蜜柑製城塞・中庭

自作の小説やら何やらについて、まったりと独り言をつぶやきます。

スプ*スプ、魔法の話 2

2004-12-07 00:45:49 | スプリング*スプリング
なんか気がついたら設定がたくさん出来ていたので、書いてみようと思います。
ポリネシア諸言語ってなんか響きが良いですね。

「マナ(mana)」がポリネシア諸言語に共通の言葉(魔法の話 補足ではマオリ語って書いてありますが、あの辺の言葉である、ハワイ語・マオリ語・フィジー語・サモア語・タヒチ語などのうち、かなりの言語にmanaという単語が存在していて、若干のニュアンスの違いはあれど基本的には同じ意味っぽいです)である以上、その言葉を使って魔法について語ろうと思ったら、他の用語もポリネシア諸言語で揃えるべきじゃないかと何となく思い立ちました。
思い立ったが吉日とばかりに、学校の図書館の関連書籍をあさって、それっぽい単語を抜き出してきました。
そうしたら何となく格好いいような気がしたので(自己満足)、その言葉を使って魔法について説明をつけてみました。もう楽しくて楽しくて仕方ありません。

というわけで、「魔法の話」に出てくる設定の中から適当にいくつかチョイスして作ってみた、スプ*スプ世界の魔法についての説明です。

・魔素(マナ)はいたる所に存在しています。
・マナの流れは、時として物理法則に影響を与えます。
・というより、通常、地上の人たちが認識している「物理法則」とは、マナが自然な状態であるときに成り立つ法則です。
・マナが特別な状態になると、物理法則は歪みます。結果として、物質に対して影響を与え、何らかの現象を引き起こすことができます。
・この、「マナの状態を変える」ことが、「魔法をかける」と呼ばれる行動です。

・「心を備えた個体(コヤ)」という言葉があります。
・コヤとは、魔素(マナ)と肉体(キノ)からなります。キノの中をマナが巡ることで動いています。
・マナとキノとは密接な関係にあり、どちらかが自然でない状態に置かれると、もう片方も強く影響を受けます。
・たとえば、人が傷を負ったとしても、その部分のマナを整えてやれば、キノも早く回復していきます。
・キノの中を巡っているマナのことを、特に「トト(一応、語源の意味は「血」)」と呼びます。
・コヤが死ぬと、キノはメア(後述)に、トトはペペ(後述)になります。

・無生物の中にも、マナは巡っています。
・無生物(解釈によってはキノも)を総称して、物質(メア)と呼びます。
・メアの中を巡っているマナのことは、トトと区別して「ペペ(一応、語源の意味は「水」)」と呼びます。
・何者にも宿らず、空中をふわふわ漂っているマナのことは、「ノエ(一応、語源の意味は「霧」)」と呼びます。

・でも大抵は、トトもペペもノエも、全部まとめてマナと呼びます。

・マナとメアを包括した、この観念による世界のことを、アオと呼びます。

・コヤは、自分の体内にあるマナの一部については、自分の思うとおりに動かすことができます。
・キノ(肉体)に、例えば随意筋と不随意筋があるように、マナにも動かせるものと動かせないものがあります。
・自分の自由になるマナの量、というのが、一般的に「魔力の強さ」と呼ばれるものです。
・この、自分が動かせるマナを操り、体外のマナや、体内にあっても本来動かすことのできないマナと反応を起こさせ、何らかの変化を引き起こすのが魔法(コイ、と呼ぶことも)です。

・キノについて「火事場の馬鹿力」とか「根性」とか、そういった精神的なファクターによって出せる実力が変わってくるように、マナも気分で出せる強さが変わります。
・というか、マナの方がコヤの精神活動に密接に関わっているため、気分によって魔法の出来不出来は大きく左右されます。
・魔法陣や呪文(ワニ、と呼ぶことも)は、使うと何となく気分が盛り上がるので、どんな魔法に使っても「料理に取りあえずうまみ調味料を入れてみたら美味しくなりました」くらいの効果はあります(?)。(本編第四話の王子の行動には、一応こういう意味があります。)

取りあえず今日はこのくらいで。

それにしても、ポリネシア諸言語を思いっきりちゃんぽんにしているので、見る人が見たら怒りそうです。そもそも単語だって怪しげなものを語感優先で使ってたりしますしね。コヤなんて、フィジー語の三人称単数の代名詞ですよ。トトだって、これは私はこの後「血統」みたいな意味でも使いますが、これは純粋に血液を指す言葉で、「血統」については別にgafaという言葉があったり、でもカタカナで書くと三文字になっちゃうので見送ったり。
そうそう、ポリネシア諸言語は母音と子音の割合が日本語と同じような感じで、語尾母音率が100%なので、割と取っつきやすそうな気がします。前にドイツ語を調べた時は、辞書の発音記号と首っ引きで、ちょっと大変でした……。