すべてはミンスのスローガン「コンクリートから人へ」が、
年々歳出削減の対象となった、公共投資を減少させ、
その結果が、日本全土に見られる、インフラの老朽化に
つながった。
今日の日経夕刊5面に、「十字路」というコラムに、高田
という人が、良い事を書いている。
まさにミンスの三年は、日本にとって「失われた三年」で
あった。
ミンスに、経済の何たるかを、理解できる人間はいない。
日銀の白川総裁が、来月中に辞めると安倍首相に
申し入れた事を受けて、今日の日経平均はリーマン
以後の高値を上回り、為替市場でも93円後半まで
下落した。
これで自動車・精密を中心に、輸出企業は大きく利益
を上げて、石化燃料の輸入金額上昇分をカバーする。
東京の兜町辺りを歩いている人たちの顔色が良くなった
筈である。
あのままミンスが続いていたら、今日の相場は無かった。
過去の統計上はそうなる。
長いミンス支配の時期に、勤労者は賃金カットで
苦しめられた。
政権交代が成って、株価は30%も上昇した。
経団連の会長、米倉は住友化学の人間で、考えが古い。
理屈から言えば、経済事情が好転し、個々の企業の
業績が上がり、給料も上げても良いかと成るには時間差
がある。
だが景気の気は、気分の気だから、株価が上り時価総額が
上って、会社内はほくほく顔が増えている筈で、先に給料
を上げて、従業員の顔も、ニコニコさせる余裕はある筈だ。
先ずは給料を上げようじゃないか。
大企業が給料を上げなければ、中小零細に賃上げの機運が
出てこない。