緑の川の流れるところ☆母と娘のヅカ物語

あっという間に娘は高校生(笑)お勉強・お弁当・時々宝塚な日々です☆

泣けそうで、泣けない上條さなえさんの壮絶な自伝

2009年07月24日 | 本の紹介
先日紹介した、こちらの本が楽天から届いたので
一気に読みました。
http://blog.goo.ne.jp/papan22/e/
66179f61df129c26c43e2d93e52debde


父親の事業の失敗により、10歳にしてホームレス
になり、簡易宿泊所を転々とする生活。そして描か
れる、複雑な家庭環境・・・

泣ける本なのか??どうだったでしょうか?

一冊目のこちらは、「子どもの視点」で書かれています。
子どもの記憶や感覚って、案外刹那的で、断片的です。


大人の複雑な事情など、整理して理解するなんてムリ。

だからこそ、リアルだし、「子は親を選べない・・」という
言葉を思い起こさせました。子どもがゆえの戸惑いや
無力感が、胸に迫ります。

二冊目のこちらは、むしろ「大人の視点」で整理されて
書かれています。ゆえに、事実関係もきちんと読み取れ
ます。何がどうして、どうなったか・・伝わってくるだけに
読んでいてさらに辛いものがありました。


二冊とも・・泣けませんでした。泣いては申し訳ない気が
したのです。泣く・・というのはそこに「救い」がなくては
なりません。絶望感の中ではナミダは出ないのです。

でも・・二冊目の最後に、養護学校の先生の暖かさに
触れ、自分も先生になりたい・・と思うところでは「救い」
を感じ、ナミダが出そうになりました。

一冊目の初版発行のときは、「イジメ」問題がよく取り上げ
られていた時期でした。そして二冊目の初版発行は
今年の1月・・「子どもの貧困」が大きな社会問題となって
います。

これらの本は「これを伝えたい」と「説教」や「教訓」という
メッセージを込めて書かれたものでなく、「書かずにはい
られない」というエネルギーの元、書かれたような気がします。

このような本は、長きにわたり、私たちに表情を変えて語り
かけてくれます。

お手にとってみてはいかがでしょうか・・

ちなみに 我が家に遊びに来ていたバアバは、途中で
「辛すぎて読めない・・」と本を置いてしまいましたが
この記事についてブログを書く
« 久しぶりに小銭貯金しました♪ | トップ | ようやく私達の夏休みが始ま... »

本の紹介」カテゴリの最新記事