東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城(代表:阿部 寛行)

※H27年4月を持ちまして本活動は(社)Kotネットワーク本吉に引継ぎました。本ブログは4年間の活動の記録です。

GWボランティア&被災地ガイドツアー 1

2012年07月23日 | 日記

5月3日~5月6日 ボランティア&被災地ガイドツアー
5月5日 子どもの日 笑顔いっぱいわくわく子ども広場 
親子でチャレンジランキング


小泉地区子どもの日親子ふれあい体験プロジェクト
親子でチャレンジランキングに参加しよう
主催 小泉公民館・東日本大震災復興支援市民活動ネットワーク宮城
協力 ネットワークちゅうごく、チーム小林47


●日時  5月5日 10時~12時
●規模 小泉地区幼稚園、小学校、中学校の親子、地区民、関係者、ボランテイア100名
●場所 チャレンジランキング/小泉小学校体育館、ホテル観洋 
焼肉バーベキュー/ハッピードリームパーク
●内容 親子チャレンジランキングを午前中、お昼ご飯をみんなで焼肉バーベキュー 
こどもの日に気仙沼市小泉地区の子どもさん・保護者を対象に西日本からのボランティアと一緒に交流事業として「親子でチャレンジランキングに参加しよう」の企画・運営をさせて頂きました。笑顔と元気を協力、共有する場を作り、目標に向けて努力する楽しみや達成感、人とのつながりの大切さを気づけるこれからの希望に繋げられるイベントを作る。として、気仙沼市小泉地区の小泉小学校体育館・南三陸町ホテル観洋の2か所で行われました。チャレンジランキングの企画・準備・当日の交流を行いました。
○バスツアーを企画、参加者を募り、40名のボランティアで気仙沼市小泉地区を訪問、交流に参加しました。
○チャレンジランキングの景品として、おもちゃ、文具、お菓子など50名分の募集を行いました。
チャレンジランキング種目
こいのぼりトンネル・サッカーボーリング・フリスビー射的・ソフトバレーボールビンゴ・魚釣りゲーム・バランスボール・バランスボード・なわとび・ミニテニスラリー・わなげ・竹馬バランス・何がないかな?・牛乳パックタワー・宝探し・車に乗ろう!・むかしあそび 等



南三陸町 ホテル観洋

小泉小学校体育館  


被災地では、3.11から1年が経ち、多くの方が仮設住宅での暮らしではあるが少しずつ以前のような日常を取り戻しつつあります。そういった中で必要とされていることは、地元で楽しめる催しや交流の機会へと変わってきています。依然として経済格差などはあり、GWでも出かけられない家庭も多く、この日も多くのご家族が楽しみに参加してくださいました。


●現地からの要望を受け、交流ボランティア参加者とおもちゃや文具、お菓子等の募集を呼びかけました。
「今までたくさんの支援物資をもらい進んでこられたが、復興2年目のこれからは、子どもたちにとって目標に向かって努力する楽しみや、達成感を持てるような取り組みにしていきたい。」という現地からの声に、ただプレゼントするのではなくゲームの景品として贈ることとしました。おもちゃやお菓子等は全国の個人・小学校・企業の有志などから寄せられ、段ボール約20箱にもなりました。   
  


送って頂いたおもちゃ等と準備の様子

●岡山を3日夕方に出発し、4日午後に気仙沼市小泉地区に到着。年齢・職業・住所の違う初対面のボランティア皆が協力し、長旅の疲れも見せず「子どもたち・地域の方に笑顔を」という思いでおもちゃ等を提供してくれた温かい思いを感じながら準備作業を進めていきました。子どもの年齢、性別に合わせて、いくつかのおもちゃなどを組み合わせる作業は大変でしたが、皆さん真剣に、和気あいあいと進めていました。

●イベント当日、各会場に約20人ずつの親子が集まり、こいのぼりトンネル、竹馬、など15種類のゲームを楽しんでくださいました。初めは恥ずかしがっていた子どもたちも、ゲームに参加するうち打ち解け、ポイントを目指して何度もチャレンジし、笑顔になっていきました。子どもたちは努力したご褒美に好きなおもちゃをえらんでいました。「遊びがたくさんあって楽しかった」「おもちゃが豪華でよかった」等、かわいい感想も頂きました。


また、残ったおもちゃなどは、ネットワーク宮城の24年度事業、「小泉地区の伊達っこ小泉放課後クラブ」にて、「※伊達っこ商店」をオープンしてくださりそちらの商品として子どもたちにお渡ししています。
(※放課後クラブでお手伝いをしたり、頑張った子どもに子ども通貨〝HAPPY"を渡して、その通貨で買い物ができるというユニークな取り組みです。)



午後からは、昼食のバーベキューに参加。宮崎県のボランティア団体チーム小林の協力、宮崎産の地鶏をいただきました。美味しい昼食を囲んで、地域の方、ボランティアとで、今の状況や気持ちを話したり、震災時のお話を聞いたり、写真撮影をしたりと和やかに過ごしました。子どもたちがいたずらな様子で「次いつくるの?」と言ったり、老人クラブの方が「今日は何人泊まるの?私が元気なうちにまた会いましょう」と言って下さることが何より嬉しく、復興支援として、人と人とのつながりとしても、このご縁を続けていきたいと感じました。


ハッピードリームパークでのバーベキュー

参加した保護者は、「遠く離れた所からこんな小さな地域に足を運んでくれ、気にかけてくれることが嬉しい。子どもたちも一緒に遊べる場所や人がいて喜んでいる」と話され、ボランティア初参加の男性(=21才=京都市)は、「自分が子どものとき神戸にいて被災した。その時のボランティアがしてくれたことを自分も返していきたい。また子どもたちに会いに来たい」と手ごたえを感じていました。実際に彼は仲間と一緒に、お盆に再訪する予定で、子どもさんの交流遊び企画の準備を進めています。


このツアーと交流で西日本の参加者の方は、出会えた東北の方々に勇気と希望、笑顔を頂き、また足を運びたい、被災地のことを他人事ではなく、身近に感じて、これから何ができるのかについて真剣に考えていました。
帰りのバスの中は、同じ時間・場所・人との交流を共有した仲間となって、自分たちの日常の中に確かなものを持ち帰ろうとしていることを感じることができました。



●また、この度の企画は、3.11当時より被災地でボランティアに奔走し続けているネットワーク宮城・阿部寛行代表のコーディネートを受け、より地域のニーズに合った活動をすることができました。
被災地とのつながりがなく、また、現地での調整に足を運びにくい西日本が活動させて頂くためには、阿部代表の尽力なくして実現することはできませんでした。こちらの届けたいものと、現地の必要なものとを確かに繋いでいただけたことで、私たちも確かな支援となったように思います。
今後の東北支援において必要となる、交流や生活支援といったソフト面での支援をしていくには、今後も被災地域のニーズを丁寧に受け止め、寄り添った息の長い支援が必要だと感じています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。