
講談社文庫
桐野さんの「ミロ」シリーズ。今頃読んだけど、堂々たる3Fミステリーとといおうか、女主人公も魅力的で、久しぶりにミステリーらしいミステリーを読んだという気がする。『天使』では、松浦理英子が解説を書いている。「男性に依存せず自分の人生を主体的に営んで行こうとしている女性は、いったいどのような恋愛をし、どのような性生活を持つのだろうか」と、「恋愛と性愛をめぐる主題」を挙げているのには同感。<2007.1.4.>

『砂漠で溺れるわけにはいかない』
ドン・ウィンズロウ/東江一紀 
創元推理文庫
シリーズ完結!ニールが大人になってややつまらないなーと思いつつ、最後まで見届けた満足感は深い。あとがきに「フロスト」より早く訳した、と書いていたのが笑えた。<2006.11.3.>

『天使と悪魔』
ダン・ブラウン/越前敏弥 訳 
角川文庫
「ダ・ヴィンチ コード」より面白い、と聞いていたけど確かにそうかも。解説に、秘密結社モノのミステリは人の興味をひきやすい、てなことが書いてて、確かになー。で、キリスト教が、宗教の中でもポピュラーだから最大公約数が高くなる、というわけだな。<2006.7.9.>

『推理小説』
秦建日子 
河出文庫
「無駄に美人」のヒロインがいい。篠原涼子が「アンフェア」で演じた人物である。犯人もなかなか飄々としていていいですね。(あ、ネタバレ?)<2006.6.16.>

『街の灯』
北村薫 
文春文庫
お嬢様の主人公が、北村薫らしくて楽しい一冊。さりげないけど読み出すと引き込まれる。<2006.6.16.>

『九死に一生ハンター稼業』
ジャネット・イヴァノヴィッチ/細美遥子 
扶桑社ミステリー
もーなんも言わん。というほど、シリーズとしては円熟。おもしろい。ステファニーはかわいい。<2006.4.30.>

『ダ・ヴィンチ・コード』
ダン・ブラウン/越前敏弥訳 
角川文庫
出ました、ダヴィンチコード。期待しすぎか、わりにあっさりしたストーリーだったような…。無闇に衝撃的なのではなく、ヨーロッパが好きな人には楽しいだろうなあ、と思われる。いえ、私も好きだし、もう一回ルーブルに行きたくなります。映画も、そういう見方が楽しそう。<2006.3.25.>

『神の手』
パトリシア・コーンウェル/相原真理子 訳 
講談社文庫
衝撃の結末、というほどでもなかったかなあ。キャラクターのその後が知りたくて読んでしまうが、「愉快な仲間」というわけにもいかず、読んでて辛いところがある。<2006.1.4.>