ご存知の向きもあろうが、月曜日の午後10時
に始まるBS4「日テレ」のフォレスタの日本歌曲
を楽しんでいます。
最初は男性だけのコーラスだったが、何時しか
男女混声となって、今は男性6名女性4名が
明治・大正・昭和の名曲を歌って聞かせてくれる。
暮れにNHKが放映した「坂の上の雲」でも、
広瀬武夫海軍将校が、ロシアの上流階級社会
で同時期の作曲家、滝廉太郎の「荒城の月」を
披露する場面があったが、日露戦争の時期に
早くも滝のような作曲家が日本に生れドイツ
留学中であったことにに感動を覚えます。
昨日のフォレスタでも滝廉太郎の「荒城の月」
が歌われました。戦後の新京で緒方敬介と
言われた先生がご自宅を開放して、学校が
閉鎖された生徒のために私塾を開かれ、
教科書を離れた英才教育を施して下さった。
その中に「日本で生まれたあらゆる歌曲の中
で、滝廉太郎の『荒城の月』こそ、日本を代表
する名曲」と教えられた想い出があります。
戦後二年目の十月に淡路島の南端の町に帰
り付き最初の音楽の時間に、担任の佐野先生
から「何かしている歌を歌え」と言われ、自ら
伴奏して下さった。
ボクは緒方先生の教えに従って「荒城の月」を
歌いました。もう六十年以上も昔のことですが、
歌には思い出が付きまとう。
声帯を二度も壊して、もう歌を忘れたカナリヤ
状態のボクですが、毎週月曜10時を忘れない
ようにしています。