パナマ、キューバ、フイリッピン、日本、ドイツ。
以上五か国だけで、ドイツでは憲法とは言わず
基本法のままで通し、しかも57年には自主憲法を
作り、アメリカ製は破棄した。
戦後60有余年、金科玉条のごとく有難がっている
おめでたい国は、日本だけである。
安倍総理は、戦後の占領体制から脱し、日本の憲法
を作り直そうとしているが、当然のことなのに、ボクの
廻りにも、憲法だけは改正は嫌だと、困った事を言う
人間が居る。
戦時中にも米軍の空襲にも遭わずに過ごした幸せな
人達だ。
アメリカがいつまでも、沖縄などの基地に置いた軍で
日本を守ってくれるとでも思っているのだろうか。
先の大戦の火ぶたを切ったのは、日本海によるハワイ
奇襲にあった事実の陰に、ルーズベルトによる、日本
から先に手を出させる作戦があり、またトルーマンは、
ウラン原爆の効力を広島で確認しながら、プルトリウム
の性能も知りたいと、長崎に第二の原爆を落とせと命じ
たことぐらい、歴史の事実として知っていたなら、日本を
最後まで守るのは、日本の国防軍である事ぐらい常識
である。
テレビ東京系の「たかじんのマネー」に、
見るだにおぞましい田原が出ていたから、
遅めの昼食を摂りながら、心を入れずに見ていた。
田原はボクと同年である。見るからのワルだ。
日本のテレビ界は、今年79歳になる男を使わないと
成らぬほどに人材が払底したのか。
青山繁晴、水道橋博士など、田原を除けば論客が揃う
この番組を、紅一点の真鍋かおりが、実質司会進行を
努めて、五月蠅いオッサンを仕切っている。
この娘は、行く先阿川佐和子の跡を追うだろうと感じる。
番組の中に、韓国の売春売り上げは、GDPの5%と出た。
中国の流通紙幣に、ニセ札が何ほどか、把握が出来ぬとも。
そういえば、ひところ麻薬と共に、北朝鮮の偽札が騒がれて
いたが、ミサイルの陰に隠れた感がある。
青山が中国の発表する統計はウソばかりと断言した。
本当にそうなら、日本にとって悪いハナシではない。
小林一茶の、この句は知らなかった。
頂戴物の「栗蒸し羊羹」の包装紙に書いてあった。
大阪心斎橋の「庵月」という店のものである。
ボクは十七文字なら、俳句よりも川柳の方を好む。
芭蕉はあまり好きではない。一茶は庶民的で良いなと思う。
矢張り三十一文字の側に立つ。
最も好きなのは、古今集だが、万葉集では庶民の歌に心が
うたれる歌が多い。
特に防人の歌の中に、涙を伴うものが多い。
時の王朝は、なぜ九州の防備に関東以北の人を徴兵したか。
「唐ころむに取りつき泣く子らを置きてぞ来ぬや母なしにして」
こんな残酷な歌もない。父の衣服にすがって泣く子らには、
育ててくれる母も居ないのである。徴兵された男の妻は死んだのだ。
村には役所もあって、この男の状況を把握していただろうに。
これは、父子の永遠の別れの場面だ。残された子らは飢えて死ぬか
タチの悪い親戚に、売られる運命が待っている筈だった。