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立川談志さん死去・柳家小三治さんインタビュー

2011-11-25 13:27:16 | 落語・その他芸能一般

 

 NHK科学文化部

 
【立川談志さん死去・柳家小三治さんインタビュー】かつて5代目柳家小さんのもとで談志さんと修行を積んだ柳家小三治さん。談志さんは真打ち問題を巡り落語協会を脱退。現在その落語協会の会長をつとめる小三治さんへのインタビューを掲載します  

 記事抜粋 

問)改めて落語界にとってどういう人だったと思いますか。

答)小三治さん

 存在としては、大きい人だったんじゃないんでしょうか。ないんでしょうか、というのは多少投げやりっぽい言い方ですが、それは絶対的なものとは言えないというところがありますよね。それはあの人があまりにも個性が強かったというか、自分の好む形以外は認めなかったって言う人でしたから。あの人もいい、この人もいい、っていう考え方はできなかった人ですから。

 例えば、どこかで、「(古今亭)志ん朝の落語をどう思う?」って聞かれたことがあるんですよ。まだ志ん朝さんが生きている頃ですよ。
「いいんじゃないんですか」って言ったんですよ。そしたら「本当にいいと思うのか」って。「いいんじゃないんですか、ああいう落語もあり、お兄さんみたいな落語もあり、色んな形があって、それが落語界を作っているのだから」と言ったら「すぐお前はそういうことを言う」ってとっても不愉快そうにしていましたね。つまり、私が「あれは駄目だ」と志ん朝さんのことを指して言えば、きっと、意気投合したかったんでしょう。               

                                                              
[10]ヤーヤー0.jpg二人は五代目柳家小さんの弟子。小三治にとって談志は兄弟子にあたり、その距離は小さくない。
 談志が独立(小さんから破門)した際に、小さんは「談志は本人が思っているほど利巧じゃあねえ。俺は待っているから、いつでも帰ってこい」という餞(はなむけ)を残している。小さんの人柄を示す言葉だ。
 
 弟子には、道場で剣道しか教えないと言われた小さんが、人気絶頂の若き日の小三治を呼び出して、「差しの稽古」をした。珍しい。小三治の稽古を黙って聴いていた小さんは、稽古の途中でプイと立ち上がり、「オメエの噺は面白くネエナ。散髪に行ってくる」と出て行った。
 これが小三治のトラウマになったことは間違いない。「俺は師匠の言うようには出来ねえ・・」と悟る老齢まで、師匠のこのひと言は、小三治を苦しませた。
 
 噺家ナンテ、伊達や酔狂でなるものじゃあねえ! 
 
 
 


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