作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 歴史エッセイ (6) 後醍醐天皇は自己中 】

2006-11-17 21:55:00 | 05 歴史エッセイ


皇国史観真っ盛りの中で始まった歴史好き人間
だから、当然のように後醍醐を英明の君子と
崇め奉った。

戦後のマルクス史観に染まったわけじゃないが、
歴史の本をいろいろと読むにつけ、後醍醐ほど
自己中で、かつ政治が出来んしょうもないのは、
他にあんまり居らんと、コペルニクス的な変化が、
ボクの中に生じてきた。

楠木正成とその一族は、尽くすに値しない後醍醐
のために、あたら生命を捧げたことになり、それ
は幼い正成(幼名は多聞丸)が、観心寺で宋学を
学んだことに起因する。宋学との出会いが無かった
ら、一族は湊川でまた四条畷で、勝つ見込みのない
大軍との戦いの中、生命を落とす必要はなかったのだ。

宋学(南宋学というのが本当だろう)は、所詮、
北方民族金の圧迫に耐えかねて、南へ逃れて
「尊王攘夷」を唱え、最後には元に屈するに到る
亡国の拠り所となった一種の信仰で、なぜ奥河内
の土豪、楠木家がこんなものを学ぶ必要があった
のか。単なる偶然であるに違いなく、その偶然が
一族をあげての後醍醐と、その子後村上への奉仕
となった。

18名居た後醍醐のハーレムの中から、阿野廉子と
いうのが選ばれて隠岐の島まで付いて行く。

このオンナが悪女で、こともあろうに足利尊氏と
通じてまで、護良親王を排除する。自分が産んだ
義良親王に天皇位を譲らせたいがためである。

鎌倉幕府を倒すのに、護良親王の存在がどれ程
大きかったか、勲功第一といっても良い。
後醍醐は悪女の囁く言葉に目がくらみ高氏を尊氏
とし、尊氏なんかよりも遥かに功績のあった赤松
則村・則祐親子をないがしろにした。

赤松の離反が、その他の武将連が足利方につく
流れを作った。

南北朝時代を語りだすと、ボクは熱くなる。

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【 歴史エッセイ (5) 芦屋は楠木・足利の古戦場 】

2006-11-17 13:43:47 | 05 歴史エッセイ


楠木正成と足利尊氏の対決となれば、
勝つも負けるも、芦屋打出の浜が主要な舞台となる。

陸奥から北畠顕家が率いる大軍に圧倒されて
足利が京を捨てて九州へ落ちるのだが、

その時、楠木正成が本陣を構えたのが山打出で、
国道二号線沿いに昭和8年に建立された石碑が
立っている場所が本陣跡。

陸軍中将本荘繁三郎という人が、彫りこんだ文が
読めなくなるほど磨り減っていて、紙に写したもの

があるが、そこには明確に「逆賊尊氏」と記されて
います。

この戦では正成の采配のもと、足利軍は逃げに
逃げる。

そうして海岸ベリの魚崎八幡宮に達し、源氏の
守り神である八幡宮に、九州での再起を誓い、
再度上京の折のご加護を祈るのである。

山打出の石碑は見逃しやすいし、魚崎八幡宮も、
正面のセブンイレブンの方が人で賑わっています。



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【 革新派知事の呼称は何だったのか 】

2006-11-17 13:36:22 | 04 時事ニュース


和歌山県の木村知事である。

出納長が逮捕されて、出てくるわ出てくるわ、
官制談合の裏づけが。

何もかも否定しているが、知事室の隣室の
金庫から巨額の現金は出てくるし、先に逮捕
されたゴルフ場経営者からは、フランス・ブランドの
男女ペア・ウオッチが、さらに
イタリヤ製の高級
ウオッチも貰ったことが明らかに。

自治省の役人上がりが50個もの高級時計を
コレクションして、それを自慢げに見せびらかし
ていたという。

二期目の知事ボーナスは返上と声高に言って
いたのに、家族の生活があるから、やっぱ欲しい。
12月2日付けで知事退任届けを出したのも、
冬のボーナスが貰えるギリギリの日だから。

こんなヤツが何で「改革派」を名乗れたんだろう。

談合が当たり前の公共事業。
田舎に行って「お~い、社長」って呼びかけたら、
汚い服着たのが大勢振りかえる。

農漁協と土建屋のオッサン。小沢一郎お得意の
田舎周りは、二つの集票マシンを固めて歩くって
ことなんだよ。



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