作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 もう一つの記念日 】

2008-10-01 23:38:00 | 02 華麗な生活


実は本日もう一つの記念を作った。
昨年十月一日付で、ボクの作家デビューとなる
『炎の商社マン』上下二巻が出版された。
昨日ボクの第七冊目となる『逆転・関ヶ原』を
書きあげた。

ただいま、全国主要都市の、超著名書店のあちこちで、
「小林真一フェア」が開催されている。既刊の六冊が
すらりと並べられ、大変な光栄を感じている。

                       パパゲーノ

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【 十二年目スタート 】

2008-10-01 23:37:00 | 02 華麗な生活


今日はボクにとって記念日である。
あまり名誉な記念日ではない。

丸十一年前になる、九七年十月一日に、
ボクは生まれて初めての人工透析を受けた。
荒っぽい獣医みたいな医師の乱暴な扱いと、
決して親切とは言えない、ナースたちだった。

ボクは見たこともない、太い鍼を二本左腕に刺され、
その痛さに半ば失神した。
四時間の予定が、三時間ぐらいで中断となった。

透析を行う腕の、手首の辺りに動脈と静脈とをつなぐ
手術を行い(それをシャントと呼ぶ)、あらかじめシャントを
作っておいて、静脈が太く育つのを待ってから、透析穿刺を
行うのが、普通だとは後で知った。

ボクの場合は、前日の九月三十日にシャント手術を受け、
その翌日午前中に、早くも初の穿刺が行われた。

透析は健常者の「排尿」の代わりであるから、透析の時間経過
とともに、総血液量の中の水分がどんどん減っていく。
当然血圧が下がっていき、貧血となる。

ボクが三時間足らずで、半ば失神したのは、血圧急降下、
貧血、痛みに耐えかねるの三者一体攻撃に負けたわけであった。

到底こんな治療が週に三回のペースで続行されるのに、
生命が持つわけがないと思われた。
心底から、早く楽に死にたいと願ったものだった。

あの日から丸十一年が経ち、今日無事に十二年目の初日を
おえたことが、我ながら奇跡と思える。

                       パパゲーノ

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