LENS-小林賢太郎-

作りとしては三谷幸喜とは違いますが、随所にお笑いを入れているところ、ラストをかなり意識しての作品の流れは同じですね。

もっとも、こういう要素は程度の違いはあっても舞台演劇に共通しているものですが。

基本的に同じ舞台装置を使いながらラストまで同じメンバーで仕上げていき、そして、誰が犯人かを探していくものですが、犯人探しの盛り上がりの無さは意図的なのかなあ

それとも結果的にそうなってしまって、それを逆手にとって、ラストにつなげたのかは不明です。

もう少しメリハリやおふざけがあっても小林賢太郎っぽくて良かったような気もしますが、あえてそうしているのかも知れません。全体的には思ったより茶目っ気は抑え気味でした。

キャラクターが際立ち、なかなか見ごたえがあって面白かったです。

なぜかどうしても三谷さんと比べてしまいますねえ。なんでだろう。
小林ファンとしては悔しい気もしますが、正直、舞台としては三谷さんに軍配です。これはしかたない。三谷さんは別格ですから。

でもしつこいですが、LENS、良かったです。