「ねぇねぇすこぴーなにしてんのー」
オリオンがからんできた。酒臭い。誰だ未成年に酒を飲ませたのは。
リビングに目をやるとそこは無法地帯だった。ミーシャと父上が呑み比べをする傍らエレウとレオン、それにポリュデウケスが紅白を見ながら女性アイドルの衣裳にケチを付けている。昨夜寝ていないらしいカストルは初日の出に備えてか爆睡…酒瓶を抱えているところを見るとこれは酔い潰れただけなのだろうか。
「ねぇー、すこぴーってばあ」
オリオンの存在を忘れていた。
「年越し蕎麦の支度だ。そろそろ兄上も帰ってくるだろうし、ちょうどいい頃合いだろう」
「蕎麦ー?俺サクラエビのかき揚げがいいなー」
「……自分で買ってきただろう。何を言っている酔っ払いが」
これだから酔っ払いは。
ため息を吐いたところでオリオンが手伝いを申し出た。果てしない不安を抱きながらとりあえずかき揚げをトースターであたためなおさせる。これはしっかりできたようで安心だ。次に台所を見回して、特に無いことに気付き、しばらく放置した、
ら。
ふと気付くと、奴は洗い桶に顔を突っ込んだまま寝ていた。
オリオンがからんできた。酒臭い。誰だ未成年に酒を飲ませたのは。
リビングに目をやるとそこは無法地帯だった。ミーシャと父上が呑み比べをする傍らエレウとレオン、それにポリュデウケスが紅白を見ながら女性アイドルの衣裳にケチを付けている。昨夜寝ていないらしいカストルは初日の出に備えてか爆睡…酒瓶を抱えているところを見るとこれは酔い潰れただけなのだろうか。
「ねぇー、すこぴーってばあ」
オリオンの存在を忘れていた。
「年越し蕎麦の支度だ。そろそろ兄上も帰ってくるだろうし、ちょうどいい頃合いだろう」
「蕎麦ー?俺サクラエビのかき揚げがいいなー」
「……自分で買ってきただろう。何を言っている酔っ払いが」
これだから酔っ払いは。
ため息を吐いたところでオリオンが手伝いを申し出た。果てしない不安を抱きながらとりあえずかき揚げをトースターであたためなおさせる。これはしっかりできたようで安心だ。次に台所を見回して、特に無いことに気付き、しばらく放置した、
ら。
ふと気付くと、奴は洗い桶に顔を突っ込んだまま寝ていた。