作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 透析生活10年目 (23) 水分制限 】

2007-04-20 14:22:19 | 09 透析生活15年目


腎透析に関する記事は、圧倒的多数の健全者には
何の意味も持ちませんが、ご本人とご家族にとって
みれば、なかなか他人の状況を知る機会が得られ
ず、それを公開することは、意味のあることと思い
適宜書いています。

昨日の日経夕刊に「血液透析」の記事が出ました。
水分摂取量が一日800mlに抑えられる事が最も
苦しいとありました。
それを受けて、汗を出すのが良い、だから足湯を
やっているとも書かれていました。

これを書いている記者は、透析のことがあまりよく
分っていない。いえ、殆ど知らずに書いている。

血液透析患者は一様に苦しむのは、水分の摂取
制限です。初期段階でまだ尿が出ている人は良い。
いずれ腎臓は尿を作る作業を辞めてしまい、無尿と
なってからが本当にタイヘン。

例えば朝食にミルクを飲む。コーヒーも飲む。そして
朝食後のクスリを飲むために、ごく少量の水も飲む。
これだけで400mlになります。一日800ml
と制限されたのが、もう半量も飲んでしまった。

昼食を摂るのにも、なにがしかの水分が必要。先ず
200mlですめば良い方でしょう。これで600
です。もう後200しか飲めない。このプレッシャー
が何よりいけない。強いストレスになるから。

ビールなんて無理無理。缶ビール一個で350ml
もある。生ビールのジョッキには500ml入って
います。

汗をかくのが良いとも書いてありました。何故かとは
書いていない。人体から余分な水分を排泄するの
に、第一は尿、第二が発汗だからです。足湯は確か
に発汗促進となるでしょう。ボクは最初の頃、発汗
目的にサウナに通い10分を7回なんて無茶をして
いました。

今は何もしていないし、水分量も目安だけであまり
気にしていません。透析に入る前に計る体重が、定
められた基本体重(ドライウエイトという)から、どれ
だけ増えたかが問題なのです。それが800gだった
ら透析が楽になるというわけです。実際にやってみ
たら分るけど、尿がどんどん出ていれば別だけど、
800に抑えるなんて殆ど無理です。

85%の透析患者は、普通の社会生活をやっていると
書いてありました。10年間やって来たボクが見ると
ころ、この記事は甘すぎます。むしろ85%が何がし
かを犠牲にして、社会生活を続けていると思います。

特に糖尿病の方は、せいぜい医師の指導に従い、
絶対に透析にはならぬと心に誓って、腎臓を守って
ください。

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【 コーヒーから連想する町の名前 】

2007-04-20 12:13:25 | 02 華麗な生活


ヨーロッパ各都市の中で、コーヒーから
思い浮かぶ街は何処と、社内の若い人たちに
訊ねてみたら、なんと・・・・

出てきた答えは、パリ。

なんで? 

カフェ・ド・パリからの連想です。

おいおい、映画「甘い生活」のカフェ・ド・パリ
なら、パリには無い。あれはローマにある。

文句なしにウイーンという答えが出ると
思い込んでいたのが間違いだったようです。

これが紅茶だったら、間違いなくロンドンだったん
でしょうが。

                 パパゲーノ

               

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