五輪観戦！男子マラソン

女子はダメでも男子で・・・、と友人と日本人が集まる36キロ付近で男子マラソンを応援しました。前の時はスタート直後の5キロぐらいのところだったので、選手達はあっという間に集団で通り過ぎたのですが、36キロになると、先頭から最後までかなり時間がかかります。
日本人選手が活躍する最後の競技とあって、日本のマスコミがたくさん来ていました。日の丸の旗を広げて写真を撮っていると、××新聞の記者から取材を受けました。記者：誰の応援ですか？、友人：日本の応援です、記者：何の競技を見ました？、友人：星野ジャパンだけを見に来ました…、記者：いつまで北京に？、友人：今日の昼に帰ります。うーん…。
私達の隣には女子アナが実況中継をしています。“アッ、日本の選手がやってきました。尾方選手、頑張れ！”みんなも釣られて“ガンバレェー、尾方ァー！”と大声を出したのですが、前を通り過ぎたのはどう見ても白人でした。

その後も、女子アナの“アッ、日本の選手がやってきました”と言うのが何回かあったのですが、白と赤のユニフォームを着ている他の国の選手だったり、韓国の選手だったり。

これは多分尾方選手だと思うのだけど。

もう選手はいないのかなぁと思っていると最後から2番目に佐藤選手がやってきました。完走に向けて応援です。国の代表選手がこれほど苦しむなんて、本当にマラソンは過酷なスポーツだと思いました。

友人を空港まで見送り、市内まで戻ってきて、沿道のオリンピックの旗を眺めていると、今回本当に中国は頑張ったナァとシミジミ。張りぼてでも嘘だらけでも、必死でホスト役を務めたと思います。大きなアクシデントがなくて本当によかった。金メダルは取りすぎだと思うけど、これも必死でトップレベルの選手を育ててきた結果。中国人は本当に誇らしげです。何もかもが特殊だった20年ほど前の中国を思うと、やっと他の国と比較の出来る普通の国になりつつあるのだなぁと思います。友人も北京がきれいでびっくりしていました。地下鉄でタッチパネルの券売機にうっとり…。職場の方からお土産は食べ物以外で…と言われてきたそうですが、食事も気に入ってくれたみたいだったし。

オリンピックはこれでおしまい。よく考えると日の丸の旗を振るなんて生涯初めてのことでした。それも中国、北京でです。あとは、いつになったら日本の試合で中国人がブーイングしなくなるのなぁ…。