le drapeau~想いのままに・・・

今日の出来事を交えつつ
大好きな“ベルサイユのばら”への
想いを綴っていきます。
感想あり、二次創作あり…

SS-25~ 春の・・・ ~

2017年04月10日 00時05分00秒 | SS~読み切り小品~


~ 春 の ・ ・ ・  ~


【最初の言い訳】

春の陽気で、おれんぢぺこ、いつにも増して崩壊致しております。一緒に壊れてやっても良い、というお心の広い方はどうぞお進みください。(あくまでも自己責任で・・・笑)


「……では、このような“ダンドリ”でお願い致します」
オスカルの嚙み殺した欠伸にようやく気づいたダグー大佐は、長々とした説明を終えるともったいをつけながらも、さっと軍靴の踵を合わせ鳴らした。
そうする事に何の意味があるのか皆目見当もつかない、と思いつつオスカルは、口髭のくるりとカールした先を指先で整えるダグー大佐をまじまじと見つめた。そして、回れ右の体勢に入ろうとする副官の名を慌てて呼ぶ。
「すまないが……」
大仰に腕を組んで、隊長然とした装いはそのまま、
「……自分ではここまで神経質と思ってはいなかったのだが……。もう一度、明日の集合場所を確認させてもらっても……」
「オスカル!」
大佐の返事の代わりに従者であり恋人であるアンドレが口を挟む。
その様子を見て、上官から呼び止められた副官としては甚だ不躾な態度ながら、これ以上お邪魔虫でいる事には耐えられないという事をその表情で訴え、大佐はさっさと司令官室を出て行ってしまった。

応接セットのソファに腰かけたオスカルの真後ろに形だけ直立不動でいたアンドレは、パタンと閉じられた扉に感謝の目礼を送り、ソファを回り込むとオスカルの横に腰を下ろし、そのまま肩を抱き寄せる。
「大丈夫だ。色々心配していたって始まらないよ。案ずるより産むが易し、と言うだろう? きっとうまく行くよ……」
「……おまえ……」
「ほら! 今、おまえがここに座っている事だって、俺がこうしたいっていう念が通じたんだよ」
肩を抱き締める指先に一層の力を入れる。
「いや。そもそも大佐との会話の運びからすると、ここに腰掛ける必然性はないわけで……」
律儀に考えるのはオスカルの性格上しようがないと微笑みつつアンドレは、
「そうだろう? いやぁ~。つまり……この脳天気なイントロダクションは、濃厚なラブシーンは期待できないと踏んだ皆様へのせめてものサービスショット……ってか……」
「“皆様”って……?」
言いつつも、アンドレの顔は既にオスカルに近づき、両手でその頬を包み込む。
「このブログにお越し下さる……読者の皆様」
ニコニコ笑顔のアンドレに、恋人の思いっきり冷めた視線は届かない。呆れついでに、オスカルは叫んでいた。
「違うぞ、アンドレ! 濃厚なラブシーンなんて、そもそもここの書き手は書けないじゃないか」
「……と言う事は……」アンドレは意味深に呟く。「本当は翻弄されてみたい?」

「 ぶ、ぶ……無 礼 者 ぉ ~ ~ ! ! 」



脳天気な従者を連れて半信半疑のまま帰宅する。
「アンドレ、後から私の部屋へ……」
恋人の意味深な呟きに、記憶の片隅にあるサワサワ感から、何やら妙ちきりんな期待をしてしまいそうな従者をホールにほったらかして、オスカルは自室の扉を勢いよく開ける。

――と。ここにも脳天気な人がいた。絵に描いたような“ルンルン”を背負ってばあやことマロン・グラッセ・モンブランがいそいそと荷造りをしている。
「えーっと、パニエの用意は……」
いつの日だったか聞いた背筋が凍るような乳母の台詞に、クラッと天と地がひっくり返るような錯覚を覚えたが、そこは腐っても軍人。オスカルは何とか足底に力を入れ、ついでに痛いほどに奥歯を噛みしめ、何とか踏ん張った。
「ただいま、ばあや」
まさか主の帰宅に気づかないはずなどない。それでも動きを止めない乳母に、
「……ばあや……」
「ああ、おかえりなさいませ、オスカルさま! 用意は整いましてございます」
「あのね……。ばあや、ちょっと、私の話を……」
「何でございましょう? ばあやは忙しいんでございます。何せ、この大荷物でございますからね……」
口も手も全く止まる気配がない。
「うん、だからね……ローブや何や必要ない荷物を入れなければ、もう少し……」
なぜ自分がこんなにも遠慮しなければならないのだろうと思いながら、オスカルは乳母の関心を自分自身に向けようとするが、一方の乳母は尚も口と手を同時に動かす。
「とんでもございませんよ、お嬢様。今回の慰安旅行の発起人様から、余興で使うからぜひともローブを……それもとびっきり派手でとびっきり高価な物を貸してほしい、とのご要望がございましたっ!」
そうまで力説するか、と訝しがりながらもオスカルは既に諦めモードだった。
だが、事実確認は必須だ。
「……ばあや……」
少々、声からも力が抜ける。
「確認しておきたいんだけど……。そのローブ……誰が着るの? ……と言うか、それよりも、着付けは誰がするんだい?」
「あら!」
忙しく動いていたばあやの手がぴたりと止まる。
「あらあら、良い事にお気づきなさいました! 早速、メールしときましょ」
「……メールって……。ばあやまでそんな事言うのか……」

波乱万丈の春 ―—。
オスカルは、盛大に金髪頭を抱えた。
 

歓 迎!!  フ ラ ン ス 衛 兵 隊 御 一 行 様

仰々しいほどの横断幕を再度見つめて、オスカルは通算25度目の溜め息を吐いた。
「しつこいようで申し訳ないが、大佐。……確認させてもらっても良いだろうか?」
「はい、何なりと……」
「我々が、なぜ時を越えて、ここにいるのか……。誰かそれを説明できる者がいるのだろうか……。普通ならあり得ない話ではないかな。それと、あの幕は、空中に浮いているようにも見えるが、いったいどこから……」
それに対し、しれっとした表情で大佐は答える。
「その辺の事にこだわっていたら、そもそも二次創作自体が成立致しません」
「だが! だが……。事前に何の説明もなく、いきなり『ここは21世紀の日本』などという取ってつけたような注釈が入っても……」
「そういう類のいい加減さは、ここの書き手には日常茶飯事ではございませんかっ」
唾まで飛ばす副官に圧倒されながらも、
「それはそうだが……」
否定しないどころか即答の隊長に、今度は副官が溜め息を吐く。
「この書き手は、かつてよそのサイト様で、何やら今世紀のご婦人方を本来我々が居住する時代……つまり、革命前夜と言われる18世紀後半のパリ、ヴェルサイユに放り込んだと言う専らの噂ではございませんか?」
「……うん。あの時は私も直接出て行く事は禁じられていたので、結局ラソンヌ先生お一人にご苦労をおかけしてしまった」
「隊長……」

あくまでも真面目に答えるオスカルの表情に、書き手に振り回されているという意味では皆同じ条件だなと大佐は妙に納得する。
「しかし、昨日の夜はアンドレと夜通しガンバッタとお聞きしておりますが……」
「何かいやらしい言い方だな?」
オスカルはクスッと微笑み、ついでになぜか赤面する。そして、
「確かに書き手から振り回される事には慣れたと思っていたのだが……いきなり今年の慰安旅行の幹事からだと言って、
①  9と3/4ホームから、勢いに任せて突っ込む。
②  魔法の黄色い靴の踵を3回鳴らす。
③  放課後の理科実験室へGO。
もしくは番外編として。
④  時代にふさわしく、喜望峰を超え、一か八かの航海へ。
……と書かれたメモ1枚だけを渡されても……。何の事かさっぱり分からなかったからな。アンドレに訊いてみたんだ」
「まあ、その辺の事はきっと書き手の頭の中でも出来上がってないでしょうから、そう追究しないでやって下さい」
「大佐……」
オスカルはますます呆れた表情で、
「アンドレからも全く同じ事を言われたよ。『何かよく分かんないけど、今回の舞台は21世紀の日本。輪廻転生とかタイムスリップとかじゃなく、書き手の都合という、ごくごくシンプルな、何だがものすごく分かりやすいけど不親切な設定だよ』と……。褒めてるんだかけなしてるんだか……」
ブツブツとぼやくオスカルに向かってダグー大佐が尋ねる。
「……で、隊長は、どの方法でここへ?」
「ん? 私達は……あ、この場合、私達、とはアンドレと私は、という意味だが……」
「……隊長……」
大佐はわざとらしい息を吐き出し、
「ここでそういった解説をなさらなくても、まさか“F伯とO様、念願の不倫旅行”だとか、“ついにジェロちゃん、O様を略奪。そのまま既成事実作成の旅へ強行突破”などと期待……する人も若干いるにはいるかもしれませんが……。話の運びからしてどう見てもお気楽なOA話とみるのが妥当ではないですか?」

会話は会話として楽しみつつも、何事にも真面目に取り組むオスカルを親のような眼差しで見つめていた大佐だったが、たった今思い出したとでも言いたげに、
「ところで……アンドレの姿が見えませんが……」
「ああ、着いた途端、取りあえず温泉だろう、と言って私の事はほったらかしにして……アランと一緒に行ってしまった」
「こればっかりはご一緒できませんでしたか」
かかかと笑い飛ばし、ダグー大佐も、では私もみんなと一緒に、と言うとその場を立ち去った。だが、数メートル行った所で血相変えて戻って来る。
「隊長……」
肩で息する様子に、オスカルは“ひ~こら”という文字を大佐の背景に見た。
「肝心な事を忘れる所でした。隊長もこの後、温泉をご堪能されると思うのですが……」
「……うん……それなんだが……。私は、と言うか私達は18世紀の人間で、お風呂……しかも温泉とは縁遠いおフランスで生まれ育った……」
「さようでございますっ!」
大佐は大きく頷き、
「タブレットなりスマホなりで検索して下さいませ。くまモンが外国人にも分かりやすく温泉の入り方を解説してくれます」
「くまモンが?」
「はい。テキトーにキーワード入れて……『 くまモンの休日 』くらいでヒットしますよ。ああ! 書き手が今よりもPC操作が出来るようになっていたら、リンクが貼られるでしょうけど……。まあ、それについてはあまり期待せずに……」

「……と言うか、大佐。我々がなぜスマホだとかタブレットだとかいう耳慣れない言葉さえ使いこなして、フツーに会話しているのか貴殿は不思議に思わないのか?」
あえて重々しい言い方をするのがいかにもジャルジェ准将殿だと思いながら副官は、
「隊長……」
今更ですが、と長い長い溜息を吐いた。
「こんな……隊長の御髪(おぐし)と同じくらいほったらかしの好き勝手な方向いてるSSに、最早誰も本気で突っ込んだりしないでしょう……」
そう高らかに宣言すると、大佐は満足げに、今度こそ行ってしまった。

何の不信感も違和感も持たずに、当たり前のように説明する周囲の者達に圧倒された結果、オスカルは気持ちを切り替えようとブンブンと頭を振ると、その場に腰を下ろした。ごつごつとした石がひんやりとして、その上やや尻に痛かった。
日頃の自分達の生活環境に比べればすべての事柄が信じられないほど便利だった。だが、とオスカルはまたまた生真面目に考えた。
なぜ、誰も彼もこうもすんなりと物事を受け入れているのだろう、と思う。
夢、かもしれないと思い、最も古典的な方法で確かめてみた。
「いたっ!」
腰を下ろした際に感じた冷たさや痛さと言い、今抓ってみた頬の痛さと言い、感覚が正しい反応をしている事から、
「夢では……ないようだ……」
冷静、とはほど遠いものの、分析は間違ってはいなかった。
「……と、なると……」
いちいち声に出さなければ、書き手の技術ではこの状況が描写できそうもないと踏んで、オスカルは、言葉を続けた。
「現在地の確認だな、次は……」
大佐から言われたように、ド○え○んの秘密道具よろしく都合よく膝に載っかっているタブレットを操作した。
「こういうのは、きっとアンドレの方が得意なんだがな……。どこに行ってしまったんだ?」
尚も続く説明じみた独り言にオスカル自身、嫌気がさして来る。

しかし、物語進行の都合上、地図画面を出し、自分自身が今いる場所を確認する。
「……熊本城……。なるほど、くまモンが登場するわけだ」
ピコピコと指し示す赤いピンに、妙に納得する。
「私は城壁に腰かけているのか。大きな石だと思ったら……」
そのまま端末を右に左に傾けていたが、
「電鉄の駅……。蔚山町……何と読むんだ?」
すかさずコピペして、読み方検索する。
「うるさん……まち……。ほぉ~」
尚も、地図画面をスクロールしていたオスカルだったが、
「おお!!」
通りすがりの観光客が振り返るほどの大声を上げる。
「黒髪町! 何て1(ワン)ダホ―なネーミングなんだっっ!」
言ったものの、こっ恥ずかしかったようで、
「この書き手は……全く……公私混同も甚だしい。今の私の台詞にいったい何人の人が喰いつくと思っているんだっ」
軽くディスってみせながらも、そこから立ち上がろうとした瞬間、
「オスカルさまっ!! お探ししましたっ」
ようやく咲き始めた桜も動きを止めるほどの、春の風が襲い来た。

ご都合主義もここまで来ると才能だと軽いめまいに見舞われながら、オスカルは振り向く。
「ロザリー……。無駄だと思うけれど、いちおう聞くよ。……なぜ、こんな所にいるんだい?」
「それは勿論、オスカルさま! オスカルさまにお会いしたかったからでございます」
「……書き手に、そう言えと言われたのかい?」
「あ、いえ……。台詞運びとしてはそうなのですが、お会いしたかったというのは紛れもない私の本心です」
「……ありがとう」
律儀に礼を言いつつもオスカルは、次の台詞疑問を口にした。
「私達は、隊の慰安旅行でここにいるという設定なんだよ。なのになぜそこに唐突に、しかも何の不自然さもない風におまえが現れるんだい?」
「まぁ、オスカルさま!!」
ロザリーは、実は実の母が実の母以上に慕った実の母ではないロザリーの義理の母を馬車の車輪に掛けて曳き殺したという事実を知った時以上の驚きの表情で、オスカルを見つめた。
「アンドレが言っていた事は本当だったんですね」
うんうんとロザリーが頷くと、
「何が……?」
少し不安気味にオスカルが尋ねる。
「『どうもオスカルは今回の話の設定に納得がいっていないようだ。ロザリーからも説明してやってくれないか』って、アンドレ、ものすごくしょげてました」
「しょげてた? あれでも……?」
「はい。オスカルさまが承諾なさらないまま物語を強引に進めなきゃならないって……。申し訳ないって笑ってました」
「……ロザリー。その日本語の使い方はおかしくないかい?」
「あら、オスカルさま。私達は日本人じゃないのですから、正しい日本語なんか使えなくって当然ですわ」
「あ、いや……。今の言い回しは、たとえフランス語であってもおかしいと思うよ。なぜ、申し訳ないのに笑うんだい、アンドレは……?」
「さぁ、なぜでしょう……」

ロザリーがオスカルの台詞用吹き出しの中に『・・・』という文字を見つけたのは当然だが、そこに突っ込みを入れていたらますます話の進展がない、という事も承知しているので気を取り直して、コホンと白々しい咳をひとつすると、
「さあ! オスカルさま。ご一緒しますので温泉に行きましょう」
「……まさかとは思うけれど……」
あまりにも深刻な声音のオスカルに、スタスタと先を行っていたロザリーは足を止め振り返った。
「何でございましょう?」
「今、私達はどう見ても熊本市内にいるという設定のようだが……温泉に着いたらそこは車で数時間かかる菊池渓谷だとか黒川だとか……果ては平山だとか、瞬間ワープでもしなければ行き着かないような絶景の真っただ中にいる、なんて言うご都合主義満載の2時間ドラマ仕立てのような……」
ロザリーは心底呆れて言った。
「オスカルさまがこんなに順応なさらない方とは存じませんでした。どこの温泉地であろうと良いのです。……そんな事より、くまモンからの注意事項はごらんになりましたか?」
ああ、と短く返事をした後オスカルは、ぱんっと手を叩いた。
「ロザリー、くまモンは我が国にも来たそうだね」
「さようでございます。何しろ、彼は熊本県の営業部長でございますから……。熊本ワインを土産にボージョレとリヨンと……」
「おお! 熊本のワインは美味しいのか?」
「さあ……私は存じません。後からお取り寄せ致しましょうか?」
「ああ、ぜひそうしてくれ」
俄然元気になったオスカルを見つめロザリーはにっこりと微笑み、
「お急ぎくださいませ、オスカルさま。……宴会までに“ひとっぷろ浴びようぜ”でございます」
「……ああ、そう言えばロザリー」
なぜか走りながら、オスカルはもうひとつの疑問を口にした。
「熊本城は売りに出しているのかい?」
「えっ?」
またしてもロザリーの足がぴたりと止まった。
「これ……」言いながらオスカルは、「このサイト……」
先程タブレットで見つけたページを開いて見せる。
「ああ、いえ。城主という形で城の再建の為の寄付を募っているのでございます」
ロザリーのごく簡単な説明に納得し、二人は再び走り出した。

―― 一方、その頃、アンドレは……。
「……やっぱりこういう注釈で場面転換を説明するしかないんだな、この書き手の筆力では……」
「ま、一般的に言っても無難なとこなんじゃないか。聞こえは良いが……」
受ける側のアランも、そんな決まり切った事を、とブツブツ言いながら、ザバッと湯船から立ち上がる。
「ヤロウ2人だけでいつまでも長湯してたって、しようがないからな……」
とても不機嫌……と一旦思ったものの、こいつの不機嫌さはいつもの事か、と思い直しアンドレは、
「他の連中は?」
「ああ? ストーリー展開に大きな影響はないって言って書き手が省略してしまったが、みんなテキトーに風呂入って、後は野となれ山となれ……じゃないや、何だか、また必要があれば出て来るんじゃないか」
「なるほどねぇ……」

「しっかし、イケメン2人でなぁに悲しい事やってるんだろうなぁ」
備え付けのバスタオルで髪をワシャワシャと拭きながら尚も面倒臭そうに呟くアランに、
「……だが。幹事、ご苦労さんだったな」
いかにもこの先の話の持って行き方に必要だからと言わんばかりのアンドレの話題の振り様にアランは大袈裟に舌打ちして、
「はん。こんな何の事件も起こらない、ただ書き手の悪乗りだけで進んでる話……。今、ワードで10枚目に差し掛かろうかという辺りとくれば、どう見たって字数的にももう終盤だろうが……。なぁにを無理して次の展開に進もうとしてるんだ?」
「あ……。それは……俺にも分からんが……どうしたいんだろうね?」
同じようにアランの横で体を拭き、下着1枚のまま手慣れた様子でドライヤーを使い、髪を丁寧に乾かしていたアンドレは、当たり前と言えば当たり前のアランの疑問に同意するしかなかった。

「……アンドレ……」
「ん?」
オスカルが、町の名称にさえ喜び褒め称えた黒髪を、入念に櫛で整え終えたタイミングを見てアランは、
「隊長は全くもって忘れているし『1(ワン)ダホ―』なんて叫んだ段階では読者の皆様も当然おまえの髪を思い浮かべただろうが……」
「えっ?」
「俺も、黒髪なんだよなぁ」
言われた意味が分からず立ち尽くすアンドレの様子に、アランは満足し大きく頷く。アンドレはここまでの内容のない話をさっと見つめ直し、アランの言わんとする意味を噛みしめた。
「あ、アラン……きっとオスカルは何もそんな……相手を限定するつもりで言ったんじゃない、と……」
気落ちした雰囲気を醸し出すアランに、アンドレは地なのか芝居なのか、と困惑し呆然とする。

……すると、ここぞとばかりにアランの声が響いた。
「おい! みんな!! 今こそ『必要があれば出て来る』時だ」

「えっ? ちょ、ちょっと……」
ドタバタと入り乱れ、見知った顔が次々に集合した。
「な、何やってるんだ? 止めろ、フランソワ」
「あぁ、うるさいなぁ、アンドレ。じっとしといてくれないかなぁ」
「ちょ……ちょっと、本当に止めてくれ。……そんな所、触るんじゃないっ!! あ、ばか。そ、そこはオスカルに捧げる……」
「往生際が悪いんだよ、アンドレ」
「あ、アラン……お、おまえ……何するつもりだっ!!」

・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。

「油断しすぎなんだよ、アンドレ」
頬をプーっと膨らませたアンドレは、二カッと笑うアランに向かってやっと口を開く。
「……どういうつもりだ?」
「考えてもみろ。隊長がどんなにおまえを称賛したって、今更誰もガッカリしたりしないだろうがっ」
「髪の話……?」
「分かってんだろっ。だいたいよぉ、隊長がおまえに惚れてるって事でいちいち落ち込んでたら、俺達に陽気な衛兵隊員は勤まらない」
「そりゃそうかも……」
これまた否定しないアンドレの頭をパシンとはたくと、
「ちったぁ気ぃ使えっ! ガッカリはしなくても、みんなやっぱり悔しいんだよっ」
「そうだ、アンドレ」
「おのろけにも程があるぞ」
その他大勢要員達からの一斉口撃に、アンドレは、
「だからって、何なんだっ!! この立派な仮装はっ!!!」

「仮装ではないらしい、アンドレ」
「オ、オスカル!」

本人的には筋書き通りに登場したようだが、アンドレにしてみればあまりにも突然の愛しい彼女の出現に面食らう。しかも今現在の自分が置かれた状況を隠すなどとはもちろんできず、逆に開き直って、
「……て言うか……俺がこんな仮装だから、何となく嫌な予感はしたんだが……」
何なんだ、おまえのその恰好は、とその眼が訊く。
「いや、だから仮装ではないらしい、アンドレ」
オスカルは完全にスルーされた自分の台詞をもう一度言う。
「いいえ、仮装ですわ、オスカルさま」
あまりにもきっぱりと言い切る声の方を皆が一斉に振り向くものの、その主は分かり切っていた。
「……でも、ちょっと、何だか、アンドレの場合、違う気が……」
何やらひっかかる要素があるようで、わざとらしく首を傾げて見せるロザリー。ほら突っ込みを入れろ、とその表情が言っている。
「ロザリー……。何なんだ、これは?」
アンドレは自分の事なのに、正面のロザリーに尋ねる。本当はロザリーの恰好にも疑問を投げ掛けたいのだが、そこは書き手から制されてしまう。
その他大勢も同時に口を開く。違うって何なんだ、というのが主な発言内容のようだが、他の皆もまだそこにいるよというアピールの為の発言である事は明らかで、ロザリーはそれらを無視して、自分に都合の良いように話を展開させる。

「アンドレ……あなたにも分からなかったのね」
心の底から残念そうな様子のロザリーに、
「……ロザリー……」
オスカルが横から口を挟む。
「きっと、アンドレにしてみても、もう蚊帳の外みたいだね。何なんだい、これは?」
アンドレの立派な装いを顎でしゃくり、訊く。

「細川ガラシャですわ」
ロザリーは、胸の前で手を合わせ、目をキラキラさせながら答えた。
「そして、オスカルさまは……」
「隊長は天草四郎……。そりゃ、見れば分かるが……。アンドレには、ばあやさんが書いてくれた手順書に従って第1班総動員で着せてはみたものの……」
ト書きに従ってアランにしては珍しく素直に自分の台詞を言うと、ロザリーが大きく頷く。
「そうなんですよ、皆様。ガラシャさんなのに……なぜ、アンドレはこんな派手なローブなのですか?」
「ガラシャって言ったら……」
アンドレは視線を落とし改めて自分の装いを見る。

と、その時――。都合よく、ロザリーのガラケーがメロディを奏でる。
     
 ブロンドの髪 ひるがえし~~ 青い瞳の その姿・・・・・・

ポップ調にアレンジされたその曲をロザリーはもう230年も着メロとして使い続けている。何かの折に幕前で紅の近衛服を抱き締めて歌って以来、すっかりお気に入りだ。
だが、そんな事はさておき、ロザリーは電話を取る。
「ばあやさん、どうしましたか?」
相手が誰であるか分かるようにとの、この現実ではあり得ない電話対応に一同失笑する。
「ああ、ロザリー、すまないねぇ。アランさんから頼まれて、ガラシャ用のお衣裳準備したんだけど……どうも、私が見たのはナントカいうばーちゃんの物だったようで……」
「……そうですか、それで分かりました。わざわざ、無駄のない推理ドラマのようなヒントをありがとうございます。ついでに言うと、ばーちゃんではなく、バーチャルですね」

毒を吐きまくりのロザリーに、いくら書き手から言わされているとは言え、これはアンチロザちゃん一味の陰謀ではないだろうかとオスカルは軽いめまいを覚える。
だが、ここでロザリーを庇うような言葉でも発すればアンチ軍団の嫌がらせは益々エスカレートするだろうと思い、アンドレのわき腹を突こうとして、スカッとなる。広がりまくった裾のせいで、そこにあると思っていた胴体があまりにも遠かった。
一方、オスカルに対する愛だけは誰にも負けない(という思い込みの強い)アンドレは、カクッとこけそうになったオスカルの身の動きひとつですべてを察する。

「ロザリー……」
アンドレは、おてもやん姿のロザリーに微笑みかける。
「アランは加藤清正。他の連中も何やらそれぞれの井手(いで)達(たち)……。それはそれで分かったとして、きっとこの場面ではすっかり省かれてしまっているダグー大佐も某総理大臣経験者か何かの扮装で後から現れるんだろうけど……。結局、何をしたくてこうも賑やかな様相になってしまっているんだい?」
「あ、これは……」
ロザリーは事もなげに微笑む。
「これと言った趣旨はありません」
「ロザリー……」
極力、穏便に済ませようと思ていたらしいオスカルが重い口を開いた。
「杖立温泉で鯉のぼりを見て家族風呂に一緒に浸かるのも確かに楽しかったよ。……現実では絶対不可能な瞬間移動で、阿蘇にも行けたし、球磨川下りまで堪能したと言ったら、地理をご存知の方は憤慨するかもしれないし、詳細は書き手も知らないらしいから省くけど、色々ありがとう」
「……オスカルさま……。そう言っていただけると、もうそれだけで私は幸せですっ!!」
「……でも……仮装の必要があったのかな」
「それは……兵士の皆様が『いっつも可愛げのない服装で悲しい』とか『せめてアンドレのお仕着せくらいのオシャレしてみたい』とか言っていらしたのを偶然耳にしまして……それで、今や日本とフランスを結ぶ要素のひとつにコスプレがあるじゃんっと思った次第で……」
アンドレは、ローブの裾を摘まんでブンブンと振り回す。
「俺は、そのオシャレなお仕着せで十分だったよ」
唾まで飛んで来そうな憤りに、
「まあまあ、アンドレちゃん。その、隊長用に仕立てたってわりにはチョ~ド派手なワインレッドのローブ、なかなかおまえに似合ってるぞ」
その肩をポンポンと叩きながら笑うアラン。
「ああ、アラン。説明臭い褒め方をありがとう」
半ば開き直ってアンドレは最上の笑みを返す。
「でも、もう、これ脱いでも良いだろう? 苦しくてこの後のごご馳走が入りそうにないよ」
「大丈夫、アンドレ。安心して♡ 馬刺しも、からし蓮根も、いきなり団子も濃厚な熊本ラーメンも、持ち帰り用を準備してもらっているから……陣太鼓も晩白柚も……勿論、お土産として買っています」
「……その一貫性のない羅列……」
今度こそ、オスカルは本格的にカクッとなる。
「単に書き手の好みだな、それは……」
フォローにも説明にもなっていないアンドレの台詞を引き継いだ。

「では、皆様! お食事の場にご案内致します」
どこから出したのか全く不明のバスガイド張りの旗をパタパタと風に泳がせ、ロザリーは張り切って言う。
「先ほど、ニュース速報が入りました。本日、熊本城の桜が満開でございまぁす」
尚も、声を張り上げ、
「さあ! なぜか新入社員のお仕事であるはずの“花見名物。各社対抗、場所取り合戦”の任をたった一人で請け負ってしまったダグー大佐がお持ちでございます。参りましょう」
「えっ? 参るって……」
誰一人として、あまりにも筋が通らない話の方向について行けない。
「ロ、ロザリー……」
ここは、もう男共では役に立たないと踏んだオスカルが自ら犠牲になる。
「まさか、この恰好のまま……。あ、いや。まさか、ね。花見……かい?」
ここまでわざとらしい微笑も久し振りだと思いながらもオスカルはニッと笑って見せる。が、日頃なら、その微笑を向けらえただけで失神してしまうほどのロザリーが、なぜか平然と、
「当たり前ではございませんか。人前に晒される事にはもう十二分にお慣れになってらっしゃいますでしょ」
そういう意味ではおてもやんの装いのロザリーが一番恥ずかしいはずと思いながらも、オスカルはもうちょっと頑張ってみる。
「あ、あの……ロザリー。せっかくの慰安旅行で……私はこの後、少しはアンドレとイチャイチャしたいかなぁ……なんて思ってみたりしてたんだけど……な。ほら、皆様も少しは色気のあるシーンがあっての良いんじゃないって雰囲気でこっちを……」
そんな、全く気迫のないオスカルの言葉に、ばあやがそこにいるかの如く、ロザリーはぴしゃりと跳ね退ける。
「どうぞ、その辺の事はお好きになさってくださいませ」

どちらが空気が読めないからこういう話しになるのだろうと、アンドレは女二人のそんな会話を聞きながら溜め息を吐いた。そして、諦める。
「オスカル……」
「うん?」
重たそうにローブの裾を両手で捲り上げ、なぜか靴は日頃の履き慣れた革靴というスタイルのアンドレが、オスカルの足を止めさせた。
「今夜ひと晩をおまえと……」
「ええぇ~~っ!!」
公衆の面前であるにもかかわらず、思いっきり狼狽え、オスカルはしどろもどろになる。
「ぎゃ……逆ナンか、アンドレ!?」
アンドレは心の中で、確かに原作の運びからすると今のはオスカルのセリフだな、とは思いつつ、そこは修羅場を避けようとする本能が口に出す事を避けさせたようで、実際にアンドレが言ったのは、
「今夜ひと晩をおまえと一緒に、皆との花見を楽しむ事に費やそう」
逆ナン、という言葉の使い方も本来とは違うなとも思った。だが、
「どうも、書き手もそろそろ収拾がつかなくってしまって、困ってしまった挙句に、我々に最終場面を丸投げしてきたようだ。……何でも、ビリヤードもクグロフも構想はあるんだけど、とか何とか……。ジェロっちも出番なくて可哀そうだし、とかブツブツ言ってたし……」
「何だぁ、それは……??? 自分で始めておきながら、何ていい加減なんだ」
アンドレは怒り心頭の天草四郎オスカルの剃髪もどきを撫で撫でしながら、
「ほら! 本当に綺麗だ、桜……」
「桜だけ……?」
なぜか、ここにい至って妙に色っぽくなってしまったオスカルに、今度はアンドレがどぎまぎする。
「おまえももちろん綺麗だよ、オスカル」
「正直で宜しい」
オスカルは大いに満足して、アンドレに抱きついた。
「よし! 来年は……二人っきりで見に来よう」
そう言うと、自分達の装いなど全く無視し、最上の笑みを見せた。



≪fin≫


【あとがき・・・という名の言い訳】


ご訪問ありがとうございます。おれんぢぺこでございます。
よくある事なのですが、根本的な部分で調子者の書き手の頭の中には、少々重苦しい展開を書いている最中に、信じられないくらいバカげた話がポンッと降って湧いてきます。今回も然り、ではございます。

ご存知のように、間もなく熊本地震から1年が経とうとしています。先日来、地震後と比べた画像を見聞きする事が多くなったものの、復興とはまだまだ遠いと痛感させられております。1月の阪神大震災、3月の東日本大震災と、様々な大きな自然災害のその後の事もニュースとしては耳にするものの、自分の生活エリアから遠い場所での復興の度合いはなかなか把握する事が難しく、一時的に思いを寄せるだけで終わっていたような気が致しております。こんなに近い場所にいながら、熊本の実情さえ知りませんでした。
昨年GW直前の大打撃に多くの観光地の客足が鈍ったと聞き、では、と今回も厚かましい事ながら、オスカルさまのお力をお借り致した次第でございます。ご賛同いただけましたら幸甚に存じます。

本編中にも書きましたが、熊本城の桜も満開。我が家近辺もここ数日が見頃のようです。皆様のお住まいの所はいかがですか。
花冷えの季節とは言え本当に気候が定まらず、まだまだ衣替えも出来そうにありません。どうぞ皆様、引き続き、お身体ご自愛ください。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ。




コメント (16)    この記事についてブログを書く
« SS-24~ 見澄まして…(... | トップ | SS-26~ 眼差し① ~ »

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (るうりぃ)
2017-04-10 08:36:41
おはようございます、はじめまして(たぶん)。
いつも楽しみにしてます。
たまには、ぶっ壊れられても面白くて、素敵ですー。私も温泉の掃除のおばちゃんにでもなって参加したいですー‼
返信する
>るうりぃ様 (おれんぢぺこ)
2017-04-10 21:13:35
ご訪問ありがとうございます

> たまには、ぶっ壊れられても面白くて、素敵ですー
・・・ぶっ壊れているのは常ではございますが💦このような話をお許し下さってありがとうございます。
掃除のおばちゃん案、良いですねぇ(笑)。私も参戦!と思ったのですが、家事の中で何が嫌いかって掃除ほど嫌いで苦手な物ないわ、という性分の私にはこれも無理そうです。

コメントをありがとうございました。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ
返信する
Unknown (nasan)
2017-04-10 22:45:32
とても、楽しいお花見・慰安旅行のお話ありがとうございます。自分的には、“F伯とO様、念願の不倫旅行”をちょっと期待してしまいました。あーでも、OA大好きですから、勿論、Aの頑張りで、未遂でおねがいしたいですが^^。
また、おれんじぺこ様のお話を読んで、熊本に思いを寄せることになりました。そうですね、あれから一年…震災が起こる前は、年に5.6回は熊本・黒川・阿蘇などに出かけていました。益城などは、毎年、3月に植木市に出かけたりしていたのですが…。震災後は、まだ一度もそちら方面に出かけていません。震災だけが行かなくなった理由ではないのですが…震災が一番大きな理由であることには、間違いないです。ですから、やはりテレビとかでしか、その後様子を知るだけです。そして、日々の日常が先で、忘れてしまってます。こんなに近い所で生活をしているというのに…。
すみません…ダラダラと…。
えっと、(簡潔に書くと)ハチャメチャで楽しい話だけど、奥の深い話、ありがとうございます。
花見の幹事、無事に終わりましたか?
我が家の桜は、今が満開です。でも、今日の凄い風と雨が散らしてしまうのでは…と、少し心配です。
また、次のお話、楽しみにしております。
(前回の浮気調査も、素敵なお話しでした。O様がとても可愛く思えました。)
返信する
ごめんなさい‼ (るうりぃ)
2017-04-11 03:41:50
あとがきまで読まず、能天気な感想を送ってしまいました。
すみません…。
返信する
>nasan様 (おれんぢぺこ)
2017-04-11 22:06:44
ご訪問ありがとうございます

あれから1年が“もう”なのか“まだ”なのか私には判断できないのですが・・・・。
> ハチャメチャで楽しい話だけど、奥の深い話、ありがとうございます。
・・・とんでもございません。そういうふうに受け取っていただけると嬉しいです。私は、こういう形でしか発信できませんが、やはり多くの方が何らかの形で何かの被災地にかかわり尽力しているような気がしてなりません。生意気を承知で言わせていただくなら、そのいくつかの気持ちを代弁させていただいたと解釈いただけたら嬉しいです。

道路も車も桜の花びらがビッタリです
でも、今年は珍しく入学式の時期まで咲いていてくれました。
花見(というか飲み会)の幹事、後2回残ってます(いったいいくつすれば気が済むんでしょう(;^_^A)頑張ります

コメントをありがとうございました。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ
返信する
>るうりぃ様 (おれんぢぺこ)
2017-04-11 22:11:42
ご訪問ありがとうございます

わざわざありがとうございます。そして、こちらこそ、「ごめんなさい」です。何か、却ってご心配させることになってしまって申し訳ありません。

私自身、書きました通り、基本お調子者なので、その部分に共感していただけたと喜んでおります。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ
返信する
Unknown (まみも)
2017-04-12 08:33:52
おれんぢぺこ 様

更新ありがとうございます。

前作の甘いお話に浸った後に見事な壊れっぷりに驚かされました(^^)
改めておれんぢぺこ様の文才に感心感動しております!

熊本情報も心に残るものでした。
私は遠く離れた地方在住なので名産品など勉強になりました!
テレビ等でしか状況が把握できず、心を寄せることしかできません。
ただ普通に過ごせる毎日に感謝する日々です。

こちらは今が桜満開です。

次作も楽しみにしております(*^_^*)
返信する
Unknown (マイエルリンク)
2017-04-12 09:49:11
おれんぢぺこ様


〈 基本、お調子者!〉 だなんて(^_^*)
それはもの凄く良い意味で ですよ〜〜!
以前、とあるサイト様で、 少しハッチャケた というか、 何だかピョンピョン飛び跳ねてる感じのおれんぢぺこ様の作品に出会って、 「あぁ、こんな楽しくて可愛い表現をなさるんだなぁ〜〜」
と、おれんぢぺこさまのもう一つの魅力を発見して喜んでおりましたが、 ますますパワーアップなさって! ♪───O(≧∇≦)O────♪ 出演者の皆さんもブッ飛んでて (^^)/~~~

おれんぢぺこ様企画の花見宴会と被っちゃったりしてる? なんて、ちょっぴりそんな想像もしてしまっている私です。 (笑)
返信する
熊本城は凄かった (まことのはたけ)
2017-04-12 13:22:30
ご無沙汰しております。
おれんぢぺこ様

まことのはたけです。

いったい何事が??
と,一気読みして・・・大笑いしてしまいました。(爆)

そちらは桜も満開から散り加減でしょうか?
こちらはめちゃ寒いです。
やっと,開花した桜は長持ちしそうですけれど。(笑)

パラレルな仮装花見会にはツボりました。
アランの加藤清正・・・熊本城のお堀のところにあった銅像を妄想。
アンドレの女性用着物の下はどうなっているのでしょう?(おいおい)
オスカル様は天草四郎様ですか~。(爆)
醍醐の花見状態ですね。
私はロザちゃんのアシストに入りたかったです。


3年ほど前に相棒と熊本城を観てまいりましたが,実に物凄く見事な石垣と広大なお城に大興奮してきたことが思い出されます。
相棒は西南戦争を熱く語ってましたっけ。
「ああ,一ちゃんが敵討ちに行ったあれね。」
私の西南戦争感覚です。

また,近いうちに必ずや観光して復興のお役に立てられるよう頑張りたいです。
お城の再建情報などネットであつめたりして。

取り敢えずは辛子レンコンと馬刺しの取り寄せから・・・

おれんぢぺこ様,私の食い意地に火をつけられましたね。(笑)

ついでに「鶏卵素麵も」思い出しちゃいましたよ。(昔からドはまり)

桜の九州は最高です。

ああ,寒いこちらでジェロさとBitte食べてぬくぬくしよう。(笑)
ジェロさの仮装?・・・私の趣味で,箱館戦争時の「土方陸軍奉行並」を希望します。( *´艸`) うふふ・・・

また,楽しいはちゃけたお話投下くださいませ。

どうか,お身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。
返信する
>まみも様 (おれんぢぺこ)
2017-04-12 21:22:07
ご訪問ありがとうございます

> 前作の甘いお話に浸った後に見事な壊れっぷりに驚かされました(^^)
・・・おそらく・・・こっちの方が地だと思います。
熊本に近い福岡の筑後地方ではお調子者の事“にあがり者(もん)”という表現をしますが、私なんかはまさにそれ
この言葉の響きも併せて大好きです。
甘々な話はそれはそれで書いていて萌え(燃え)ますが、あまり深刻過ぎるとついつい本性が出て来てしまうみたいです(笑)

> ただ普通に過ごせる毎日に感謝する日々です。
・・・本当に、その通りですよね。ましてや朝鮮半島に何があるか分からない緊迫した状況で、平凡である事のありがたさを痛感しております。

コメントをありがとうございました。
またお時間のある時にお立ち寄り下さいませ
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。