黒川委員会の報告書は生々しい。
だから事故当時の現場の状況が良く分かる。
「おまえ、海水注入は」
「やってますよ」
「おいおい、やってんのか。止めろ」
「何でですか」
「おまえ、うるせえ。官邸がもうグジグジ言ってんだよ」
これが12日夜に、現場で指揮を取っていた吉田所長に掛かった電話。
掛けてきたのは、官邸に詰めていた武黒フェローだった。
(武黒ってフェローかなんか知らんが、日ごろからこんな言葉の男なのか)
菅直人が武黒に、五月蝿く噛みついていたことが良く分かる。
現場では、吉田所長が独自判断で、海水注入を続けていた。
菅直人は、15日早朝にも東電本社に乗り込み、怒鳴り廻したと報告書に明記。
「撤退などありえない。日本が滅亡する。命がけでやれ」
吉田所長は「現場は逃げてなぞいなかった」
とんだ菅直人の、ひとり目立ちたかったサル芝居だった。
またも輿石の暴言である。
こんなヤツしか、幹事長の候補も居ないのが民主党か。
野田党代表が、鳩山の党籍剥奪期間を6ヶ月にした。
党代表が、代議士会で「心から」を三度繰り返して、
全員で議案の可決を要請した。
それを、あの日教組が、開き直って、党の公認候補にすると。
これで民主党に、党内秩序が保たれるのか。
なんでも、輿石がぶち壊す。民主党に非ずして日教組党である。
国会事故調査委員会の黒川委員長である。
果たして東電と菅内閣が言うように、大津波が来たのが
大事故の原因といえるのか、地震の段階で原発破壊が
あったのではないか、更には菅総理の一連の言動が、
現場にとって邪魔になったのではないか。
やれ、ナントカ委員会、それ、、カントカ委員会が、
特に民主党が政権を握ってから、タクサン出来たが、
これといった仕事をしている実感が、国民に伝わってこない。
そんな中で、福島の原発事故と、そこから派生した被災地の
住民の避難指示など、これは「人災」である可能性が高いと
明快に指摘している。
かのマダラメ委員長は、己の仕事と比べて見て恥を知るべきだ。
官邸という言葉が飛び交ったが、菅・枝野は不必要な混乱を
被災地に招いた悪党であった自覚を持っているのか。
事故が起きたら、すべてが「想定外」で済ます、菅や枝野の
体質自体が、問題先送りの責任逃れを呼んでいる。
黒川氏は、世界の評価を落とした日本にも、人有りを示した
功労者と言える。
膨大な報告書だが、ほぼ同時進行で英訳も出来ているという。
日本の公文書んは珍しい、易しい言葉で書かれている。