作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 関西二期会 】

2008-05-18 22:03:00 | 02 華麗な生活

パパゲーノの華麗な日々が続いています。
昨日に引き続く「文化の日」で、今日は尼崎まで遠征し
アルカイックホールで、関西二期会の公演「セビリアの
理髪師」。

長くヨーロッパに居たし、行ったことなら何十回。
マジメに働き過ぎて、サラリーマン時代には来客接待だけが
オペラ座行きでした。

あまりにも有名なロッシーニの床屋を、今頃になって初鑑賞。
いつも思うことだが、日本のオペラ層は厚いことを今日も痛感。

この演目が、こんなに素晴らしく、明るくユーモアに溢れ、
主だった役のすべて、伯爵、フィガロ、ロジーナ、バルトロ、
バジリオ、ベルタの全員が、朗々と歌い上げ「やっぱ関西
二期会は凄いや」

テレビ「オーラの泉」の江原啓之が、ロッシーニの役を演じ、
お芝居が始まっているのに、まだ譜面が揃っていなくて、
進行に沿って慌てながら書いているという演出には、面白く
もあり、その奇抜な演出にほとほと感嘆しました。粟国淳
さんに拍手。

指揮者も断然良かった。現田茂夫は指揮をしつつ終始
歌ってもいた。

一つだけケチを付けるとしたら、ロジーナの可愛さに対し、
伯爵の男前が今一だったこと。あのロジーナには、もっと
イケメンが欲しがった。

このオペラには続編があり、それがモーツアルトの「フィガロの
結婚」あの中では、ロジーナは早くも夫である伯爵の愛が薄れ
孤独をかこう気の毒な立場になっている。

フィガロは、こちらの方がむしろ生き生きとしていて、演じた
大谷圭介もハンサムボーイ。
何度も繰り返されたカーテンコールでも、フィガロがトリを
取っていた。
それにしても、観客がスタンディングオベーションで応えたのには
驚愕。ついにオペラもミュージカル化しちゃったんだな。




                       パパゲーノ

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