最近になって出会いが増えて、なまじ5冊も本を出したから、
質問受けることが多い。
腎臓の機能がなくなって、人工透析を受けるようになり、
十年と九か月が経過した。
実質的に放棄したはずの社長業も二十九年となり、
六年ばかりをかけて、懸命に壊してきた会社が、漸く再建
できる地ならしができた。
なんといっても二十九年だし、資本金だって一億円を超す。
誰もがやったことのないことばかり、異例の経営をやって
きたのだから、もう一遍世間をあっと言わせたい。
意図的に「社長業は休業状態」と言い続けてきたのだが、
武士じゃないから、簡単に「二言あり」で行くことにした次第。
出版部門だって、売名行為をやっているんじゃないよ。
最初から採算を言い出したら、それを担当する社員が
気の毒だと思うから「儲けなくてもいいよ」と言っている。
六冊目になる本が八月には出るだろう。
はじめて書く、完全なフィクションの小説である。
二冊目に出てくる、なんとも可憐な「青山かおり」を
再現させろとの読者のお声に応じて書いている。
いまだにどんな顔立ちなのか、よく分かっていないのだが。
パパゲーノ