韓国に引導を渡された夜

日本、韓国に大敗…サッカー東アジア選手権(読売新聞) - goo ニュース

最初に韓国代表にお礼を言いたいです。
「現在の日本代表の実力を知らしめてくれてありがとう」と。

テレビで韓国戦を見ましたが、ハッキリ言って力負け、完敗でしょう。
今回の一戦は日韓共に海外組不在でしたが、韓国は中国に０－３で敗れており、日本もふがいない試合が続いていたので、日韓両者ともにモチベーションも高く、ガチンコの日韓戦でした。（香港戦とは打って変わって国立が満員だったのがその表れでしょう)
そんな状況下で１－３の敗戦。言い訳はできないでしょう。

確かに韓国に与えた１失点目と２失点目は不運な側面もありました。
１失点目のＰＫは先に日本が決めたＰＫが伏線になっていて、「ここでＰＫを与えなければ」という演出をもたらしたのではないでしょうか？
２失点目はシュートが中澤に当たって軌道が変わり、楢崎が対応できなかったという不運もありました。
ただその後の日本の反撃はボールは回すものの、ペナルティエリア内には進入できずフィニッシュに至らない、迫力に欠けた内容でした。
それに対して韓国はカウンターが鋭く、中央突破を何度も試みましたし、今日の日本の攻撃に欠けていたものが出ていました。

今日の日本代表のメンバーには１人で突破できる選手がおらず（ドリブラー不在）、ターゲットマンもいないので結局ＦＷがＤＦラインの裏を取るしかないのですが、今日の試合（というよりも２月の全試合で)そういう動きも少なく、ただひたすらサイドからのクロスを放り込むだけという単調な内容に終始しました。（しかも闘莉王のつまらぬレッドカードでセットプレーの制空権争いも失われました）

２月の４試合でハッキリしたのは岡田監督の攻撃でのアイディア不足でしょう。
確かにサッカーは選手個々のアイディアが最終的にはモノを言いますが、今のチームでは選手個々のアイディア以前にチームとしてどのようにゴールを奪うかという共通認識が欠けているし、監督がそれを提示しきれていないのでは、と感じます。（Ｗ杯本選出場を決めてから８カ月が経ちましたが、この現状です)

このブログで「Ｗ杯ベスト４が目標ならば監督解任を」と書きましたが、目標がベスト４でなくとも監督を交代すべきです。
今の代表は完全に停滞していますし、これを打破するには人心一新しか道はないと思います。（どこかの政党と共通していますが）

次期監督は個人的には鹿島のオリヴェイラ監督が適任だと思います。
オリヴェイラは鹿島をリーグ３連覇に導いた実績がありますし、当然ですがＪリーグ(日本サッカー)に精通しています。
また彼はサッカー選手ではないそうですが、中村憲剛が彼の人心掌握術に感心していたそうですが、残り４カ月弱しかない期間でも彼の人心掌握術でチームとして作り上げるのではないでしょうか。
当然、鹿島との交渉は難航しますが、ヒディングがロシア代表監督とチェルシーの監督を兼務したように、Ｗ杯までの４ヶ月間を兼務してはどうでしょうか？

Ｊリーグの秋春制にこだわっているほど、大胆な改革に厭わない犬飼会長ならば監督人事でも思い切ったことをやってくれると期待していますけどね。

追伸
テレビで最後に岡崎が笑っていましたが、中澤の危機感に溢れている表情とは対照的です。
この敗戦の重みを理解しているのでしょうか…？