消防車は、なぜ赤いのだろう?
炎が燃えさかるような赤い車で、火災現場に急行するなんて、なんだか不謹慎。。。
と思えて。
小平市役所に出向したことがありました。
市役所の左隣に小洒落たカフェがありました。
ひとやすみによくここでコーヒーを飲みました。
遠い昔のことでございます(笑)
ある日のことでした。
いつもは、隣に他所のシステムの人達がいるのですが。。。
その日に限って全員お休みでした。
わたしひとりがその部屋で仕事をしていました。
ひとりぼっちです。
その部屋は、最上階からひとつ下の階だったと思います。
外がとても騒がしいことに気がつきました。
ドア開け、廊下を少し歩いて正面玄関側を窓から覗くと。。。
数台の消防車と滑り台のようなもので避難している光景が目に入りました。
「避難訓練?本当の火事?どっちなんだろう?」
火や煙を見ないと信じられないでしょ(笑)それじゃあ遅いってね。
しばらく、窓からその光景を眺めていました。
「どうかしました?」
職員のかたに声をかけらました。
わたしは、思っていたことを話しました。
「本当の火事ならもう逃げられないと思いました。ここで焼け死ぬのだと覚悟しました。避難している人はいいなぁと思いながら外を眺めていました。」
このようなことを言ったはずです(笑)
「大丈夫ですよ。避難訓練です。」と職員のかたはおっしゃいました。
わたしは、命拾いしたと思いました。
安心して、まだやらなければいけない仕事に取り掛かりました。
「コンコン」ノックの音が。。。
先程の職員のかたがコーヒーを淹れてきてくださいました。
「落ち着きましたか?」そんな声をかけていただいたような記憶があります。
数日後。
その部屋は工事をすることになりました。
アナウンスが入るようになりました。
わたしの命を大切に思ってくださった職員のかたに。。。
「ありがとうございました。」
お弁当に肉まん♪