逃げゆく太陽、そして

駆け足で去って行こうとする
琥珀色の太陽のはしっこを
ぎゅっとつかんで
私は神楽坂へ向かう。

音もなくはらはらと散る
木の葉たち
珈琲の香りと煙草の煙
飴色の空間
ちいさなcroque monsieur
おしぼりは
タイサンボクの葉とともに

ねえ
そんなに急がなくったって
いいんじゃない？
もう少し
のんびりしてってよ
もう少し
私たちをあっためて

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神楽坂　珈琲「巴有吾有」
残念ながら、今月いっぱいでその歴史に
幕を閉じるそうです。
fridaさんのblog-神楽坂散歩-