青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方をいう
青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ。
逞しき意思、優れた創造力、炎ゆる情熱、怯懦を却ける勇猛心、
安易を振り捨てる冒険心、こう言う様相を青春と言うのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時に初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失う時に精神はしぼむ。
苦悶や猜疑や、不安、恐怖、失望、こう言うものこそ恰も長年月の
如く人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は70であろうと、16であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きにも似たる事物や
思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、小児の如く求めて止まぬ探究心、
人生への歓喜と興味。
人は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。
希望ある限り若く、 失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして威力の霊感を
受ける限り人の若さは失われない。これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が
人の心の奥までも蔽いつくし、皮肉の圧氷がこれを固くとざすに至れば
この時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞う他はなくなる。
(松永安左ェ門 訳)
【サムエル ウルマン】
(Samuel Ullman)
その後、両親とともにアメリカに移民し、後半生をアラバマ州バーミングハムで過ごす。
「青春の詩」は、ウルマンが70代で書いたとされる。
ネットで見つけた青春の詩です。気にいっていたので紹介しました。
私の下手な感想は似合いませんので遠慮いたします。
これからです、「あらかん世代」の青春時代の始まりです。