強いか弱いかを論じるには早過ぎるのだが、
開幕時点で捕手に誰が指名されるかで決まる
と予想しておく。
楽天からFAで来た藤井には悪いが、開幕捕手
が藤井なら、四月ごろまで苦戦が続くだろう。
正直に言って藤井の一億円は高すぎる。
小宮山や岡崎など、せっかくのチャンスをものに
出来ぬのなら、いっそ狩野にマスク専任を命じる
べきだろう。
城島が開幕に間に合えば、言うこと無しだが、
それでも捕手というポジションは怪我も多い。
狩野は09年のシーズンを、守りきった生え抜き。
藤井と比べて劣る点があるはずがない。
投手陣の良し悪しは、捕手次第とも言える。
先発陣に、久保・能見・岩田・スタンリッジ・下柳と
指を折れるだけ幸せだ。昨年まで何度、安藤・福原
と指折りしては裏切られてきたことか。
今年はそうしたメンバーに加えて、若手の台頭も
期待できるのだから、去年の実質久保ひとりと
比べてなんと幸せなことだろう。
最後に一言。矢野は現役引退声明を出すのが
早すぎた。
あれが無かったら今年一年はいけたのに。
カダフィ大佐が率いるリビアは大統領制も
布かず、全国人民会議を設け、人民委員会書記
が各分野の閣僚の代わりを務めるなど、中国に
よく似た態勢の国だが、今まさにそのリビアに
起きた反政府デモが国家体制を倒そうとしている
のだから、毎日はらはらしながら、インターネットの
流入に神経をすり減らしている。
共産党の一党独裁が長く続けば、中央の目が
届かぬ地方から腐敗官僚が好き勝手をやる。
一日辺り300回にも上る反政府デモが、それを
如実に物語っている。
目覚めよ! 中国人民たちよと声援を送る。
君主国であれ、専制者独裁政権下の国であれ、
少数のスンニ派が支配して、多数のシーア派を
従属されている図式がある。
かといって、スンニ派がイスラム原理主義という
わけでも無いようなので、この両派の対立は、
宗教的なものではなく、単純に少数の権力者への
大衆の不満が爆発したものと見て良いようだ。
リビアの混乱が急速に拡大しているが、カダフィ
の次男が取る収拾策が過激に過ぎるからと
見える。カダフィも老いたのか。長年大佐を自称
していたが、軍の正式な階級ではなく、エジプト
のナセルに信望が厚く、ナセルが大佐だった
のにあやかって自ら大佐を名乗ったものらしい。
一神教の下では混乱は生じないと思っていたが、
どうやら間違いであったようだ。
スンニ派とシーア派では、イラクを思い出すが
共にイスラム教徒なのだから、事を穏便に治め
られぬものか。他国の異教徒とはいえ、徒に血が
流れるのは嫌なもの。
二十年前の日本だったら、エジプトやトルコに
呼びかけて、諸国の安定に乗り出すだけの力が
あったのだが。