昨年末に横浜在住の女性から件の品を頂戴しました。
2005年の全国酒類コンクールで、初の満点
グランプリ受賞とあるから、日本酒系にうとい
ボクには勿体ない銘酒なんだと思います。
透析生活も十一年となり、お酒との縁が切れた
ボクだけど、これは味あわせていただく必要がある。
ワイングラスにほんの少量を注いで飲んだのだが、
これが琉球泡盛の飲み初めである。
アルコール度40%だから強い。
濃厚なとろ~りとした甘味がある銘酒の少量で、
陶然となった。
この送り主の女性は、ボクの記憶の中ではいまだに
十代の少女。
サラリーマン時代のボクの保護者の一人で、大学の
先輩でもあられた樋垣正三さんの令嬢である。
樋垣さんの一人娘で、まだ二十代も半ばだった
ボクは、よくトランプ遊びを共にした。
その彼女が、今やお孫さんが出来たとあり、
少なからず驚いた。
樋垣さんご夫婦は、すでにこの世には居られない。
まさか、あの少女から銘酒をいただく日が来る
なんて、想像もしたことがなかった。
パパゲーノ
衛星放送の画像が見違えるほど良くなって、
かつてアナログのハンディカムを持参して
撮りまわったのが馬鹿らしくなってくる。
BS日テレが流す「ヨーロッパ水紀行」が、特に
お気に入りなのだが今夜小沢征爾指揮のサイトウ
記念コンサートの後で、流れた「イタリヤ・ホテル」
に出てきた、マッジョーレ湖畔の五つ星ホテル
デス・イレス・ボッロメッセは、八七年に二泊
だったかしたホテルで、映像で内部の詳細を
写されるのを見て、ひときわ郷愁を覚えた。
あのレストランも、バーもテラスも、みんな席に
座ったり、歩き回った場所だと思えば、懐かしくて
当然のこと。
ボクの最新著作「アルプスの小川」にも、
「ストレーザ」の欄に登場する、このホテル。
出来るものならもう一度は行ってみたい。
パパゲーノ
つい今しがたまで、NHK衛星第二で「日本の叙情歌」
を聴いていました。
戦前の日本人は皆が、この種の歌を習い、歌うことで
日本の美しさを思い、愛する心が芽生え、日本人として
生まれたことの誇りを覚えたものでした。
思いがけず、佐藤しのぶが登場し、「荒城の月」を
歌った。圧巻でした。
彼女は今年六月、兵庫県立文化芸術センターで
「メリーウイドウ」に出演する予定。果たして
チケットが取れることやら、今から気を揉んでいます。
パパゲーノ