そりゃそうだろう。自見なんか、連立のおかげで大臣席に座れた。
ここで手放したら二度と座れない席を、簡単に明け渡したくは無いよな。
国民新党の看板は、郵政民営化の修正だ。
表看板を忘れて倒閣だけが頭にある亀井に付いて行く訳ないもんな。
幹事長の下地の方が、言行一致に見えるしな。
この党も、次の選挙で消える運命にある。
パナソニックとソニーは、もう再起不能じゃなかろうか。
日本勢で唯一シャープだけは、希望の星だと思っていたのだが、
台湾の鴻海の資本を10%受け入れて、提携関係に入ったとの
ニュースを見て、瞬間シャープもかと嘆いたが、思い直すとこの
シャープの選択は、まだ賢明だと思えてきた。
この両者は、6年前の売上高が同じレベルにあったそうだ。
だが今は鴻海の方が、シャープの5倍にもなっている。
まさに日本の家電メーカーの弱体化を物語るに足るハナシ。
過去の栄光の歴史は、先人が作ったものと知るべし。
電気業界での、シャープ経営陣の英断をに拍手しておく。
それだけじゃない。賠償資金に充てるとの理由で、別に八千億円も入る。
東電に注入される公的資金の総額は、なんと三億五千万円の巨額に達する。
これはもう私企業ではない。立派に国家機関の一部になっている。
電力供給の権利を独り占めした、供給者優先権を得た役所が出来たに等しい。
デフレ経済の中で、中小零細企業には、東京都た神奈川県のように、
戸別折衝の機会も与えられず泣寝入りになるのか。
政治の貧困というしかない。
日経の購読を始めて60年近くなる。
ドイツやオーストリーに居た間も、ロンドン経由で取り寄せていたから、
その意味からは、立派な日経フアンと言う事が出来る。
しかし最近の日経は、朝日と読売の悪い部分を、兼ね備えるようになって、
気にいらぬところが多くなった。
特に今朝の社説である。全文を載せるのは馬鹿らしいから、社説のタイトル
だけを、持ってくる。
消費増税法案の成立へ政治の責務果たせおいおい、それが政治の責務
だったかと問いたくなる。
「財政再建の一歩を踏み出すため、与野党が責任を全うすべきだ」
そうかなあ。財政再建を重視すべきは当然ながら、三年前の選挙で政権が
代わったのは、民主党が、行政の無駄や、省庁のタテワリにメスを加えたら、
埋蔵金がうじゃうじゃ出てくる。
そう言ったから、自民中心の政権が長すぎた膿を出してくれるのかと、
期待しての結果じゃなかったか。中央省庁が地方に出先機関を持ち、
公務員の数も地方機関に勤めている方が中央に居る人間よりも多い。
これを地方自治体に任せるとの公約ではなかったか。
地方の出先機関があり、そこだけでは話が通らないから、中央に出かける。
だから出張者で、飛行機も新幹線も朝から満席になる。
こんな無駄が、他国にあるだろうか。
近畿運輸局も、近畿通産局も、中小零細企業にとって邪魔なだけだ。
社説には、良いことも書いてある。書いてあって当たり前である。
景気への配慮は欠かせない。それにも賛成だ。だが14年になってから
上げる消費税をなぜ野田内閣が、目の前の多くの問題を放置したまま、
先の話に夢中になるのか。それを、どう解説してくれるのか。
今の日本が、消費税を僅かの5%で乗り切っている事が、日本の潜在的
財政再建能力と国際社会は見ているのだってこと、分からんか。
野田政権は、鳩菅よりも、まだ始末におえない。目先を無視し、
先のことばかり論議を繰り返すだけの、塾みたいな党だからである。
政権与党は松下政経塾じゃない。