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〔東アジア開発計画プロジェクト案⑦〕【新豪華船による5か国文化交流の旅を実現しよう】

2008年12月12日 16時28分05秒 | 東アジア開発計画プロジェクト案
環日本海経済を活性化するための私の夢は、ますます大きくふくらんでいます。「夢」と言っても、実現不可能な夢ではありません。日本国民だけでなく、日本海沿岸諸国の国民がこぞってその気になれば、必ずや実現する「実現可能なビジョン」です。ビジョンは、大きければ大きいほど、多くの人々の心を動かすものです。まさに「血沸き、肉踊る」と言ったインパクトを与えるでしょう。
 私は、著書「アジアお興しこそ日本列島均分繁栄への道」のなかで、「5万トンの信託分譲船十四隻をつくって5か国文化交流の旅に」「北中部極東の周遊で5か国文化の交歓を
」という壮大な夢をご紹介いたしました。いずれも、まだ新鮮さを失っていませんので、改めてご案内いたしましょう。

まず、「5万トンの信託分譲船14隻をつくって五か国文化交流の旅に」であります。趣旨と内容は、以下のように述べています。

 最近、ノルウェーを中心として、分譲豪華船をつくり分譲代金だけで船価を全部償却して、実りのあるソフトを乗せて諸国を周遊させようとする計画があります。
 これまでの豪華船による周遊計画はクイーンエリザベス号のように6万7千トン、880室に、1,870人の富裕な人々を乗せて、2、3か月かけて世界を一周したり、カリブ海、地中海等を周遊する、いわば暇と金にまかせて行う計画でありました。
 しかし日本をはじめとするNICSのお忙し族の人々は、3泊4日までの余暇旅行が限度であり、それ以上のどかな海と空を見つづけていると、仕事中毒が出てきてどうにもならない、ということをいわれてきました。
 そこで5泊6日のアジア5か国周遊コースを設定し、超豪華船の雰囲気をもちながら、あらゆる会議や勉強、交流が出来、しかも身体検査、体力回復、趣味、娯楽の極めつきと、世界うまいものコーナーから免税売場、さらにカジノまである本格的周遊船を提案することにしました。
 誰でもどこからでも乗れて、どこにでも降りられる。つまり停泊地の他に出入しようとすれば、ヘリコプターその他の垂直離着陸機を使って乗降できるのです。
 明神礁等の太平洋中央の大波をかぶらないため、なるべく大陸や島伝いに周航し、船酔いにかからず、また立居振る舞いに不便を感じないような平穏な航海を続けることが目的です。

 新豪華船の仕様は次のようになります。総トン数5万トン、客室数800室、乗船客数通常2,000人(子供等の最大収容客数3,200人)、クルー600人一室5坪平均として4人まで収容可、出口片側が二室共用の便所、反片側が浴室、一室の分譲価格五千万円で800室分譲すると船価400億円が全部償却できます。建造から売却、就航までは信託船舶として信託に費用負担をしていただき、売却済で信託契約を停止します。
 1日の基本船賃1人1回一万5,000円(距離にかかわらず)。ただし船室所有者に対する委託用船料(乗船客があった場含)3000円。燃料その他の物件費・人件費全部に停船料、就航料、保険料を含む(子供も保険負担が高くつくため一人前の基本船賃をいただく)。
 食費1日1万円、子供の場合は2,500円まで落とすことも可。一般の施設使用料1日1人10,000円、会議室等の特別使用料は別途申し受けます。船内買い物は公海では免税、領海内においては属地主義の代金を払います。健康診断は健保になじまないものは客の実費負担とします。
 1人ないし2、3人で4人部屋を占有する場合は、基本船賃一室6万円を人数分割する。会社側の都合で満室にならない場合、1人につき5,000円だけ追加船賃を申し受けます。分譲部屋数は八百室までとしますが、不公平を避けて全800室を800組で共有させるシステムをとります。
 リースベッド使用1回につき1人3,000を船賃の中から船室所有者に支払われます。
 船室所有者は船室占有率1〇〇%とすると3,000円×4人×365=4,38,000円のリース料となり、5,000万円の投資に対しては8・76%の収益につながります。
 1日の間に乗降が激しい場合は占室率は1〇〇%を超える場含もあり、1週間に1日休船する場合、その稼働は7分の6に下がります。
 この収入の中から償却費を引き、船舶所有者利子補給や免税を考えると、個人ないし法人で土地代のかからない分譲船所有方式は、これからかなり一般化するもの、と思われます。
 客室所有者の法人または個人が乗船する場合、1人で占有した場合は基本船賃1人12,000円、2人の場合は24,000円で、それ以上3人、4人乗っても基本運賃は動かないものとします。ただし所有者使用の場合、船室使用委託料は入りません。

次に、「北中部極東の周遊で5か国文化の交歓を」であります

 5泊6日の北回り(夏期)航路は、東京、大阪、門司または下関、釜山、慶州または浦項、高城(北鮮の金剛山詣でを含む)、元山、トマン、クラスキノ、琿春(ここからシベリア、吉林、北朝鮮に入ることが出来る)、ウラジオストック、函館、東京となります。
 このうち、トマン、クラスキノ、琿春に停泊する代わりに清津に停泊し、吉林国境まで百キロを列車、自動車でいく方法もある、かと思います。いずれにせよ6日間で5か国を回る魅力は絶大です。
 南回りの5泊6日は、東京、大阪、釜山または済州島、仁川、上海、香港、台北、沖縄、東京回りで、これまた5か国を回ることになります。

 北回りの場合にはソ連、ヨーロッパ、南回りの場合は英米両国の香り高い文化も享受できると思います。
 南回りを冬、北回りを夏の巡航ルートとし、毎日定時定点から出航するようにすれば、一日遅れの次の船に乗り継ぐことも可能で、七隻ですむことになりますが、反対回りを含むとすれば14隻必要になります。
 船内に備わる共通施設は
1、国際会議室とその付属室
2、劇場、ボールルーム、商品展示場
3、主食堂と5か国グルメコーナー
4、総合科目をそろえた診療室(忙しい人々に一時の息抜きと、逆に船内の有効活用を可能にします)
5、プールをはじめとする各種のスポーツ施設(ゴルフからスカッシュ、ゲートボール、撞球等も可能となりましょう。スポーツの後のサウナ、マッサージ、美容室コーナーも完壁な施設をつくります)
6、各種の娯楽施設
7、カジノ(ただし乗船時に賭け金の上限を申告していただき、羽目をはずさないよう管理させていただきます)
8、各種のハンドクラフト教習場と、その製品の展示即売場(プロのインストラクターがどの科目にも専従してつくことにし、許容施設数を超えてひとつの科目に集中しないよう管理させていただきます)
9、セミナーハウス(周遊各国語の講習の他、討論会、講習全等もセットさせていただきます)
10、各種商品の講習会場
11、各種商品展示場、即売場(公海での免税品売場も設置させていただきます。各種のビデオカタログ販売によって、世界中の商品を免税の宅配便販売ができるかもしれません)
12、図書館、ビデオカセットライブラリー(新聞、ビデオの撮影編集等もいたします)
13、各種相談コーナー
14、冠婚葬祭時の催事施設船上の周辺諸国諸民族交歓会は随所に出来上がりますので、これまで民族の生活レベルで交歓し合えなかった問題が、身近なものとして共通認識が生まれてくるもの、と思います。
 これまで欧米の政治経済事情には詳しくても、アジアの事情に疎かった日本人が、遅ればせながら米ソに次いでアジア太平洋国家の仲間入りをさせていただくことができるようになろう、と思います。 (1987年8月17日)